機動戦士Gundam GQuuuuuux 逆転した世界 作:ボルメテウスさん
導かれるように、ジークアクスに乗った私は戦艦から逃げ出した。
それが正しいのかなんて、今の私には分からなかった。
だが、そうして辿り着いた先。
「うっ」
最初に感じたのは痛み。
その次に感じたのは、柔らかいベットの感触と共に私は立ち上がる。
「これが本物の重力。ランガの言っていた通り、あんまり変わらない。けれど」
同時にランガが言っていた事が理解出来たような気がする。
落下すると共に見た景色。
それは海がある。
そう感じて興奮と共に窓の外を見る。
「・・・海、見えないか」
地球へと降りた時、確かに海はあった。
けれど、海ではなく、森の方へと不時着してしまった。
これまでのジークアクスで知らなかった飛行機だけの状態で落ちていた。
しかし、それ以上に。
「ここって、ランガが言っていたシローさん達、いるのかな」
目の前にある森は、ランガにとっての恩人であるシローさん達がいるのか。
それだけで、心が弾む。
「・・・こっちの世界ではどうか分からないけど、探してみようかな」
今、この場で私には味方がいない。
だからこそ、この状況でも、ランガの元へと行くように。
「どっちが良いんだろうか」
そこまで来て、私は森の光景を見ながら呟く。
クランバトルの1件は、既に知れ渡っているのだろう。
だから、もぅあそこには帰れない。
「もう私、こっちの世界には未練ないのか。うん、ないな」
お母さんや友達とは会えない。
このままいても、ジオンに捕まって捕虜か警察に捕まる。
その後の人生がどうなるかなんて、馬鹿でも分かる。
それを考えたら、ランガの方の世界に行くのも良いかもしれない。
「・・・向こうじゃ、お母さんは死んでいるんだっけ」
思わず呟いた言葉に、ぎゅっと胸が締め付けられる。
もう、会えないと分かっていたのに、途端に寂しくなった。
ランガと会う為だったら、なんでもすると思ったのに。
「ランガの話を聞いたから余計に思っちゃったのかな」
そう言っていると。
「あっ起きたんだ」
そうして、見ると、そこにはメイド服を着た二人がいた。
その二人から、事の顛末を聞いた。
私が地球へ飛来することを察して周囲に部屋や医者の用意をしてくれたお姉様という人物がいる事。
そして、ここがどういう場所なのかというのも。
ここに閉じ込められる生活に身を置きながらも、衣食住を与えてくれる現在の境遇には納得している様子。
自分たちを「ただの小間使い」と称して物乞いよりはマシだと語るとも言っていた。
最も、隣にいる子はそうは思っていないようだけど。
「・・・そっか。まぁ、私には関係ないけど。お礼を言ったら、私は行かなきゃ」
「行かなきゃって、結構な怪我なんだぞ」
「まぁ、痛いと言っちゃ痛いけど。どうでも良いよ」
今の私はランガと会いたい。
それだけが原動力だ。
それ以外の事なんて。
「いや、死にたくはないかな。死んだら会えないし。初めてもね」
せっかくキスをしたんだ。
ここで、散らせたくないから。
「その前に、お礼を言わないと」
ドゥー・ムラサメは生存する?
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生存する
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死亡する