機動戦士Gundam GQuuuuuux 逆転した世界   作:ボルメテウスさん

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過去:ティターンズの象徴

ジェリドが引き起こした問題の後、俺に対しての上層部の命令は待機だった。

問題行動が見られたジェリドに対して、庇うような動きが上層部に見られた。

しかし、これの裏で誰が動いているのか、俺はなんとなくだが察していた。

 

「…バスクの奴か」

 

バスク。

ティターンズの総司令官である。

あまり顔を合わせる事はないが、互いに敬語でありながらも嫌悪している。

その自覚はあるが、奴からしたら、俺もまたスペースノイドの一人な為、厄介払いをしようと考えているだろう。

 

『そういう事だから、お前はあんまり派手に動くんじゃねぇぞ』

「あんたから連絡するなんて、珍しいじゃないか、ヤザンさん」

 

そう、俺に情報を教えてくれたのは、今は別の部隊で行動しているヤザンさん。

ティターンズに入った当初に、俺に戦い方をみっちりと叩き込んだ師匠のような存在。

 

『そうだなぁ、俺としてはお前がいなくなるのは寂しい所もあるからな』

「本音は」

『言っただろ、本音だって。何よりもお前が乗らないペイルライダーなんて雑魚だからな』

 

電話越しで見えるのは、ヤザンさんの獰猛な笑み。

ペイルライダー。

それが、俺がティターンズでの相棒となる機体。

現状、ティターンズは何かと戦う準備を行っているのか、様々なモビルスーツを開発している。

そのモビルスーツの一機であり、開発時期こそかなり古く、1年戦争の終盤に開発された機体であるペイルライダー。

 

「今では量産も行えるようになったのにか」

『あぁ、そうだな、基本的な性能は同じかもしれないが、お前のペイルライダーには死神がいる。その死神に乗って、生き残れたのは、お前だけなんだぜ』

「…」

 

死神。

俺の乗るペイルライダーに搭載されているHADES。

それは、機体の性能を飛躍的に上げるシステム。

だが、そのシステムには、普通の人間では扱いきれない。

 

「それが俺しか扱えないのは、可笑しな話ですがね」

『くくっ、本当になぁ、ジャミトフ大将はどこまで考えているのかねぇ』

 

その話題を出すと、ヤザンさんはまた笑っていた。

 

『まぁ、そのペイルライダーはお前にとってはあくまでも練習機である事を忘れるなよ』

「…練習機ですか、俺にはもうかなりの愛着があるんですがね」

『まぁな、けど、大将はお前に期待しているんだぜ』

 

ヤザンさんは、そのまま続ける。

 

『今、開発しているガンダムMk-Ⅱもあくまでも前座だ。それらのデータを元に真に象徴となるべきガンダムを製造する』

「それが、あの人の考えた作戦でしたね」

 

ジャミトフさんは言った。

 

『ガンダムは自らの正統性を知らしめる為の象徴として開発した機体だ。しかし、一年戦争でガンダムが象徴となったのは、そのモビルスーツに乗ったパイロットであるアムロ・レイの存在があったからだ。

しかし、彼は今は連邦の監視の元で活動出来ない。だからこそ、ランガよ、お前がなるんだ、ガンダムに乗るパイロットの、その象徴に!』

 

それが、俺をここまで育てた訳。

 

『お前さんはペイルライダーのHADESをも制御した。それは既にニュータイプへの片鱗を見せている。その計画は、確かに上手くいってるさ』

「…俺はただ、復讐したいだけですよ。今も、昔も、それは変わりないですから」

『そうだな、だったら、その道を進め。後悔のない道をな』

「はい」

 

それだけ言い、会話が終える。

ティターンズの象徴か。

果たして、それは、どれ程血生臭い象徴だろうか。

ドゥー・ムラサメは生存する?

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