機動戦士Gundam GQuuuuuux 逆転した世界 作:ボルメテウスさん
「できたぁ!」
ヤザンさんの声が工房に響き渡る。
俺達の目の前には、ついに完成したトーリスリッターDⅡが佇んでいた。全身に施された塗装は完璧で、まるで元から一つの機体であったかのように見える。
その色彩は、まさにνガンダムを思わせる白のカラーリング。
「アムロさん」
思わずその名が口から漏れる。
シャア・アズナブルに対抗するために設計されたνガンダム。
その色を受け継ぐトーリスリッターDⅡは、まるで宿命を感じさせる。
「武装の取り付けも終わったぞ」
ヤザンさんがコンソールを操作しながら報告する。
サザビーに搭載されるはずだった武装がすべて追加され、さらにペイルライダーから受け継いだ装備も搭載されている。
「これで完成か……」
感慨深く機体を見上げる。数週間の苦労が報われた瞬間だった。
「さて、次は移動手段だが……」
ヤザンさんが言葉を途切れさせる。
確かにトーリスリッターDⅡは完成したが、次元移動するにはまだ不足している。
サイコフレームを搭載した機体が必要だ。
「だとしても、そんな都合良く」
言いかけた瞬間、急に警報が鳴り響いた。
「何だ!?」
モニターに目をやると、外の宇宙空間に突如として金色の輝きが現れた。
「あれは……」
その姿に息を飲む。
長い角のような角状センサーを持つ特徴的な頭部。
そして全身に施された黄金の装甲。
「ユニコーンガンダム……3号機か?」
ヤザンさんが恐る恐る呟く。
「フェネクス……」
ドゥーが震える声で言う。
黄金のモビルスーツがゆっくりと我々の宇宙船に近づいてくる。
まるで意志を持つかのように。
「なぜここに……」
俺は混乱したまま呟く。
フェネクス。それがこの機体の名前だ。
『・・・世界が壊れる』
「えっ?」
フェネクスから、聞こえた声。
それは、少女の声だった。
『このままでは、世界が壊れる。こちらの世界も。向こうの世界も。だから、それを止める為に、行かなきゃいけない』
「・・・俺を、連れて行ってくれるのか」
フェネクスは、まるで頷くように言う。
「ヤザンさん、ドゥー」
「・・・達者でな」「・・・ありがとう」
「あぁ」
再び別れる事になる。
それでも、俺は帰らなきゃいけない。
俺はすぐにトーリスタッターDⅡに乗り込み、そのまま発進する。
発進と共に、待っていたフェネクスは、その身体から青い光を出していた。
その光には、覚えがあった。
「これは、もしかして、ゼクノヴァ」
フェネクスが起こした現象に、驚きを隠せなかった。
そうしている間にも、俺はその光の中へと吸い込まれていく。
「・・・行くしかないよな」
そうして、俺は、光の中へと入る。
マチュの元へと向かう為に。
ドゥー・ムラサメは生存する?
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生存する
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死亡する