機動戦士Gundam GQuuuuuux 逆転した世界 作:ボルメテウスさん
通話を終えたヤザンは、そのまま通信機を仕舞う。
ため息を吐きながらも、目の前にあるモビルスーツに眼を向ける。
「ティターンズの象徴ねぇ、あの坊主がまさかそこまでになるとはなぁ」
ヤザンは、その呟きと共にランガの事を思い出しながら言う。
「ヤザン隊長、さっきのもしかしてランガの奴ですか?」
「あぁ、そうだよ、向こうでも相変わらず血の気が多い奴だと聞いているぜ」
「それはそれは、まぁ、あの歳では化け物のように強い奴はいませんからね」
そう、ヤザンに気軽に話しかけたのは、彼の部下であるダンケル・クーパーとラムサス・ハサの二人。
彼らもまた、ランガとの面識があった。
「まぁな、どうも上官の態度が気に食わなくて、殴り飛ばしたらしい」
「あいつらしいですね、まぁ俺達も結構な頻度で殴り合っていましたからね」
「あぁ、最初に会った時こそ、まるで亡霊のようでしたが、あれはもう悪霊と間違われても仕方ないですよ」
「だろうな、けどまぁ、そうなっても仕方ないのが戦争の悲劇って奴だからな」
彼らはランガと出会った頃の事を思い出しながら喋る。
当初、ヤザン達は大将であるジャミトフの命令があったとは言え、子供を指導する事には少し戸惑いはあった。
モビルスーツの操縦など、ほとんどやっていない素人相手になぜ。
疑問がありながらも、命令に従い、指導を行った。
すぐに音を上げるもしくは死んでしまう。
そう考えていたが、蓋を開ければ、ランガは死ななかった。
そして、決して最後まで食らいついて離さなかった。
「奴にとって、生きる為には復讐しかなかった。あんなに悲しい子供は俺は見た事ない」
「だからこそ、ヤザン隊長はランガに眼を向けているんですね」
「それもある。けどよぉ、俺もまた見て見たいと思ったんだよ」
「見て見たいって、何をです」
ヤザンの言葉が意味する事。
それは。
「ガンダム伝説って奴をよ」
それは一年戦争で誕生した伝説。
モビルスーツが誕生してから、数多くのモビルスーツが生まれたのが、ガンダム。
その名だけがまるで伝説のように続いている。
だからこそ、ティターンズは、その象徴を欲していた。
「モビルスーツだけでも伝説にならない。それに乗るのに相応しいパイロットが必要だ。だからこそ、このガンダムを今、造り上げている」
ヤザンが、そう眼を向けたのは、ガンダム。
ガンダムMk-Ⅱのデータ以外にも、現状は封印状態のGPシリーズのデータ。
そして、サイコミュ。
ティターンズの持つ全ての技術を詰め込んだ禁断のガンダム。
「けれど、こんなのが本当に動かせるのか」
「くくっ、あいつならば出来るさ、この」
それと共に見つめた先に立つガンダムの名を呟く。
「GQuuuuuuX、果たして、こいつとランガの伝説はどうなるかねぇ」
さて、ここで明かしましたが、個人的には可能性があると思い、書かせてもらいました。
GQuuuuuuXが宇宙世紀の分岐となれば、反対にGQuuuuuuXも宇宙世紀にいる可能性もあり、書かせてもらいました。
ドゥー・ムラサメは生存する?
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生存する
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死亡する