機動戦士Gundam GQuuuuuux 逆転した世界 作:ボルメテウスさん
「なんなの、これ」
そう、隣にいるニャアンが呟く。
俺にとっては、待ち望んでいたペイルライダーとの再会ではあるが、ニャアンにとって、眼前にいるペイルライダーはどのように映っているのか。
今は、関係ないが。
「とにかく、乗るぞ。ここから脱出するには」「えっ、うん」
俺はニャアンに言いながらも、そのままペイルライダーに乗り込む。
ペイルライダーは、まるで俺を待っていたように、コックピットのハッチを開いた。
ペイルライダーに乗り込むと共に、俺は手慣れた動きで、ペイルライダーを起動させていく。
以前のペイルライダーとは、操縦系統が多少異なる部分はあるが、起動自体は、それ程問題なかった。
やがて、ペイルライダーは起動を確認すると共に。
「っ」
脳に直接送り込まれるような感覚。
「えっ、ちょっと」
俺の様子を見たニャアンは、思わず声をかけるが。
「少し静かにしてろ、こいつを動かすには、少し集中しないといけないから」
そう、俺はニャアンを黙らせると共に、俺の脳に直接話しかけるペイルライダーからの声に集中する。
ペイルライダーに搭載されているHADESは、戦う為のシステム。
それ故に、俺の、パイロットの思考を奪おうとする。
だからこそ、俺以外のパイロットは、ほとんど使い捨てのようにされていた経緯もあった。
だけど、今は。
「・・・よし」
今、ペイルライダーは、俺が動かす事が出来る。
意識と共に、眼前には、見覚えのある機体が。
「ザクか」
「やばいっ、軍警のっ、もぅここまで」
先程までの騒ぎもあってか、軍警のザクがこちらに迫っていた。
『そこのモビルスーツ!止まれ!大人しく投降しろ!!』
「と言っているけど、たぶん、投降しても、碌な目には遭わないだろうな」
この世界のペイルライダーがどのような位置にいるのか分からないが、もしも捕まれば、拷問の後に処理される。
ティターンズでも、そのやり方がある以上は、眼前のザクがそれを行わないとは限らない。
「どうするの」「決まっている。戦って、逃げる!」
それと共に、ペイルライダーのレバーを握り締めて、一気に踏み込んだ。
脚部ブースターによる爆発的な加速によって、瞬く間に、ザクとの距離を詰めると同時に。
ガキンッ!! 俺は、ペイルライダーの腰部に備え付けられたビームサーベルを振り抜く。
しかし、相手もそれを予測していたのか、同時に、ヒートホークを振りかざす。
だが、そんな攻撃は通用しない。
「よっと」
ビームサーベルのエネルギーはあまりにも高い。
だからこそ、今、必要なのは。
「そのヒートホーク、貰うぞ」「えっ」
そのまま、ビームサーベルでザクの腕を切り裂く。
それによって、宙を舞ったザクの腕。
その手に持つヒートホークを掴み、そのままザクの頭部を斬り裂く。
「うそっ」
その一撃によって、ザクは、後ろに下がる。
「・・・殺す必要は、ないな」
これが、戦争だったら、殺さなければならない。
けれど、この軍警のザクは、仕事をしているだけだ。
「えっ」
俺の一言に、何やら驚いている様子のニャアンだが、気にしている場合じゃない。
「さて、このままじゃ、捕まるな、ならば」
「えっ、ちょっと」
そのまま、俺はペイルライダーを動かして、近くのハッチに。
ハッチは固く閉ざされている様子だが、ペイルライダーによる出力で、そのまま無理矢理開く。
ハッチが開いた事により、空気が流れ出し、それと同時に。
ビュンッ!!
そのまま、勢いと共に、俺達は飛び出す。
そのまま、外へと飛び出しながら、ハッチを反対側から閉めると共に、向こう側からの追っ手を防ぐと共に、外に出た。
「・・・出たの、ここは」
「あぁ、この感覚」
ペイルライダーのメインカメラから映る外の景色。
そこからゆっくりと離れながら、見えたのは、サイド6。
そして、俺達が今、いる場所は。
「宇宙」
そこに戻ってきた。
ドゥー・ムラサメは生存する?
-
生存する
-
死亡する