機動戦士Gundam GQuuuuuux 逆転した世界 作:ボルメテウスさん
「あっ」
館の庭へと向かう途中、既に夕日で照らされた外の景色が広がっていた。
その中に一人の人影が見えた。ブランコに座るその姿は、どこか物憂げで、夕日に染まる髪が風に揺れていた。
「・・・・・・」
思わず息を飲んだ。彼女が私を助けてくれた人なのだろうか。
近づくにつれて、その姿がはっきりとしてくる。メイド服ではないが、簡素ながら上質な服を着た女性だ。年齢は二十代前半といったところか。
「あら?」
彼女がこちらに気づき、顔を上げた。
その瞳には驚きと、何か深い感情が宿っているように見えた。
「あなたは・・・・・・さっき起きたばかりでしょう?もう外に出てきたの?」
優しい声色で彼女は問いかけた。私は軽く頭を下げて答える。
「はい。お礼を言いたくて。あなたが私を助けてくれたんですよね?」
「まあ、そうね」
彼女は微笑んだが、その表情には何か隠されたものがあった。
「本当にありがとうございます。あのまま放っておかれたら、今頃どうなっていたか・・・・・・」
私は心から感謝の気持ちを伝えた。
目の前の女性は黙って言葉を受け止める。
「それじゃ、私はこれで」
私の言葉に、女性は少し驚いたように目を見開いた。
「ランガ・・・・・・あなた、彼のことを知っているの?」
「ええ。私にとって大切な人です」
「そう」
女性は静かに言った。そしてしばらく沈黙があった後、彼女は立ち上がった。
「私もいるの、赤い軍服のあの人を」
「・・・シャア・アズナブルですか」
突然の事。
同時に、私はその人物の事を知っている。
ランガから、その人物の事を聞いていたから。
「そう。赤い士官服のとても若いジオンの将校のあの人に連れて行かれて、本当の人生が始まったの。宇宙で、けれど」
すると、その人は少し悲しそうに、下を俯く。
「白いモビルスーツに乗った連邦の兵士に赤い士官服のジオンの将校が殺されてしまうの」
「えっ」
それに、私は戸惑いを隠せなかった。
だって。
「あなたが探している彼の世界では、私は死んであの人が生き残っているみたいね」
「・・・そうみたいですね」
私は、そう頷くしかなかった。
だからこそ、分からない。
このまま、どうすれば良いのか。
すると。
「このまま進みなさい」
「えっ」
「逃げたら一つ、進めば二つ。そのどちらが幸福なのか分からないけれど」
その人は微笑む。
「あなたにとっての選択肢を信じてみて」
そう言われて、私はそのまま立ち去る事にした。
どうやって進むか、何をするのか。
それを考える為に。
ただ一つだけ。
「ランガはきっと、私の事を待っているんだ」
そう言って、私は走り出す。
その先にある希望と不安を抱きながら。
私が目指すべきは決まった。
「少なくともシャロンの薔薇。それを見つけ出す事」
それが、今、私に出来る事。
ドゥー・ムラサメは生存する?
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生存する
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死亡する