機動戦士Gundam GQuuuuuux 逆転した世界 作:ボルメテウスさん
ジオングとの戦いが終わり、静寂が訪れた宇宙空間。爆煙が漂う中で、俺達は生き延びていた。
「終わった……のか?」
思わず口から漏れた言葉だった。
「あぁ、これで一つ片付いたな」
ヤザンさんもまたと疲れた表情で答えた。
「疲れた」
ドゥーもまた、小さく呟いた。
俺たちは生き残った。だが、これで全てが終わったわけではない。本当の目的はまだ達成できていないのだ。
「さぁ、早くサザビーを回収しよう」
俺はジークアクスを操作し、小惑星内部へと向かった。
コックピット部分が空洞になったサザビー。
その姿は見るも無残だったが、それでも俺にとって価値のある存在だった。
「これがあのシャアの愛機か……」
ハンブラビスバンがサザビーの周りを飛び回りながら、ヤザンさんは呟いた。
「さぁ、調べよう」
三人で協力してサザビーを調べる。
その間、無言の時間が流れた。
俺は緊張していた。
この機体にサイコフレームがあれば、マチュを救うことができるかもしれない。そう思うだけで胸が高鳴った。
しかし、どこを探してもそれらしきものは見当たらない。
「ランガ、どうする?」
ドゥーが不安そうに尋ねてきた。
「まだ諦めるわけにはいかない。もっと詳しく調べないと」
焦る気持ちを抑えながらも、俺はサザビーのあらゆる部分を調査した。
しかし——
「……ない」
俺の声が宇宙に響いた。
「何もない。サイコフレームの痕跡も……」
絶望感が押し寄せてきた。
ここまで来て、またしても失敗なのか?
マチュを救うための最後の希望が潰えてしまったというのか?
「落ち着けよ」
ヤザンさんの声が冷静に響いた。
「まだ終わったわけじゃない。この機体のデータを解析すれば、何か見つかるかもしれない」
「でも……」
「焦るな」
ヤザンさんの言葉に反論しようとしたが、彼の眼差しを見て思い直した。
そうだ、ここで諦めるわけにはいかない。たとえ希望が小さくても、それを捨ててはいけない。
「……わかった」
俺は深呼吸をして、気持ちを切り替えた。
「データ解析はどうする?」
「まずはサザビーを安全な場所に運ぼう。ここはあまりにも危険すぎる」
ヤザンさんの提案に従い、我々はサザビーを慎重に回収して、近くの安全な宙域へと移動した。
そこでデータ解析が始まったが、成果は芳しくなかった。
サザビーの設計図面や過去の戦闘記録が出てくるだけで、サイコフレームに関する情報は何も出てこない。
「なんでだよ……」
俺は机に拳を叩きつけた。
「なんで何も出てこないんだ!」
感情が溢れ出し、俺は怒りと悲しみで涙が滲んだ。
「ランガ……」
ドゥーが心配そうに俺の肩に手を置いた。
「大丈夫か?」
「大丈夫なわけないだろ!」
思わず声を荒げてしまった。
「ごめん……」
すぐに謝罪したが、心の中の焦りは消えない。
「とにかく、今はこれ以上の調査は無理だ」
ヤザンさんが冷静に言った。
「いったん休憩しよう。頭を冷やせ」
その言葉に従い、俺たちは一時的に休息を取ることにした。
だが、眠りにつくことはできなかった。
頭の中はマチュのことでいっぱいだった。
サイコフレームがないということは、マチュの世界に行けない。
「…何を悩んでいるの」
「…ドゥー」
そこには、ドゥーがいた。
こいつに対しては、未だに警戒心はあった。
それでも、ドゥーはこちらを見つめる。
「サザビーが見つかったのに、なんで残念そうなの?」
「…サイコフレームがないからだよ」
すると、ドゥーは首を傾げる。
「あるじゃん」
「えっ?」
「私はてっきり、サイコフレームに入れる器として、サザビーを探していたと思っていたけど」
「だから、何を言って」
「私達、どうやってこっちに来たの」
その一言。
それを聞いた瞬間、俺はようやく気付く。
ドゥー・ムラサメは生存する?
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生存する
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死亡する