機動戦士Gundam GQuuuuuux 逆転した世界 作:ボルメテウスさん
彼を、始めに見た時に、私が感じたのは、恐怖だった。
故郷が戦場となり難民となった時、家族の安否を確認する暇もなく、単身プチモビルスーツでコロニーを脱出した。
その後は、運よく船に拾われて、このコロニーに来た。
だからこそ、私は最優先事項は生き抜くこと。
それだけだった。
生活をする為の金を稼ぐ為に。
運び屋として働いており。
時には路上で寝る時もあった。
だからこそ、その現場は、偶然だけど見てしまった。
チンピラが、この場所に入ってきた男をカツアゲをしている所を。
物珍しさに、入って来た馬鹿。
そう考えていたけれど。
「動くと、殺す」
チンピラが、反対に脅されていた。
それは瞬く間であり、同時に私は、それを知っている。
人を殺すのに躊躇がない。
その殺気が、隠れている私にも伝わる。
脚が震える。
すぐにでも、この場から逃げたい。
けれど、動けば、男に殺される。
男とチンピラのやり取りを聞きながら、早く。
早く去ってくれ。
そう、震えていると。
「おい」「っ」
既に、この場には誰もいない。
僅かにその状況を確認するように見つめた先にはチンピラの姿はなく。
その視線は。
私の方に向けられていた。
「にげなきゃ」
すぐ近くに自転車がある。
そこまで行って、すぐに走れば、逃げられる。
けれど、私が進もうとした時。
目の前に銀色の何かが通り過ぎた。
通り過ぎた。
それが、ナイフだと理解した時には。
「さっき、見ていたならば、分かるだろ。聞くが、お前この場所を知っているか」
そう、男はその手に持つナイフを、私に向けた。
フードで隠れていた男の目は、とても冷たく、命を刈り取る事に、何の躊躇もない。
そんな男を、私は、見た事がない。
「そっそこは」
そして、男は、私に見せたのは、今の私が隠れ住んでいた場所だった。
「知っているようだな、ならば、案内して貰うぞ」
「そっそれは」
この男に、そんな所を知られたら殺される。
けれど、逆らえば。
緊張と共に、頭の中での混乱。
そして、朝を食べていない事に気づく。
「・・・」「////」
私は、顔を赤くしてしまう。
まさか、ここで腹の虫が鳴くなんて。
けれど。
「・・・はぁ、飯を奢るから、その代わり、仕事だ、ここまでの案内を頼めるか」
「えっ、良いの」
それと共に、彼は先程までの怖い表情は無くなった。
彼は、そうしながら、私を誘う。
「さっきまでのは、追い剥ぎ対策で、そのままの乗りが続いてしまっただけだ、悪かった」
そうして、私を連れて、近くの露店に向かった。
その際の彼の雰囲気は先程までの怖い雰囲気は和らいだ気がする。
ドゥー・ムラサメは生存する?
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生存する
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死亡する