機動戦士Gundam GQuuuuuux 逆転した世界 作:ボルメテウスさん
「Mk-IIが強奪されただとっ」
その報告を受けて、俺は思わず叫んでしまった。
Mk-IIのテストパイロットであるはずのジェリドの操縦ミスによって、彼の乗っていたMk-IIが何者かに奪われてしまう。
そう、奪われたMk-IIは、そのままもう一機のMk-IIを倒し、そのまま強奪した。
ティターンズの象徴となるはずのMk-IIが無様にも2機も奪われてしまう。
「それを、俺に言って、どうするんだ」
「今、出撃出来る隊員は全員、出て貰う。謹慎中だが、お前にもな」
「都合の良い事に、エリートの尻拭いかよ」
俺はそう言いながらも、ペイルライダーの元へと向かう。
最新のガンダムMk-IIを奪った奴らが、どのような戦力なのか。
ペイルライダー自体が、一年戦争の終わり頃の機体であり、実験機のような扱いな為、果たして成果を上げることが出来るのか。
「どちらにしても、確かめるしかない」
俺はそう呟きながらも、Mk-IIを奪ったと思われる奴らを追跡する。
宇宙という場所での逃走手段は限られている。
それを探る為に、周囲を見渡すが。
「見つけた、あれか」
あまり遠くに行っていないのは幸いだった。
Mk-IIを強奪したと思われる3機のモビルスーツ。
そして、Mk-II自身。
計5機のモビルスーツが見える。
まずはMk-IIの奪還を目的に、俺はペイルライダーに装着されているキャノン砲で真っ直ぐとその機体に向けて放った。
真っ直ぐと、狙い通りに。
そのはずだった。
弾が当たる直前、赤い機体が、まるで察知したように。
その頭部にあるバルカンを放った。
「っ」
こちらの攻撃を見えていたような動き。
驚いている間にも、赤い機体はそのまま、手に持っていたバズーカの引き金を引いた。
狙いは、真っ直ぐと俺の元に。
すぐにシールドで攻撃を防いだが、この威力。
「あまり耐えられないな、にしても、なんだあの機体」
改めて、赤い機体を見る。
その特徴は、ジオンがかつて使っていたドムを思わせるずんぐりとした容姿。
けれど、その身体は赤く染められており、まるで。
「赤い彗星じゃないか」
かつて、伝説と言われた赤い彗星を思わせるカラーリング。
そして、彼が乗っていなかったドムを思わせるカラーにするとは。
「どうやら、ただ者じゃなさそうだ」
そうしながら、俺はペイルライダーのバックパックの出力を上げ、手に持ったマシンガンの引き金を引く。
弾幕を張りながらも、真っ直ぐと進んでいくと、赤い機体はこちらに気づいたのか、対応するようにビームライフルの引き金を引く。
ビームと弾幕はぶつかり合い、互いに相殺される。
一瞬のやり取りの間に、もう目の前にまで接近していた。
同時に赤い機体は既にビームサーベルを取り出していた。
「っ」
殺気を感じ、すぐにシールドを捨てた。
次の瞬間、赤い機体のビームサーベルによって、ペイルライダーのシールドは真っ二つに斬られた。
疑う事はない。
あの赤い機体は、エースだ。
同時に負けられない事を悟り、俺は構える。
「行くぞ」
ペイルライダーもまた、その手にはビームサーベルを手に、真っ直ぐと向かう。
至近距離まで近づくと、互いのビームサーベルが重なり合う。
それは、激しく火花のように散っていく。
お互いに一歩も譲らない攻防。
「機体の性能の差が凄い」
おそらくは、こちらよりも高い技術で造られているのは明らかだ。
「パイロットの差が凄い」
乗っているパイロットは、俺よりも格上だろう。
けれど。
「ただ、パイロットの腕と機体の性能が上なだけだ!諦めるには、まだ早いんだよぉ!!」
この程度で、絶望していてどうする。
俺の復讐は、その程度で終わる訳にはいかない。
俺は、その言葉と共に、ペイルライダーの、HADESを起動させる。
性能が上ならば、機体もパイロットも。
限界以上の力を発揮させる。 それが、俺のやり方だ。
目の前の、赤い敵機に対して、決して負けるわけにはいかないのだから。
それに答えるかのように、青い光を放ち始めるペイルライダー。
先程までとは全く違う動きをし始める。
それでも赤い機体は、俺の動きに対応してくる。
ペイルライダーは、元々の性能が違う上に、無理矢理システムを動かしているのだから。
システムの方から、僅かに限界が来ている。
それでも。
「負けられないっ」
相手の攻撃を回避しながら、一気に懐へと入る。
それと同時に、今度はこちらが攻撃を仕掛けていく。
俺が使う武器の中でも最速を誇るであろう一撃を見舞うために。
対する向こうはその速さに対応出来ていないはず。
そう思っていたのだが。
相手も同じように加速してきやがったのだ。
まさか、ここまで速いとは思っていなかったので、驚いてしまう。
だが。
「システムが」
HADESが、限界を迎えそうになる。
だが、そうしていると、向こうの赤い機体と同じ奴らが迫る。
パイロットの腕が同じかどうか分からないが、機体性能は見る限り変わらない。
ならば、ここで無理に戦う必要はない。
「次はっ」
そうしながら、俺はペイルライダーと共にその場を離脱する。
ドゥー・ムラサメは生存する?
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生存する
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死亡する