機動戦士Gundam GQuuuuuux 逆転した世界   作:ボルメテウスさん

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過去:僅かに気が合い

香港のティターンズと合流する事が出来た俺は、その後のエゥーゴとの交戦を前に新たな機体を前にしている。

 

「・・・これが新たなガンダムか」

 

そこに立つガンダムは、これまで俺が見たどのガンダムとも違った。その威圧感は圧倒的で、鋼鉄の巨躯がただ静かに存在しているだけで空気が震えるようだった。サイコガンダムと呼ばれるこの機体は、従来のモビルスーツの二倍にも及ぶ巨体を持つ。その存在は、まるで悪夢の中から抜け出てきたかのようで、俺は息を飲むことしかできなかった。

 

「これに興味があるのかい」

 

突然声をかけられ振り向くと、そこにはフォウさんが立っていた。彼女は微笑んでいたが、その表情にはどこか悲しげな影があった。

 

「フォウさん」

 

彼女に対して俺は少し戸惑いながら応えた。フォウさんを前にそんなことを言うのは失礼だと分かっていたが、それでも言わずにはいられなかった。

 

「・・・正直に言うと、あまり好きじゃないですね」

 

このサイコガンダムのパイロットである彼女を前にそんなことを言うのは失礼だと思うが。

 

「そう、私も同じだね」

 

「フォウさんも」

 

彼女からの意外な返答に俺は驚きを隠せなかった。彼女の瞳には、俺と同じように葛藤と苦悩が見て取れた。

 

「これに乗っていると、頭が痛くなるからね」

 

「・・・俺の乗っているペイルライダーと似たシステムかもしれませんね」

 

ペイルライダー。俺の相棒。あの機体もまた、心を削るような戦いを強要される。サイコガンダムもまた、そのようなシステムなのかもしれない。俺はその可能性に思いを馳せる。

 

「かもしれないね」

 

フォウさんも頷く。

 

その時、彼女がふと俺を見る。その視線はどこか懐かしく、温かかった。

 

「・・・なんで俺にそんなに話しかけるんですか?言っては悪いですが」

 

俺の問いに、彼女は少し考えてから答えた。

 

「何、他の連中と比べたら、年下だからね。色々と気が楽だからね。それに」彼女の言葉には真摯な響きがあった。

 

「あんた、ティターンズ、嫌いだろ」フォウさんは真っ直ぐ俺を見つめて言った。

 

その問いに俺は無言で頷く。ティターンズという組織自体が俺には受け入れがたいものだった。

 

「そういうフォウさんも」

 

俺がそう言うと、彼女もまた頷く。

 

「あぁ、けどティターンズにいないと手に入らない物がある。私の場合は記憶だ」

 

「・・・記憶ですか、良いじゃないですか。俺は、もう取り返せない物の為に戦っているから」

 

俺の心には、深い穴が空いている。失われた仲間たち、奪われた未来。それら全てが俺を駆り立てる。

 

「復讐かい」

 

彼女が問う。その言葉に俺はただ頷く。

 

「そんな所ですよ」俺は答えた。

 

フォウさんもまた同じような苦悩を抱えているようだ。彼女もまた、何かを失い、何かを取り戻そうとしている。

 

「復讐を手放す気はありません。けれど、フォウさんが記憶を取り戻す事に、俺も協力しますよ」俺は決意を込めて言う。

 

彼女は微笑んだ。「ありがとうね、なんというか、あんたを見ていると弟のように感じるよ」

 

「そうでしょうか?」その言葉に俺は自然と笑みを浮かべた。この瞬間だけは、重苦しい現実から解放されたように感じた。

 

フォウさんとの短い会話は、俺にとって貴重な時間だった。互いの苦悩を分かち合うことで、少しだけ心が軽くなった気がする。

 

しかし、これから始まる戦いの重荷はまだ肩に圧し掛かっている。それでも、俺たちはそれぞれの目的に向かって進んで行くしかないのだ。

ドゥー・ムラサメは生存する?

  • 生存する
  • 死亡する
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