機動戦士Gundam GQuuuuuux 逆転した世界 作:ボルメテウスさん
このサイド6のセキュリティに関して、一言で言えばザルと言っても良い。
普段から戦いに備えていないのか、警備システムに関しては俺でも簡単にハッキング出来る程。
けれど、それは裏を返せば、あの時の世界が、信じられない程に厳しい世界である事を。
「場所としては、ここか」
ハッキングと過去の情報。
さらには、ニュータイプとしての直感が、俺をここに導いた。
難民区域。
このコロニーにおいて、かつての一年戦争によって、住む場所が無くなった人達が集う場所。
事前にある程度の地図を入手する事は出来たが、それでも目的の場所までの道のりにすぐに辿り着くとは限らない。
「出来れば、早く帰らないといけない」
今朝の俺の様子を見たマチュが、家に見に来る可能性がある。
その時に、俺が家にいない事を知れば、すぐに探しに来る。
そんなマチュが、この難民区域で。
「・・・案内がいれば、良いと思うが」
そうして、難民区域を歩いていると、ふと、こちらを見る視線に気づく。
身なりは、綺麗だから、追い剥ぎの類いだろう。
ため息を吐きながらも、俺は、そのまま路地裏へと入る。
相手からしたら、ネギを背負ったカモだと考えているのだろう。
すぐに走りながら、こちらに近づく奴ら。
それに対して、俺は近くの物陰に少し、気配を消して。
「なっ、あいつはどこに行った!」「こっちに行ったと思ったんだが!」
わざわざ、声を出して、場所を教えるとは。
俺はそのまま、手にはナイフに。
追い剥ぎの背中を蹴る。
「なっ」「動くな」
俺は、そのまま追い剥ぎの背中に脚を乗せて、もう片方を睨みながら言う。
手元にあるナイフは、そのまま地面に倒れている奴の首元に。
「動くと、殺す」
「「っ」」
悲しい事かな。
こんな平和な時代の追い剥ぎならば、この程度の殺気で十分なようだ。
俺は、そうしながらも、片手で器用にスマホを操作しながら、地図を見せる。
「この場所に案内しろ。案内出来ないのならば」
「そっそんな所は知るかぁ」
「あぁ」
俺は、そのままナイフを僅かに皮膚に近づける。
ティターンズでの経験が、このような形で活かせるとは思わなかったが。
「ほっ本当に知らないんだ!だから!」
「・・・」
そう、こちらを見る目は、本当のようだ。
都合良く見つける事が出来れば、幸いだと思ったが。
「だったら、さっさと消えろ。でなければ」
「わっ分かった!!」
そう、俺の方を怯えながら、奴らはすぐに消えていった
さて。
「おい」「っ」
その様子を、見ていた奴に問いかける。
すぐに逃げようとしたが、俺はすぐにナイフを投げて、そいつの動きを止めた。
「さっき、見ていたならば、分かるだろ。聞くが、お前この場所を知っているか」
問いかけた相手は黒い長髪の少女。
マチュと同年代ぐらいだろうか。
しかし、この辺では見た事のない制服を着ているようだが。
「そっそこは」
「知っているようだな、ならば、案内して貰うぞ」
「そっそれは」
何やら、怯えている様子ではあるが、俺も用がある場所だからな。
少しでも。
そう考えてはいたが。
ぐぅぅぅ
「・・・」「////」
聞こえた音から考えて、どうやら目の前にいる彼女が出した音だろう。
難民区域で暮らしていると考えれば、おそらくは生活に困っているのだろう。
「・・・はぁ、飯を奢るから、その代わり、仕事だ、ここまでの案内を頼めるか」
「えっ、良いの」
「さっきまでのは、追い剥ぎ対策で、そのまま乗りが続いてしまっただけだ、悪かった」
そうしながら、俺はナイフをそのまま仕舞う。
まだ、一日も経っていないけど、戦争の時の感覚が抜けていない。
「とりあえず、何か、奢る。名前は」
「・・・ニャアン」
俺の問いかけに、彼女は、そう答えた。
ドゥー・ムラサメは生存する?
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生存する
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死亡する