機動戦士Gundam GQuuuuuux 逆転した世界   作:ボルメテウスさん

38 / 175
映画本編に完全に追いついた為、次回からは、過去編やリクエスト募集で応募のあった話を書いていきたいと思います。
下記で、応募しております。皆様の応募、お待ちしています。
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=323765&uid=45956


前世と今世

マチュの、初めてのクラバ。

 

それを俺は、見守っていた。

 

見守っている場所は。

 

「マチュ」

 

俺は、ペイルライダーのコックピット越しで、その試合を見守る。

 

クラバの戦いの舞台は、サイド6の外である宇宙空間。

 

基本的にクラバは非合法の賭け事であり、軍警に見つからないように行われる。

 

その為、サイド6からの輝き以外は、漆黒の世界しか存在しない空間である。

 

ただ、それでも戦いの場として選んだということは、軍警に発見されにくい事もある。

 

そんな宇宙空間において、俺はマチュが乗るジークアクスを見守る。

 

センサー類いを全て稼働させれば、この程度の距離であれば十分把握できる。

 

そして目の前では、今まさにマチュが戦う相手と対峙する瞬間を確認できたのだ。

 

それは、この世界でも広く普及しているザク。

 

「・・・」

 

マチュに、このクラバが始まる前に既にある程度の情報を教えた。

 

ザクの基本的な武装であるザクマシンガンやクラッカー。

 

銃を使った敵には、どのように戦えば良いのか。

 

俺が、前世において。

 

グリプス戦域で得た経験を、教えた。

 

その際には、マチュは不思議そうにしていた。

 

『ランガって、なんでそんなに知っているの?』

 

前世の事を、俺は、教えたくない。

 

なぜならば、それは。

 

「・・・勝手過ぎる気持ちだって、分かっている」

 

今、俺が抱いている気持ち。

 

マチュが、生きていて嬉しいと思っている気持ちと。

 

今のマチュが、マチュで言う所の、偽物じゃないかと思ってしまう所がある。

 

そんなの馬鹿馬鹿しいかもしれない。

 

けれど、前の世界と今の世界は違う。

 

それは、つまり、本来の、この世界における俺から、この世界のマチュを奪ったのと同じ。

 

それは、前の世界で、俺からマチュを奪った奴らと同じ所業だった。

 

そんな事を許される訳がない。

 

だからこそ、俺が今、出来る事は。

 

「マチュのやりたい事を支える。けれど」

 

俺は、マチュとそういう関係になるのは、間違っている。

 

間違っている。

 

そう、何度も、頭の中で繰り返す。

 

そう、マチュのクラバが終わるまでは。

 

操縦桿を握り絞める。

 

クラバで、本当にマチュが。

 

そうしていると、マチュが、閃光弾にやられた。

 

それを見ていた。

 

その時に、マチュの機体の動きが鈍いのが見える。

 

そして、そこから恐怖を感じているのも見える。

 

だからこそ。

 

『マチュ、大丈夫だ』

 

『ランガ』

 

それは、通信機ではない。

 

けれど、ニュータイプ同士で伝わるように。

 

『何時でも、俺はマチュを見守っている。だから、恐れないで』

 

『・・・うん』

 

次第に、マチュから恐怖が消えて行くのを感じた。

 

そうして、マチュの、そこからの戦いは、圧倒だった。

 

そう、見届けると共に。

 

「・・・ふぅ」

 

俺は、その息を吐く。

 

緊張が解ける瞬間、全身の力が抜ける。

ドゥー・ムラサメは生存する?

  • 生存する
  • 死亡する
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。