機動戦士Gundam GQuuuuuux 逆転した世界   作:ボルメテウスさん

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ムラサメの少女

シャリア・ブルと手を組む事になり、俺は既に行動していた。

彼を通じて、得た情報。

それらの情報を元に、おそらくはバスクが手を回しているだろうホテルへと向かった。

この事は、マチュには伝えていない。

隠し事という訳ではなく、これからの行動は、今は彼女に伝えたくない。

 

「・・・さて、このホテルにいると思うが」

 

そうしながらも、俺はシャリア・ブルの情報を元にしながら、黒いコートで顔を隠す。

未だに、向こうが何を持ち出すのか。

それが分からない以上は油断は出来ない。

そうして、俺がホテルの中へと侵入する。

周囲からはばれないように。

そうしていると。

 

「視線」

 

感じた視線と共に、俺はその手に持つ銃を構える。

こちらを見る目。

その目に対して、俺は警戒しながら見つめた先。

それと共に、そこに立っていたのは、一人の少女。

ぽつんっと立っており、こちらをじっと見つめる。

ホテルだから、一般客の一人。

普通ならば、そう考えるべきだが、その感覚を、俺は知っている。

 

「・・・へぇ」

 

まるで、俺の何を見たように少女は呟く。

同時に、俺は構えているが、少女はまるで気にしないように近づく。

黒いマスクが特徴的な彼女は、かなりの色白。

生気のないように見えた目は、俺を見ると共に興味深そうに見ていた。

 

「お前は」

「・・・ねぇ、君って、向こうから来たの」

「っ」

 

その言葉の意味に、俺はすぐに理解出来なかった。

だが、手に持った銃を真っ直ぐと構えていた。

 

「お前は一体っ」

 

その問いかけに対して、少女は。

 

「ドゥー・ムラサメ」

「ムラサメ?まさかっサイコガンダムっ」

 

思わず、呟いたその一言が、ドゥーはさらに詰め寄る。

 

「知っている?知ってるの!知ってた!!」

 

まるで、水を得た魚のように、俺に詰め寄る。

詰め寄られ、俺はそのまま押し込まれる。

悪意のない、純粋な好奇心。

そこから来る力で、俺は狙う事が出来なかった。

何よりも、彼女の、ムラサメという名が。

あの時に救えなかったあの人の事を思い出す。

 

「嬉しいなぁ、楽しみだなぁ、キラキラを見る為にはやっぱり相手がいないと。サイコガンダムを知っている君だったらねぇ」

「お前は一体」

 

これまでにない得体の知れない相手に対して、俺は恐怖した。

 

「教えてくれたの」

「誰がっ」

 

その質問に対して、ドゥーは。

 

「色々と。ペイルライダーの事も、ランガの事も。教えてくれた」

「だから、誰がっ」

「サイコガンダムが」

「っ」

 

おそらくは笑顔だっただろう。

だけど、その笑顔に、俺は何か得体の知らない恐怖を感じた。

 

「ふふっ、今日は帰ったら」

「・・・ここで帰れるとでも」

「だって、私を殺したら、むしろ危険じゃないの?それは、ランガが一番知っているはず」

 

俺の事を知っているような言葉に、動きが止められる。

 

「大丈夫、誰も言わない。言ったら、ランガは遊んでくれないから」

「・・・」

 

それに対して、俺は何もする事が出来なかった。

そして。

 

「だから、遊べるの、楽しみにしているよ」

ドゥー・ムラサメは生存する?

  • 生存する
  • 死亡する
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