機動戦士Gundam GQuuuuuux 逆転した世界 作:ボルメテウスさん
イオマグヌッソ内部への侵入は、予想以上に簡単だった。警備システムは機能していたが、ゼクノヴァの発生により機能不全に陥っているようだった。
「ランガ……この奥から、何か嫌な感じがする」
マチュの言葉に頷く。確かに、奥に進むほど胸が締め付けられるような感覚があった。まるで未来が閉ざされるような、逃げられない恐怖が背筋を伝う。
「マチュ、俺も感じる。でも引き返すわけにはいかない」
俺達は慎重に進み続けた。やがて広大な格納庫に辿り着いた。その中央に鎮座しているのは——
「あれは……ジークアクス?」
しかし、その色は明らかに違った。深い紫色に染まったその機体は、俺の知るジークアクスとは何かが違う。そして—
「ランガ……あれを見て」
私は震える指でその先を指した。
紫のジークアクスの横に佇むのは、見慣れた形をしているが、決してあってはならないものだった。それは—
「あれが、シャロンの薔薇だよ」
そう、マチュは呟く。
それと共に、俺は驚きを隠せなかった。
「エルメスだとっ!」
ジオン公国のフラナガン機関が開発したニュータイプ専用モビルアーマー。
だが、この世界の歴史では、存在しないはずの機体だった。
「シャロンの薔薇……」
マチュの言葉が、俺の心に突き刺さる。その名前を聞くだけで、全身に鳥肌が立った。
「彼女はララァ・スン。あなたと同じように、別の世界から来たの」
マチュの説明を聞きながら、エルメスを見つめる。
ララァの事は知っていた。
一年戦争において、最もアムロさんとクワトロ大尉の二人が憎しみ合った原因になったと言える女性。
その女性が、まさかこの世界に来ているとは思わなかった。
予想外の出来事に対して、俺は言葉が出なかった。
それと共に、紫色のジークアクスから感じた気配。
「これは」「ランガっ、早く止めないとっまた」
そうして、マチュの焦る声が聞こえる。
だが、それと共に、俺は最悪な予測が出来ていた。
マチュの乗るジークアクスと酷似している紫色のジークアクス。
おそらく、あそこにいるジークアクスにもまた似たようなシステムが搭載されている可能性がある。
それが分かれば、まるでパズルのピースのように。
それと共に思わず叫ぶ。
「なんでだっ」
「ランガ?」
同時に、俺は思わず操縦桿を強く握り締めていた。
「なんで、こうもっ、世界は残酷なんだよっ」
過去の出来事がフラッシュバックするように。
マチュとカミーユが重なる。
それと共に、紫色のジークアクスに重なったのは、フォウさん。
そして。
「お前がそこにいるんだ、ニャアン」
ドゥー・ムラサメは生存する?
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生存する
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死亡する