機動戦士Gundam GQuuuuuux 逆転した世界 作:ボルメテウスさん
ここまで来たら、やるしかないですね、ある意味。
バスクが行おうとする計画を阻止する為に、俺はペイルライダーが戦える状況までした。
同時に、俺はマチュにも話さなければならない。
きっと、これからこの場所は戦場になる。
「・・・」
マチュ自身、これまでクラバで何度も戦いは経験した。
けれど、その経験はあくまでも試合。
本当の意味で殺し合いを経験した事はない。
だからこそ、俺は、その戦いには参加させて欲しくない。
けれど。
「ランガ、お願いがあるのっ」
「なんだ?」
「シュウジの居場所が分かったのっ!だからすぐにもスカイ・グラインダーを手に入れないと」
「・・・おそらく、それ所じゃない」
「それ所じゃないって」
その言葉に疑問を思ったマチュはこちらを見る。
だが。
「金は、これを使ってくれ」
「これって、一体」
そうしながら、俺はその金をマチュに渡した。
おそらく、これで資金は十分なはず。
「ランガはどうするつもりなの」
それと共に、どこか察したように。
マチュは心配そうに見つめる。
「・・・俺は今度こそ守らなきゃいけないんだ」
「守るって」
「故郷を」
マチュは、俺の言葉の意味をどこか察したように首を横に振る。
「駄目だよ、だって、それってランガは死ぬ気なの」
そのままマチュが俺を離さないように抱き締めた。
その抱き締めてくる感触に対して、しっかりと感じながら。
「死ぬつもりなんてないよ」
「えっ」
そんなマチュを心配させないように抱き締め返しながら笑みを浮かべる。
「俺が前の世界で死んでも良いのは、生きる理由がなかったからだ。けれどさ、今はマチュがここにいる」
「私が」
そう、俺はそれだけを言う。
「あぁ。前の世界でマチュを、君を守る事が出来なかった。だからこそ、今度こそ俺は君を守りたい。生きてね」
「生きて」
俺は、それだけを言う。
同時にマチュを再度、抱き締め返す。
その瞬間、マチュの目に涙が溜まり始めた。
「ランガは大好きだもんっ!」
その言葉と共に強く抱きしめられる感覚。
胸の中から込み上げてくる感情が溢れ出していくようだった。
彼女がこんなにも自分を求めてくれていることに気づいた時、何かが心の中で変化した気がした。
けれど。
「・・・俺は」
未だにその事に決心は。
「ランガがずっと私の事、見ているようで見ていなかったのは、前の私の事を引き摺っていたんだよね」
「・・・」
その事は否定できない。
俺は、今もまだマチュを。
「だけど。今度こそ本当にランガに私を見て欲しい。私はここにいるから」
「・・・」
俺はマチュの言葉に頷く。
確かに、俺は今も前いた世界で死別したマチュを思っている。
「本物もっ、偽物もっ分からない!だけど、今、頭を空っぽにして思ったのは何よりも!ランガの事が好きでっ!ニャアンやシュウジと一緒に地球に行きたくてっ!だからっ!だからっ!」
その想いが伝わってくる程に力強い叫び声だった。
それはまるで、彼女の内側で抑えきれない熱情が爆発しているようだった。
「マチュ」
その言葉を聞いた瞬間、俺は思わず彼女を強く抱きしめた。
「だからっ!一緒にっ!生きて行きたいっ!生きてっ!だからっ!だからっ!」
そんな言葉と同時に俺はマチュを受け入れるように抱き締める。
そしてそのまま唇を重ねた。
その瞬間、互いの身体が溶け合うような感覚があった。
そしてマチュから伝わる温もりを感じながら俺達二人の距離はどんどん縮まっていく。
こうして俺はこの瞬間に初めて知ったのだと思う。
今の俺はもう二度と失わないという決意を持って行動できるということを。
「・・・あぁ、そうだな。マチュはマチュだ。だから、絶対に守る」
その言葉を聞いて安心したのか少し泣きそうな顔で笑いながら答えたマチュ。
その表情を見ていて改めて思った。
今度こそ絶対に守り抜くって事を心に誓う。
「地球に行ったら、教えてよね。ランガが行った場所を」
「あぁ」
ドゥー・ムラサメは生存する?
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生存する
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死亡する