機動戦士Gundam GQuuuuuux 逆転した世界   作:ボルメテウスさん

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それはきっと、恐怖

ニャアンは、おそらくはこの先の人生において、多くの出来事があるだろう。

しかし、その出来事の中で、この出来事を、決して忘れる事はないだろう。

彼女が運び屋として、仕事を行っていたが、偶然ではあれ、荷物を取り違えてしまう。

すぐに、荷物を取り返す為に、備え付けられていたGPSを見ながら、目的の物を見つける。

 

「やっと見つけた」

 

安堵の息を吐く。

しかし、そんなニャアンに声をかける人物。

その人物を見つめる。

そこに立っていたのは、どこか見た事のある少女。

 

(確か、駅の改札ですれ違った時の、まさか罠っ)

 

そう考えていた時、既にニャアンは、逃げようとした。

けれど。

 

「よう、まさか、お前だったとはな、ニャアン」

「ぇっ」

 

そう、ニャアンにとって、あまり聞きたくない声であった。

聞き覚えのある声。

同時に、顔を青くしながら、見つめた先に、いつの間にか、立っていた。

闇に紛れるように、立つその人物にニャアンは覚えがあった。

 

「らっらっランガさん」

 

フードで、その顔は見る事は出来なかった。

しかし、分かる事が一つ。

その声は、あの時の不良達に対して向けた殺気よりも強い事。

 

「ランガ、知り合いなの?」

 

ランガとニャアン。

2人がまるで知り合いの様子に対して、マチュはジト眼でその様子を見た。

それが気に入らずに。

ニャアンは、それに対して、少しだけ疑問に思ったが、ランガは慌てだした。

 

「まっまぁ!少し知り合って!道に迷って、その時にね」

「・・・ふぅん」

 

マチュのジト眼を受けながらも、どこか必死に言い訳を並べるランガ。

まるで、浮気現場に立ち会っている様子で、ニャアンは、すぐにでもその場から離れたかった。

そろり、そろり。

その場から逃げようとしたが。

 

(ニゲタラコロス)

「ひぃ!?」

 

マチュに必死に言い訳をしている最中、マチュに向けている優しい声とは別に。

僅かにちらっと。

ニャアンに向けたその眼で、ランガはその場に止めた。

そうして、マチュへの言い訳を終わった後。

 

「とりあえず、スマホ、修理代払って」

 

そう言ったマチュは、そのままニャアンに向けて言った。

画面がボロボロになっている事をニャアンは見ながら。

 

「えっと、その、この荷物を届けないと、その金が入らなくて」

「だったら、行って、金を作らないといけないな」(不審な動きをしたら殺す)

 

その後ろで、ランガのこれまでにない優しい声と、なぜか心の声が直接ニャアンに届く。

それに対して、ニャアンは、眼前にいる2人に挟まれる形で、配達先へと向かう。

ニャアンは、まさしく板挟み状況となっていた。

ドゥー・ムラサメは生存する?

  • 生存する
  • 死亡する
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