機動戦士Gundam GQuuuuuux 逆転した世界 作:ボルメテウスさん
「・・・」
マチュと別れた後。
俺はペイルライダーのコックピットの中に入っている。
これから行われる戦いに対する恐怖。
それは少し前ならば起きていただろう。
けれど、俺の思考の中にあるのは、戦いへの恐怖ではなかった。
「・・・キスしたんだな」
マチュとキスをした。
その事だけで、今は頭を埋め尽くした。
考えれば、俺は恋愛とはほとんど無縁。
いや、ずっと意識をしていなかった。
その事で、俺は自然と笑みを浮かべ。
「死にたくないなぁ」
思わず呟いた声は、ペイルライダーにしか聞こえないだろう。
けれど、今は、それだけで良い。
「だからこそ」
俺はそうしながら、操縦桿を動かす。
既に調べはついた。
後は倒す。
「毒ガスの方は、シャリア・ブルに任せた。だったら、俺はサイコ・ガンダムを始末するだけ」
そうしながら、俺はそのまま街へと入る。
街へと、現れたズゴック。
その姿を見れば、人々は悲鳴を出して、逃げ出した。
だが、俺の目標は、今は。
「あそこか」
同時に、俺はそのまま走り出した。
目標となる奴らの元に。
そこには、サイコガンダムともう一機。
おそらくはマヴだと思われる機体がいた。
その機体は。
「・・・ハンブラビ」
その姿を見ただけで理解した。
だが、ここには、あの人達はいない。
別の世界だとしても、あの人達のプレッシャーは忘れない。
「なっ!こいつ!何時の間に!」
そう、眼前にいるハンブラビから声が聞こえる
最も。
「遅すぎるだろ」
反応する前に、俺は既に貫いた。
既にこいつがバスクの元にいる奴だと理解している。
ならば、すぐに始末する。
そう考えた時には、既に俺はズゴックのクローで貫いた。
ハンブラビは、それに反応する事すら出来ずに爆散する。
同時に、俺はそのまま離れると共に、サイコガンダムの方へと目を向ける。
「・・・」
サイコガンダムは、先程まで近くにいたハンブラビの方へと目を向けていた。
おそらくは味方が殺された事に対しての怒りか。
そう、考えていたけど。
「あはぁ」
聞こえたのは笑い声だった。
「嬉しいなぁ、そんなに二人っきりが良いんだ」
その声に合わせるように、サイコガンダムはゆっくりと変形していく。
先程まで、城を思わせる姿から一変。
マスクも無く並べ立てられた赤いシャッター。
そして、俺が知るサイコガンダムよりも、巨大なサイコガンダムが。
「正直に言えば、暗殺しろ暗殺しろって五月蠅かったからね。君と会う前には殺したかったんだ」
「・・・それも、サイコガンダムから教えて貰ったとでも言うのか」
「そうだよ」
サイコガンダムから、ドゥーの声が響く。
少女の声とは思えない声で。
「だからさ、愛し!殺し合おうよ」
「・・・断る。俺には一緒に地球へと行く大切な人がいるからな、だから」
それと共に、俺もまた。
「お前をここで殺す」
同時に、ズゴックの偽装装甲に稲妻が走る。
眼前にいるサイコガンダム。
奴の正体は、未だに分からない。
だが、この世界において、俺が勝ち続ける事が出来た経験は意味がないだろう。
「だからこそ」
浮き上がる偽装装甲から漏れ出る蒸気と共に、俺は構える。
「俺に力を貸せ、ペイルライダー!」『CASTOFF!』
それと共に、ズゴックの装甲は完全に弾け飛ぶ。
周囲の建物に、偽装装甲が弾け飛びながら、ズゴックの中に隠れていたペイルライダーが、その姿を現す。
同時に、俺は、ズゴックの後ろにあるバーニアの役割を果たしていたシールド、ディバイダーを左手に。
右手には、現状、俺が持つ装備の中で最も威力の高いνガンダムのビームサーベルを。
ドゥー・ムラサメは生存する?
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生存する
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死亡する