機動戦士Gundam GQuuuuuux 逆転した世界   作:ボルメテウスさん

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シャリア・ブルは気づく

薄暗い照明に包まれた、どこか異国情緒あふれるバーの奥深く。そこで、二人の見知らぬ連中がテレビ画面に釘付けになっていた。

画面には、非合法のモビルスーツ同士が繰り広げる賞金バトル、いわゆる「クラバ」の衝撃的な映像が映し出されていた。

 

映像の中でエグザべは、思わず目を見開き、心臓が高鳴るのを感じた。

「中佐、あれはまさかジークアクスではありませんか!それに、赤いガンダムも登場しています!」

彼の言葉には興奮と緊迫感が入り混じっていた。それは彼がかつて搭乗していた、現在行方不明とされるモビルスーツ、ジークアクスだった。

そして、それとペアを組む相手は、彼らの任務の標的でもある赤いガンダムだった。

 

その瞬間、エグザべはシャリア・ブルに視線を向け、混乱のあまり疑問を口にせずにはいられなかった。

 

「あの赤いガンダム、まさか赤い彗星と呼ばれる存在なのか?」と。

 

彼の問いかけに対し、シャリア・ブルは驚くべき冷静さで微笑んだ。

 

「落ち着きたまえ、エクザベ君」と。

 

その言葉の裏には、試合を視聴して楽しむ余裕すら感じられた。

 

エクザべはその態度に少し戸惑いつつも、クラバの中の緊迫した様子をじっと見つめ続けた。

 

「あの赤いガンダム、しかし本当にあの有名な赤い彗星なのだろうか...?」

 

再び、彼の心の中に疑念が湧き上がる。

 

そんなエグザべの心情を察したかのように、シャリア・ブルは静かな微笑みをたたえ、「少佐がマヴで先に譲ることはないだろう」と、自信に満ちた声で言い放った。

 

視線はそれぞれのモビルスーツに向けられた。

 

ジークアクスの操縦は、はっきりと言えば素人。

 

オメガサイコミュの性能を十分に発揮している所を見て、シャリア・ブルは、その素質は十分にあると感じた。

 

しかし、シャリア・ブルが、この試合を見ていたのは、別の訳があった。

 

(以前から、ポメラニアンズに出てくるシローと呼ばれる謎の人物。その人物の戦う様子を見たかったのですが)

 

そう、彼の今回の目的のシローがいない。

 

だが、彼の長年の直感が囁く。

 

そして、ザクの放ったグレネートの光で、一瞬。

 

その動きが止まる。

 

それで勝負が終わるのか。

 

そう考えた時。

 

ジークアクスは、動きが止まった。

 

それは、まるで誰かと手を合わせたように。

 

それと共にシャリア・ブルが見つめた先には。

 

「あれは」

 

僅かに見えた岩の影。

 

そこに見えたのは、ズゴック。

 

なぜ、ズゴックがそこに。

 

だが、その時に理解した。

 

「なるほど、どうやらジークアクスのパイロットにご執心のようだな、私のように」

 

笑みを浮かべながら、そのままゆっくりと眺める。

ドゥー・ムラサメは生存する?

  • 生存する
  • 死亡する
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