機動戦士Gundam GQuuuuuux 逆転した世界   作:ボルメテウスさん

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腹の探り合い

ニャアンが、マチュのスマホを壊した犯人。

その事に関して、どうするべきか、少し迷う。

ニャアンの境遇は、ある程度聞いている。

故にこいつから金を取るのは、どうかと考える部分もある。

けれどまぁ、それではマチュが不機嫌なままで終わってしまう。

故に、とりあえずはスマホ代を払わせた後、俺からニャアンに渡しておく事にする。

そんな考えをしていると。

 

「・・・」「ここが配達先なの」「そっそう」

 

俺達が辿り着いた場所。

そこは、かなり見覚えがあった。

というよりも、ポメラニアンズ。

 

「あぁ」

 

これはなんというか、嫌になるぐらいの偶然が重なっている。

マチュのスマホを壊した犯人がニャアン。

そして、ニャアンの荷物の届け先が、ポメラニアンズ。

それと共に、もしも俺の正体がばれたら、その瞬間に、色々と面倒な事が起きる。

とりあえず、考えた事としては、恨むぞニャアン。

俺はそう考えていると、ひぃという声が聞こえたが、今は気にしない。

 

「とりあえず、入ろうか」「えっ」「おっおぅ」

 

そう、俺とニャアンが悩んでいる間にも、マチュは堂々とインターホンを押した。

俺達は、心の準備をしていなかったので、その間、マチュはそのまま堂々と入っていった。

 

「こんにちはお急ぎですか?」

 

と、少女は棒読みで言った。

すると、扉のロックが開き、3人は中を覗いた。

中を覗くと、奥の方から手が出てきて、「こっちに来い」と言わんばかりに手招きして来た。

 

「なにサツにバレてんだよ!!」

 

中に入ると、言われたのは思わぬ言葉だった。

 

「お前が捕まれば、俺たちも見つかる事になるんだぞ。それに、直接来られちゃ困るんだよ。」

 

そう言ったが。

 

(いや、それだったら、前回の時に、あんなに慌てて、マシンガンを撃つなよ。そのせいで、次の試合までにこれが必要になったんだろうが)

 

「でも今日中にって、ね?」

「先払いなんだから当たり前でしょ」

 

ケーンも、続けて言ったが。

 

「いや、それ、俺が勝った金だろうが」

「あぁ、てめぇ、さっきからグチグチ言っているんじゃねぇぞ」

 

俺がそのまま呆れていると、ジェジーがこちらを見る。

本当にこいつは。

そうしていると。

 

「止めときな」

 

そこで、アンキーさんが、止める。

 

「えっ、なんでですか」

「それをされたら、こっちが困るからだよ、そうだろ」

「・・・」

 

以前から、疑問に思っていたが、このアンキーという人物。

本当に何者なのか。

 

「・・さぁ、何の事でしょうか、俺はただのどこにでもいる普通の高校生ですけど」

「えっ」

 

俺がそう言うと、ニャアンが信じられない物を見るように見ていた。

そのリアクションをしたら、面倒だから。

 

「そうかい、ただの高校生ねぇ、まぁ、その制服も本物だし、高校生なのは間違っていないね」

「えぇ、そうでしょ」

 

互いに腹の探り合い。

俺自身が、シローだとバレないように。

そう、互いに牽制するように見つめていたら。

 

「モビルスーツ」

「どうしたんだ?」

 

ふと、マチュの視線が、ザクの方へと眼を向けていた。

それは、何かに憧れていたように。

 

「空って、自由ですか」

 

ぼそりと呟いた一言。

その言葉に、その場にいるほとんどが呆気にとられている。

けれど。

 

「自由か」

 

その言葉の意味を、俺はおそらくは答えられない。

少なくとも、俺の知る宇宙に、自由なんてなかった。

俺は、そのままマチュにどう話したら良いのか迷っている間に。

巨大な地震が、起きた。

ドゥー・ムラサメは生存する?

  • 生存する
  • 死亡する
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