機動戦士Gundam GQuuuuuux 逆転した世界 作:ボルメテウスさん
と言っても、サイコ・ザクの戦闘後になっていますが、よろしくお願いします。
その腕に抱いた重さは、今でも変わらない。
その脚は、今もどこにも向かっていない事を。
どちらにしても、変わらない。
「俺は、俺は、俺は、俺は」
何度も、何度も。
自分の証明を確認するように呟きながらも動いている。
だが、既に俺の身体は動かないだろう。
宇宙から地球に墜ちる際に、そのほとんどが動かなくなった。
「・・・もぅ、駄目なのかもしれないな」
動けなくなった身体で、地球の重力に従うように操縦席に身体を預ける。
そう考えていると、コックピットの扉が開く。
それと共に見えたのは、味方ではない事は分かる。
ティターンズではないエゥーゴのパイロットだろう。
その顔はヘルメットで見る事は出来ないが、その歳は俺と変わらないだろう。
「なっ」
俺の身体を見て、そいつは驚き目を見開いている。
その手に持つ銃を落とす程だ。
普通だったら、それは油断だと言うべきだが、俺の場合は違う。
「なんだよ、俺の事を見て、笑うのか」
「笑うって、何を巫山戯た事を言っているんだ!こんなっ事に」
そのパイロットは激情と共にコックピットを見る。
それと共に手を強く握り締めて。
その後ろには、彼の上官と思われる人物もまた見る。
「最初の戦いの時から疑問に思ったが、やはりこれはサイコ・ザクだったのか」
「へぇ、あんたはこれを知っているのか」
そうグラサンをかけている人物は、俺の相棒であるサイコ・ザクを知っている様子だ。
「ザクとは違うんですか」
「リユース・P・デバイス、四肢を欠損したパイロットの義手や義足等を通し、脳の思考によるモビルスーツの操作を可能にした技術。脳が本来の手足を動かそうとする信号を、そのままモビルスーツの動作に変換できるため、人間のような動きを実現する事が出来る」「だから、こいつの動きは。けれど、だからと言って!なんで腕も足もっ全部」
「普通は、四肢を全てではなく、一つだけでも可能だ。むしろそれで戦えない兵士達の為のシステムだったはずだが、君は一体、その若さで」
そう、問いかけてくる。
「俺の腕はあの時からずっと離さないまま消えたんだよ」
「えっ」
あの時、俺の故郷であるコロニーが謎の襲撃があった。
俺は、マチュと逃げる為に抱えた。
既に息をしていないのは分かっている。
けれど、俺はマチュを助けたかった。
腕に抱えたまま逃げ続けた。
けれど、脚が瓦礫で潰され、マチュを抱えていた腕は爆発と共に無くなった。
運が良いのか、悪いのか、俺は四肢が無くなっても、生き残る事が出来た。
本来ならば死ぬ運命だったかもしれないが、どこかの頭のイカレタ科学者が提案した。
『かつて、ジオンにあるシステム。それはガンダムを倒す程の強さを誇っていました。
本来ならば非人道的で動かす事は出来ませんが、彼には幸運にも四肢がない。
つまりは誰の良心も痛まない』
そう、ティターンズに言った。
以降は、俺はサイコ・ザクに乗り、様々な実験を行わされた。
だが、俺の目的は簡単だ。
あの時。
俺達のコロニーを破壊した奴らへの復讐。
そうしないと、今も俺の腕の中にいたマチュは。
ずっと、コロニーで脚が立ち止まったままで。
俺は動く事は出来ない。
「・・・君には酷な事実かもしれないが、もしも戦いたいのならば私達の所に来ると良い」
「ふっ、俺はティターンズだ。恩もあるのになんで」
「このままでは、君達のような被害者が出ると言ってもか」
「お前らがやるのか?」
「違う、ティターンズがだ」
そう言った男は俺からサイコ・ザクから離す。
四肢をもがれ、抵抗は出来ない。
そんな俺に真実だと?
「そうかよ、けど、それがもしも事実じゃなかったら、俺は身体が動かなくても、口だけでもあんたを殺す」
「楽しみにしておくよ」
それと共に、俺はその場から連れ去られていく。
IF設定
故郷のコロニーが、とある事件で消滅。
その際に、幼馴染みを助けようとして、足は瓦礫に挟まれ、両腕は幼馴染みを抱えたまま爆発と共に消える。
だが、奇跡的に助かるが、その心は、未だにコロニーに置いてきている。
その後、僅かに残っていたサイコザクの実験体として、戦場に駆り出される。
心はほとんど壊れている。
ドゥー・ムラサメは生存する?
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生存する
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死亡する