機動戦士Gundam GQuuuuuux 逆転した世界 作:ボルメテウスさん
「さてと、どうすっかな」
ヤザンさんはハンブラビスバンを操縦しながら苦笑いを浮かべた。
「あのI・フィールド、相当な強度だ。通常のビーム兵器じゃ歯が立たない」
試作型ビームマグナムの紅い閃光がジオングに向かって放たれる。
しかし、その瞬間。ジオングの周囲に展開されたI・フィールドが閃光を容易に弾き返した。
「やっぱりダメか……」
俺は歯を食いしばる。これまでの戦闘経験上、このレベルのI・フィールドを持つ敵と対峙するのは初めてだった。
ドゥーは少し離れた位置からジオングを見据えていた。彼女のΞガンダムは機敏に動きながらも、攻撃の機会を探っている。
「物理攻撃なら通るかもしれない」
彼女が通信越しに提案する。
「でも、あのサイズ差じゃ……」
俺の懸念を無視して、ドゥーは猛然とジオングへと突進した。Ξガンダムのビームサーベルが赤い光を帯びて伸びる。
「ドゥー!」
俺の警告が届く前に、彼女は既に行動を開始していた。ジークアクスを加速させ、彼女の後に続く。
ジオングの巨大な腕が振るわれ、一瞬で空間が歪むような風圧が押し寄せる。Ξガンダムはその圧力に抗いながらも接近しようとするが——
「ぐっ!」
ドゥーの呻き声が通信に混じる。ジオングの指先から放たれた光線がΞガンダムの左肩装甲を貫いた。衝撃で彼女の機体が大きく揺れる。
「ドゥー!無理するな!」
ヤザンさんが割り込む。
「このバカ!自分の命を粗末にするんじゃねぇ!」
「けど……!」
ドゥーの言葉を遮るように、ジオングの下半身—ビグロ部分—が回転し始めた。巨大な複眼が俺たちを捉え、不気味な赤い光を放つ。
「奴ら、本気で俺たちを潰す気だな」
ヤザンさんの声には冷静さが残っていたが、その口調には明らかな焦りが含まれていた。
ジークアクスのコックピット内に警告音が鳴り響く。
「どうする?このままじゃ全滅だぞ」
俺は周囲を見回した。ジオングの周りには複数の小型砲台が設置されており、それらも一斉に俺たちを狙っていた。完全に包囲された状態だ。
ドゥーが負傷した今、残された俺とヤザンさんだけではこの状況を打開するのは極めて難しい。
「おい、ランガ」
ヤザンさんの声が聞こえた。彼はいつになく真剣な表情をしている。
「覚悟はできてるか?」
「何をですか?」
「この状況で生き延びるための覚悟だ」
それに対して、俺は。
「俺は、マチュと再会するまで死ぬつもりはないですよ」
「よし。だったら、やるぞ」
「やると言っても、どうやって」
「確かに奴は一体に集まっている状態じゃ、Iフィールドでは勝てない。けれど、分離した状態ならば」
「そうか」
ヤザンさんの意図が分かった気がした。
ジオングは複数の機体を合体させたもの。
それを分解させる事が出来れば。
「ドゥーも聞いているな」
「うん」
「だったら決まりだ」
それと共に、俺達は、三つの方向に散開する。
ジークアクスが右から。
ハンブラビスバンが左から。
そしてΞガンダムが下から。
それぞれがジオングに接近する。
俺はジオングの背後を取りつつ、試作型ビームマグナムの照準を合わせる。
しかし、その時だった。
「っ!?」
突然、ジオングの目が光ったかと思うと、巨大な手が振り上げられた。
次の瞬間、それは凄まじい速度で振り下ろされ、俺達の眼前に迫ってきた。
「避けろ!!」
ヤザンさんの叫びと共に、俺もまた機体を傾けて回避行動に移る。
間一髪で避けたものの、衝撃波によって機体が大きく揺さぶられた。
「くそっ!」
体勢を立て直しつつ再度接近を試みるも、ジオングの動きは思った以上に俊敏だった。
巨大な身体からは想像できないほどの速さで動くその姿は、まさに怪物そのものだった。
さらに追い打ちをかけるように、背中のビグロ部分から無数のミサイルが発射された。
「ちっ!」
その雨のような攻撃を避けながらも俺はジオングの隙を伺う。
しかし、そのミサイルは、別の方向から来たミサイルで相殺された。
「ドゥー」
「ランガに死なれたら、困るから」
「・・・あぁ、そうだなぁ!」
それと共に、俺達は、そうして別れていると、ジオングは、俺達を狙うのに困惑していた。
そうしていると、ジオングは、そのまま分離した。
その数は7体。
同時に。
「今だぁ!!」
ヤザンさんの合図。
同時に、俺は再び試作型ビームマグナムを、ヤザンさんはビームライフルを、ドゥーはミサイルで。
迫るジオングに向けて、放った一撃。
それによって、ジオングは、爆散する。
「・・・ふぅ」
それにより、戦いは終わりを迎える事が出来た。
ドゥー・ムラサメは生存する?
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生存する
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死亡する