機動戦士Gundam GQuuuuuux 逆転した世界 作:ボルメテウスさん
クラバが終わった後の夜を書かせて貰います。
本編ではどういう展開になるか分かりませんが、とりあえずこちらではこういう感じになっていると書かせて貰いました。
「はぁ、疲れたぁ」
そう呟きながら、俺の家のドアを開けて入って来たのはマチュ。
先程まで、クラバを戦っていたマチュは、なぜ俺の家に来たのか。
「どうしたんだ?」
「お母さんに門限を過ぎた事で怒られそうだから、ちょっとここにいさせて」
先程までクラバを行っていた事も含めて、あまり親に打ち明けたくないのだろう。
まぁ、マチュのお母さんの職業を考えれば、当たり前だけど。
「えっと、それって、大丈夫なのか」
「んっ、何が?」
俺は思わず尋ねてしまう。
戸惑いを隠せず、周囲を見る。
「だって、その、ここは一応は男の一人暮らしをしている家だし、そういうのは普通は」
「あぁ、それは大丈夫。お母さんもランガだったら別に良いって言っていたから」
「えぇ」
俺はそれにどう返答したら良いのか、分からなかった。
「留守の間、娘一人で置いていくのも含めて、ランガだったら、安心出来るって」
「そっそうなのか」
それは嬉しいと思うべきか。
マチュのお母さんに信頼されていると思ったら良いのか。
「とにかく、入っても良い?」
「えっあぁ、少し待っていてね、汚いから」
「そうなの?」
「うん、少しだけね」
そう、俺は部屋に入る。
部屋の中は、汚部屋ではない。
普通に整理整頓されている。
けれど。
「これが見つからない場所に仕舞わないとね」
そう、俺はナイフなどを隠した。
マチュには、せめてこの側面の俺は見せたくない。
そうして、一通り隠した後、マチュをすぐに呼んだ。
「とりあえず、座れる場所は無いけど……あっベッドに座っていて良いよ。あとクッションもあるし」
「んぅ分かった」
マチュはいつも通りに言葉を告げる。
そして、俺も適当に落ち着こうとした時。
「ふーん、ここがランガの部屋かぁ。思ったより広いねぇ」
「まっまぁ、一人暮らしだし」
そう、今更ながらも思うとマチュが部屋にいるのは、少し緊張する。
マチュが、家のドアの前で会うのが普通だった。
けれど、こうして部屋に入れるのはやっぱり違和感がある。
俺はそんな感情を抱えつつ、言葉を発していく。
「そっか。あっ何か飲み物いる?お茶でいい?」
「何でもいい。じゃあ麦茶お願いできる?」
「うっうん了解」
そうして、俺はコップに注いだ飲みものを持ってくる。
「はい。冷えているやつだから、冷蔵庫の中で冷やしていたんだ」
そして、マチュの前に置く。それからコップを置く時の音が鳴る。
少し緊張しながら、マチュの向こうを見ると。
「あっ」
俺は思わず声を出した。
「どうしたの?」
その声に、マチュは首を傾げた。
「なっなんでもないよ」
俺はすぐに苦笑いをしながらも言う。
だけど、かなり状況はマズイ。
マチュの後ろにある物。
それは、俺が仕舞い忘れた物があった。
それがマチュに見つかれば、疑われる。
そこにあったのは、スマホ。
けれど、それは俺の相棒であるペイルライダーに乗る為のアプリだけれど、このマチュが見る限りじゃ分からないはず。
だけど……。
マチュはそのまま見ている。
ただ、俺はそれを見たまま黙るしかない状況だと思ったが、そのまま言ったら流石に怪しまれて仕方がないと思い俺は誤魔化す為に適当なことを言う。
「えっとさ……こんな風に散らかっているけれど、マチュには迷惑じゃないか?」
「んっ、何を言っているの、そんなに汚いように見えないし、寧ろ綺麗に見えるかな」
それと共にマチュが周囲を見ていた。
マズイ、スマホが見られる。
すぐに俺はスマホに手を伸ばそうとしたら。
「うわっ」「えっ」
その時、俺は脚を転ばせてしまった。
転んでしまった俺は、そのままマチュの上に重なってしまう。
「っ!?」「あっ」
寸前、俺はなんとかマチュに当たらないようになんとか手をベットに置く事が出来た。
けれど、目の前にマチュと見つめ合う状況となった。
「ごっごめん!」「だっ大丈夫だから……」
マチュは慌てて顔を背けていた。
その顔は、ほんのり赤く見えた気がした。
しかし、今の状況はかなりヤバイ状態で、マチュを見下ろしていた。
「あのぉ、そろそろどいてくれるかなぁ、なんてぇ」
そんな状況に、マチュが頬を赤く染めながら口を開く。
その姿を見ていると、余計に恥ずかしくなってしまう。
「あっあぁ、本当にごめんなさい」
そう言って、慌てて立ち上がる。
それと共に、俺はマチュに背中を向ける。
心臓が激しく高鳴っていた。
心臓の音がうるさい程だ。
いや、これはマチュに対して申し訳ない気持ちなのかそれとも恥ずかし過ぎる。
嬉しさもある。
けれど。
「俺に、そんな資格はないから」
俺は、そんな資格はない。
「それじゃ、俺は部屋のソファで寝るから、マチュはこの部屋のベットを使ってね」
「あっうん、分かった」
俺とマチュはそれぞれ別の場所で過ごす事になった。
夜になっても眠れない。
当たり前だ。あんな事が起きて眠れる筈がないのだから。
先程のマチュと目が合わせて、俺は嬉しさはあった。
けれど。
「っ」
同時に思い浮かんだのは、あの時の。
前の世界でのマチュの死んだ時の。
目を見開いた彼女の姿が、重なった。
「マチュ」
それは、どちらの彼女に向けてか。
自分でも分からない。
けれど、少しでも意識をすれば思い出してしまう。
だから、今夜は眠れそうにないと思った。
ドゥー・ムラサメは生存する?
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生存する
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死亡する