機動戦士Gundam GQuuuuuux 逆転した世界 作:ボルメテウスさん
赤いガンダムへと乗ると共に、既に事前に相談をしていた。
ポメラニアンズには、俺が乗る機体に関する事を極秘にする事。
マチュには、俺がシュウジの代わりに出る事を伝えていた。
「それにしてもらっ、じゃなかったシローがまさかそれに乗るなんてな」
「少し事情があってね、それよりもマチュも注意してな」
「うん、分かっている」
それと共に、マチュもまたジークアクスに乗りながら返答する。
マチュは、これで二度目の戦いである。
しかし、一度目の戦いとの違い。
それは、自分の意思でこの戦いに挑む事だ。
一度目の戦いは、目の前に起きている戦いを止める為に戦った。
けれど、今回は、その二度目の戦いでの目的はマチュが見たキラキラ。
それを確かめる為の戦いだった。
「それじゃ、行こうか」
「うん」
それと共に、俺達はそのままマヴの戦場へと発進する。
今、俺の手元にある武装。
それは、赤いガンダムが元々持っていたハンマーではない。
あの時、マチュの言うキラキラの向こう側から、こちらに流れてきたガンダムのビームサーベルだった。
「シロー、その武装だけで大丈夫なの、その」
「今は、これぐらいしか武器はないからね、なんとかなるでしょ」
呟きながらも、俺はゆっくりと向かう。
対戦相手となるのはザクに乗る2人組であり、かつてはジオン軍として戦っていたパイロットだと言う。
そう、二度目の戦いという事で、俺がまず行ったのは、赤いガンダムを操縦し、マチュの操るジークアクスの手を握る事。
「えっ、シロー」
「落ち着いて」
幸い、ポメラニアンズの奴らには俺達の声は聞こえない。
試合の様子を見ながら、オペレーターのように、敵の位置を教えれば、マヴのルールに違反するから。
だからこそ、今の俺達には丁度良い。
「俺がまず動く」
「えっ、でも」
「マチュが見たいのは、急いでも見つからない。だから、見つけた瞬間に見逃さないでくれ」
その一言だけ告げると俺は飛ぶ。
それは、まさしく格好の的と言う程に、背中のランドセルから噴射する炎は凄まじい。
だからこそ、敵は。
「俺を見るはず」
それは当たった。
既にこちらに向けて、ザクが持つマシンガンを次々と放っていく。
それを見た瞬間、俺はそのまま真っ直ぐと向かう。
「機体のスピードも凄まじい、1度、ザクにも乗ったが、これじゃペイルライダーと変わらないな」
遠慮無く、その性能を発揮する事が出来る。
そして、まるで俺の動きに合わせるように、赤いガンダムもまた動く。
こちらに迫るマシンガンの嵐を、掻い潜るのも、難しくない程に。
そのまま懐に入り込むと共に。
「っ」
居合。
そう思える程の一瞬でザクの腕を斬り裂く。
ザクの腕を斬り裂いた後、上空から迫る殺気に対して、俺は目の前にいるザクを踏み台にして、その場を離脱。
俺とザクの間に、そのマシンガンの弾丸は通り抜ける。
瞬時に、互いをカバーする動きは、さすがに強敵だ。
けれど。
「ヤバいな、これは」
赤いガンダムのアルファ・サイコミュがどれ程なのか、確かめる程度だった。
けれど、この感覚は何か違う。
まるで、俺をどこかへと引っ張るような感覚。
「あの時、見たのはやっぱり」
僅かに見つめた先に、見えた光景。
それは、俺にとって見覚えのある人達が見えた。
俺は。
「もどらないといけないのか」
頭の靄がかかる。
行かないといけないのか。
そう考えていると。
「行かないで!」
「っ!」
聞こえた声と共に、マチュの声が聞こえた。
そして、俺は引っ張られた。
先程まで見えた光景が消えていた。
「マチュ?」
「良かった、よく分からないけど、キラキラの先へと行きそうになったから」
そして、ジークアクスの手が赤いガンダムの手を握っていた。
「・・・ごめん、戦いに夢中になっていて」
「うぅん、それよりも行こう、ランガ!」
その言葉を聞くと、俺もまた笑みを浮かべる。
こちらに向かって来るザク。
「来るよ、ランガ」
「マチュ、今度は一緒に行こう」
既に敵は見える。
ならば。
「うん、行こう!」
マチュは、それと共に飛ぶ。
アルファ・サイコミュは未だに続く。
けれど、なぜだろうか。
先程のように向こう側に引き寄せられる感覚はない。
これが正しいか、間違っているのか分からない。
けれど、今は。
「マチュとただ、一緒に飛びたい」
その手に持ったビームサーベルは、まるでその思いに答えるように伸びる。
それは通常のビームサーベルを遙かに超えて、そのまま迫るザクの頭部を斬り裂く。
それに驚いた片方のザクが驚いている間にも、マチュは、その手に持った斧でもう片方のザクの頭部を斬り裂く。
瞬く間の戦いだった。
「帰ろう、マチュ」
「うん」
そう、俺達はクラバはすぐに終わりを迎えた。
「ねぇ、ランガ」
「どうしたんだ」
「さっき、キラキラと一緒に、何かランガを呼んでいる人がいた気がするんだけど、あれは一体」
そう、マチュは問いかける。
それは、俺にも分からない。
もしかしたら、赤いガンダムが見えたのかもしれない。
けれど。
「分からない。それもきらきらが見せてくれたかもしれないね」
「そっか、なんだか、不思議だね」
そう、未だに分からない向こう側の景色を、俺とマチュは語り合った。
ドゥー・ムラサメは生存する?
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生存する
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死亡する