機動戦士Gundam GQuuuuuux 逆転した世界 作:ボルメテウスさん
地球に不時着してから、数日。
怪我は徐々に治っていった。
ジャングルに不時着した時には死ぬかと思ったが、無事に回復していた。
「なんというか、凄い回復だな。まさか、たった数日で動けるようになるなんて」
そんな俺の回復力を見て、シローさんは正直な感想を言う。
「まぁ、アイナさんの料理が美味しかったので」
「あら、それは嬉しい事を言ってくれるわね」
そう、アイナさんは笑顔で答えてくれた。
シローさんとアイナさんの夫婦。
このジャングルで、俺が生き残り、怪我の回復に努められたのは、彼ら夫婦のおかげだ。
「ペイルライダーも無事に動けるようになりましたし、これで帰る事が出来ます」
「……そうか」
それを聞いて、シローさんは少し悲しそうにしていた。
俺がここから去る。
いや、それとは違う。
「シローさんは、その戦争は嫌いですか」
俺は思わず問いかける。
それに対する回答は。
「君は好きでやっているのかい」
そう返されてしまった。
俺は。
「そんな訳、ありません」
拳を強く握りながら、答える。
「戦争のせいで、俺は幼馴染を殺されたから」
戦争のせいで、大切な人を殺された。
だからこそ。
「俺はそいつらを殺したいっ」
それを言ってしまう。
シローさんは、その言葉を聞いて黙り込んだ。
数秒の沈黙が流れる。
そして、彼は口を開いた。
「憎む気持ちは分かる、俺もかつてそうだったから」
「シローさんも」
シローさんの言葉に、俺は思わず驚きを隠せなかった。
彼は、俺の中ではそんなイメージはなかった。
「けれど、戦っている内に、それも変わっていった。だからこそ聞きたい。君が本当に戦うべき敵は、そこにいるのか」
シローさんの、その眼は俺を見つめる。
俺の心の奥にある何かを。
その瞳には、深い哀しみと諦めが宿っていた。
俺は、彼の視線から目を逸らすことができなかった。
彼の言葉が、俺の胸に深く突き刺さる。
「……本当に戦うべき敵」
俺の声が震えていた。
自分でも気づかないうちに。
シローさんは、ゆっくりと息を吐き出した。
「すまない、いきなりこんな事を聞いて。さぁ、飯にしよう」
シローさんは、苦笑いをしながら言う。
俺は、その言葉に素直に従う事にした。
しかし、彼の言葉は俺の心に深く残り続けた。
その夜、俺は眠れずに天井を見つめていた。
シローさんの言葉が、俺の頭の中をぐるぐると回る。
本当に戦うべき敵とは何なのか?
俺が今まで戦ってきた敵は、本当に俺が憎むべき相手だったのか?
俺は、ただ復讐のために戦ってきたのか?
それとも、もっと大きな目的があったのか?
俺は、自分自身に問いかける。
しかし、答えは見つからない。
「…俺は、誰に復讐したいんだ」
俺は、自分自身に問いかけた。
しかし、答えは返ってこなかった。
ただ、静かな闇だけが俺を包んでいた。
翌朝、俺はシローさんに向き合った。
「シローさん」
「どうした?」
彼は、いつもの優しい笑顔で俺を迎えた。
俺は、深呼吸をして言葉を続けた。
「教えてください。本当に戦うべき敵とは何なのか」
シローさんは、少し驚いた表情を見せた。
しかし、すぐに彼は真剣な表情になった。
「それは、君自身が見つけるべきものだ」
彼は、静かに答えた。
「君自身が、戦争の意味を理解し、自分の目的を見つけることが大切なんだ」
俺は、シローさんの言葉に頷いた。
「わかりました。俺は、自分で答えを見つけます」
俺は、決意を込めて言った。
シローさんは、俺の肩を優しく叩いた。
「頑張れよ」
彼の言葉は、俺の心に深く刻まれた。
ドゥー・ムラサメは生存する?
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生存する
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死亡する