機動戦士Gundam GQuuuuuux 逆転した世界   作:ボルメテウスさん

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IF:クラバのマヴ/マチュ

あの時のキラキラが何なのか、確かめたかった。

 

だから、本当だったら、参加するべきではなかったクラバに再び参加する事にした。

 

「それにしてもらっ、じゃなかったシローがまさかそれに乗るなんてな」

 

「少し事情があってね、それよりもマチュも注意してな」

 

けれど、最初の。

 

始めての戦いとは違い、今から行うのは自分から行う戦い。

 

だから、不安があった。

 

「うん、分かっている」

 

だけど、赤いガンダムに乗っているランガが一緒にいる。

 

幼馴染でランガと一緒に戦ってくれるから、少し不安は無くなった。

 

「それじゃ、行こうか」

 

「うん」

 

それと共に、私達はクラバで戦う為に進む。

 

そんな不安と共に、不安な私に対して。

 

モビルスーツ越しで手を繋いでくれる。

 

「えっ、シロー」

 

そう、ランガのこのクラバでのリングネームで語ってくれる。

 

「落ち着いて」

 

不安な私に対して、声をかけてくれる。

 

「俺がまず動く」

 

「えっ、でも」

 

「マチュが見たいのは、急いでも見つからない。だから、見つけた瞬間に見逃さないでくれ」

 

それと共に、赤いガンダムが飛ぶ。

 

目の前に迫る2体のザクに対して。

 

その戦う姿は、本当に初めてなのか気になる程の動きだった。

 

「あのザクには狙われてるんだ」

 

「でも、シローは大丈夫なの?」

 

「大丈夫。でも、マチュも気をつけて」

 

「うん……」

 

不安はあるけれど、彼の言葉を信じて私は彼の動きを見守る。

 

赤いガンダムが軽やかに宙を舞い、その動きはまるで踊っているかのようだ。

 

ザクの攻撃を巧みに避けながら反撃のタイミングを計る。

 

赤いガンダムの動きはますます鋭くなる。

 

けれど、それは。

 

「遠くなっちゃう」

 

まるで、私を置いて、どこかに行ってしまう。

 

そんな不安が私の中にあった。

 

どうしたら、良い。

 

不安で頭が一杯の時。

 

『迷わないで』

 

「えっ」

 

誰かの声が聞こえた気がする。

 

そして、目の前に広がるのは。

 

「キラキラ」

 

あの時、見たかったのが、そこに広がっていた。

 

『今、ランガは戻ろうとしている』『彼は、まだ戻っちゃ駄目なんだ』『何よりも彼は、まだ幸せになっていない』

 

それと共に、私の中に次々と流れ込んでいる声。

 

それが、誰なのか分からない。

 

男の人の声も。

 

女の人の声も。

 

様々な声が私の耳元で聞こえる。

 

一体、それがどんな意味か分からない。

 

けれど。

 

「行かないで!」

 

「っ!」

 

自然と私の手は、

 

ジークアクスの手が赤いガンダムの手を握りしめた。

 

「マチュ?」

 

「良かった、よく分からないけど、キラキラの先へと行きそうになったから」

 

離れていない。

 

その事が、とても嬉しかった。

 

ランガが、どこにも行っていない事に嬉しかった。

 

「・・・ごめん、戦いに夢中になっていて」

 

「うぅん、それよりも行こう、ランガ!」

 

その言葉を聞くと、私もまた笑みを浮かべる。

 

こちらに向かって来るザク。

 

「来るよ、ランガ」

 

「マチュ、今度は一緒に行こう」

 

「うん」

 

そして、今度は一緒に。

 

私達は同じ場所を目指す。

 

そして、その先に見える輝き。

 

それこそが、私が求めていたキラキラ。

 

私はそれを信じて、今度こそ見逃さずに掴むと心に誓う。

 

「行こう!ランガ!」

 

「分かった!マチュ!」

 

赤いガンダムが再び宙を舞い、私もそれに続く。

 

戦いの中で生まれる輝きを求めて。

ドゥー・ムラサメは生存する?

  • 生存する
  • 死亡する
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