機動戦士Gundam GQuuuuuux 逆転した世界   作:ボルメテウスさん

67 / 175
過去:伝説との出会い

ティターンズを裏切り、俺はエゥーゴの捕虜となった。

 

捕虜となった俺に対して、エゥーゴからの尋問は勿論あった。

 

その尋問室は薄暗く、窓から差し込む微かな光だけが唯一の光源だった。壁は無機質な灰色で、緊張感を漂わせていた。尋問を担当する事になった彼、アムロは椅子に腰掛け、冷静な眼差しで俺を見つめた。彼の表情には鋭さがありながらも、どこか疲れた色が見え隠れしていた。

 

「ティターンズ所属のランガ・ロード。それが君で間違いないか」

 

彼の声は低く落ち着いており、その問いかけは確信に満ちていた。彼の事は連邦に所属していれば、誰でも知っている。一年戦争の英雄。

 

「あぁ、間違いない」

 

俺の声は掠れていた。緊張と不安が交錯しながらも、正直に答えた。

 

「君はティターンズに所属していたはずだ。なのに、なぜこの場面で裏切ったんだ」

 

その問いは単純ながらも深遠だった。彼の目は俺の心の奥底まで見透かすようだった。俺は一瞬ためらったが、すぐに口を開いた。

 

「ティターンズが、俺の復讐の相手となった。それだけです」

 

「復讐だと」

 

アムロさんは再度問いかける。その声には疑念と理解が混ざっていた。

 

「はい、あの香港シティの光景は俺の故郷と同じ光景だった。俺はあの光景を作り出した奴らに復讐する為に連邦に入った」

 

俺の言葉には重みがあった。あの光景が頭に焼き付いて離れなかった。その記憶が俺を駆り立てていた。

 

「それが理由だとしたら、君はエゥーゴも同じ行動をすれば裏切る。そういう事か」

 

それは脅しだった。しかし、俺はその言葉を正直に答えた。

 

「そのつもりです」

 

信頼を勝ち取る為の返答としては間違っているだろう。しかし、俺は誠実さを重視した。

 

「俺はあの時のような地獄をもう繰り返したくない。故郷を無くすような事はしたくないから」

 

「・・・そうか」

 

アムロさんは頷いた。その表情には納得と一抹の同情が浮かんでいた。

 

「俺も似た経験をした。最も、俺の時は君のように幼馴染みがいなくなった訳じゃない。そう考えると俺の方が境遇には恵まれているかもしれないな」

 

アムロさんは苦笑しながら呟いた。その言葉には深い意味があった。

 

「・・・君の事は理解した。しばらくは捕虜扱いでティターンズの内部に関しては聞くかもしれない。何よりもティターンズと戦う事になる」

 

「はい」

 

俺は短く返答した。

 

「こんな事、もう一度聞くのは可笑しいかもしれないが、君は本気で戦うんだな。ティターンズと」

 

その問いには力強さがあった。俺の意志を確認するための質問だった。

 

「えぇ、戦いますよ。悲劇を繰り返さない為に、何よりも」

 

自然と手を握り締めながら、俺は答えた。その感触が俺の決意をさらに強固なものにした。

 

「マチュのような犠牲を増やさない為に」

 

その言葉には重みと決意があった。俺は再び目を閉じ、あの日の記憶を思い浮かべながら、その覚悟を固めた。

ドゥー・ムラサメは生存する?

  • 生存する
  • 死亡する
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。