機動戦士Gundam GQuuuuuux 逆転した世界   作:ボルメテウスさん

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戦う意思

マチュの一言。

その一言に対して、俺は、どう答えれば良いのか分からなかった。

戸惑いを隠せず、それが、どのように答えれば正解なのか。

そうしていると。

 

「皆!モビルスーツだ!」

 

突然の叫び声に対して、反応が遅れながら、自然と全員の視線は外へと向ける。

そこには、二つのモビルスーツが戦っており、その造形はかなりあった。

だが、俺の中にある知識と共に、その共通点で、思わず呟く。

 

「ガンダム」

 

そこで戦うモビルスーツ。

その両者共に、ガンダムだ。

片方は、この世界のクワトロ大尉が乗っていたとされる赤いガンダム。

その背中には、一年戦争の時に使われたビットが背中にあり、それを操り戦っていた。

そして、それに対抗するように戦っているもう一体のガンダムは、見た目はかなり違いはあるが、確かにガンダムだ。

二つのガンダム。

その内、どちらか、俺の知る人物がいたら。

そう考えている間に。

2体のガンダムは、そのまま姿を消した。

けれど、その後、軍警のザクが来た。

奴らは、そのままガンダムを探す為に、町を荒らしていた。

 

「アイツら…」

「ひどい…」

 

その光景は、見た事があった。

いや、実際に、俺も行っていた事だ。

ティターンズが、粛正という言葉で好き放題にしていた。

 

「ジオンが戦争に勝っても、スペースノイドは自由になれない。いつまで経っても苦しいままだ」

 

すると、軍警が俺達の方を向いた。

 

「あっ!まずい!ザクを隠せ!」

「はぁっ!?隠せって…うぅ…!」

 

そう、眼前にいるザクを前に、ポメラニアンズの奴らはすぐに隠すように行動する。

 

「ねぇ、戦わないの?」

「軍警とやるバカが居るか」

 

マチュからの言葉に対して、奴らはそう叫んだ。

確かに、それを行うのは馬鹿かもしれない。

けれど。

 

「マチュは、隠れてくれ、俺はその間にって」

 

そのまま避難させようとした。

けれど、それよりも早く、マチュは、真っ直ぐとザクの方へと走っていた。

 

「マチュ!ちぃ!」

 

ここから走っても、間に合わない。

それが分かった瞬間、俺はザクを隠そうとしているジェジーを。

 

「少し借りるぞ!」

「えっ、あぁお前!インストーラーを返せ!」

 

俺はすぐにインストーラーデバイスを奪い取り、そのままザクのコックピットに入ったマチュを追いかける。

 

「何をやっているんだ!馬鹿!」

「しょうがないじゃん!このまま、やられるのを見たくないから!」

「あぁ、もぅ!」

 

そうしている間にも、向こうのザクがこちらに迫っている。

ペイルライダーが置いてある場所から少し遠く、このザクで目的の場所まで向かえるか分からない。

 

「とりあえず、掴まってろ!」

「えっ」

 

俺がそう言い、操縦桿を握る。

性能は、ペイルライダーと比べてもかなり悪い。

整備も、部品があまりなく、整備されていないのがよく分かる。

そうして、ザクを立ち上がらせると、向こうのザクもこちらに気づいた様子。

 

「なっ、ここにもモビルスーツが!」

 

そうしていると、ザクはこちらにマシンガンの銃口を向けていた。

それに対して、俺は近くにある瓦礫を手に取り、狙いを済ませる。

 

「コロニーで、しかもこんな市街地で、撃つな!」

 

そう、瓦礫を正確に、銃口へと当てる。

銃口に、瓦礫が入った事で暴発するザクマシンガン。

それを見ながら、俺達は地下へと向かう。

 

「ちょっ、ランガ!なんで逃げるの!」

「逃げるんじゃない、このままスラムで戦ったら、被害が大きくなる。

奴らはガンダムを探しているようだけど、俺達を放っておけない!」

「だから、戦う場所を変えるの?」

「あぁ」

 

本当はペイルライダーへと向かう事が目的だが。

そうして、地下へと降り立つ。

だが、降り立った瞬間、見えたのは。

 

「なっ」

 

その先で、まさかガンダムがあるとは。

それも、コックピットが開いている状態で。

 

「なんで、こんな所に」

 

そう呟いた時だった。

 

「・・・一つだけじゃ、足りない」

「えっ」

「っ!」

 

その瞬間、マチュは、飛びだした。

 

「なっ!」

 

瞬く間だった。

操縦桿を操作し、彼女は、まるで導かれるように、ガンダムへと向かった。

その後ろ姿を見て、俺は驚きで呆けてしまう。

だが、そうしている間にも、俺達を追ってきたザクが、降りてきた。

 

「っ」

 

けれど。

 

『運命は時に残酷かもしれない。けれど、君は守ると決めたんだろう』

 

まるで、ガンダムと、マチュ。

2人が共鳴するように、アムロさんの声が聞こえた。

なぜ。

疑問はあった。

しかし。

地下へと降り立ったザクがマチュがいるガンダムに向けていた。

 

「やらせるかよ!!」

 

俺は、それを阻止するように、操縦桿を動かし、蹴り上げる。

マチュを狙ったザクは、それで一瞬、動きが止まる。

同時に、そのまま壁に押し当てるようにタックルする。

 

「ぐっ!」

「機体の性能が、戦力の決定的な差じゃないんだよぉ!!」

 

そうして、俺はそのザクから奪い取ったヒートトマホークでザクの頭を切る。

だが、そうしていると、もう片方のザクがこちらに迫る。

 

「っ!」

 

ザクが、そのままこちらに攻撃を仕掛ける。

一瞬、世界が停止したように見える。

死の瞬間、周囲がスローモーションしているように見える。

その現象を聞いた事がある。

けれど。

 

「やらせるかぁぁぁぁぁ!!!」

 

聞こえたのは叫び声。

同時に、そのザクの頭を吹き飛ばした影。

緑色のビームサーベル。

それで斬り裂いたのは、ガンダム。

そして。

 

「ランガ!大丈夫!?」

「マチュ」

 

そこから聞こえる声から、マチュが。

ガンダムに乗っている事を改めて理解するには十分過ぎた。

ドゥー・ムラサメは生存する?

  • 生存する
  • 死亡する
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