機動戦士Gundam GQuuuuuux 逆転した世界   作:ボルメテウスさん

156 / 175
三人の連携

トーリスリッターのコクピット内に響くアラートが耳障りだ。赤い機体群が次々と迫ってくる。シャアの残した遺産か、それとも別の何かか——

 

「行け!」

 

ダブル・ホーン・ファンネルが俺の意思に応じて機体から分離する。緑色の軌跡を描きながら、三機の小型ユニットが宙を舞った。

 

マチュとニャアンの反応は速かった。彼女たちのジークアクスがほぼ同時に手を伸ばす。光の粒子が空中で収束し、巨大なビームサーベルが形成される。

 

「合わせろ!」

 

叫びながら俺はビームマグナムを構える。チャージ完了を示す電子音。引き金を引くと同時に、強烈な反動が操縦桿を通じて腕に伝わる。

 

「うおおっ!」

 

轟音と共に放たれた超高エネルギー弾が赤い機体群を左右に分断する。熱源センサーが捉えた機影が二つに割れた。俺の狙い通りだ。

 

マチュがまず動いた。ジークアクスは左側の敵群に突進する。彼女のダブル・ホーン・サーベルが閃光を放ち、シャア専用ゲルググの装甲を貫通する。

 

「これでどう!」

 

ニャアンも遅れを取らなかった。紫のジークアクスが右側の敵に向かって加速する。サーベルの一閃が赤い装甲を真っ二つに両断した。

 

「マチュ!ニャアン!このまま押せ!」

 

俺は残りのダブル・ホーン・ファンネルを操作し、敵機の足止めを続ける。トーリスリッターの四肢が軋む音が聞こえるほどの高機動だ。

 

視界の隅で白いガンダムが動いた。シュウジの機体だ。奴はまだこちらに気付いていない。

 

「マチュ!ニャアン!シュウジの機体だ!」

 

二機のジークアクスが白いガンダムへと急接近する。俺も追いかけようとしたその時、背後から新たな警告音が鳴り響いた。

 

「まだ出てくるのか!」

 

赤い新型機が俺の退路を塞いでいる。一瞬の判断ミスが命取りになる——

 

「邪魔だっ!」

 

トーリスリッターの背部スラスターが唸りを上げる。敵機の頭上を掠めるように通過し、ビームサーベルを展開した。

 

「ランガさん!」

 

ニャアンの声が無線越しに届く。振り返ると、彼女のジークアクスがシュウジのガンダムと接触していた。白い装甲に紫の光が反射する。

 

マチュのジークアクスが横から割って入る。二機のジークアクスが交互に斬撃を繰り出し、シュウジのガンダムを追い詰めていく。

 

「ここまでだ!」

 

俺は叫びながらダブル・ホーン・ファンネルを最後の一機に向けて放つ。

 

それを見たシュウジは。

 

「もう、時間がない……!」

 

その言葉と共に、緑と白の閃光に包まれながら数十倍のサイズに巨大化していく。

 

「…らっランガっ、これも、向こうの世界の機能なの」

 

「…分からない」

ドゥー・ムラサメは生存する?

  • 生存する
  • 死亡する
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。