機動戦士Gundam GQuuuuuux 逆転した世界 作:ボルメテウスさん
宇宙に対して、俺はあまり良い想い出はなかった。
そのほとんどが戦いであり、俺が人を殺してきた記憶しかない。
「・・・けれど」
なぜだろうか。
宇宙に来た瞬間、先程までのどこか戸惑っていた気持ちが消えていた。
それは、未だに、俺が『戦争』に囚われている証拠なのか。
「ちょっとっ、ちょっと」「んっ」
俺が、宇宙空間にいる時、隣でニャアンが騒いでいた。
「もぅ、こっちに、あいつらが来ているよ」
「・・・まだ、そんなに慌てる程じゃないだろ」
その呟きと共に、見つめた先。
そこには、確かに軍警のザクがこちらに向かっている。連絡を受けて、来たのだろう。
けれど、その数は、あまりにも少ない。
いや、戦争の時に戦っていた数が可笑しいだけで、警備を行う数としては十分だろう。
「とにかく、Gに殺されないようにしっかりとしてろよ」「えっ、それって」
ニャアンの返事を聞く前に、操縦桿を握った俺は、ペイルライダーのスラスターを全開にして、その場から離れるように動く。
しかし、相手もそれを読んでいたのか、すぐさま反応し、こちらに向けてマシンガンを撃ち放ってくる。
それをかわすために、ペイルライダーは軌道を変えて避ける。
それと共に、擦れ違い様にヒートホークでザクの頭部を斬り裂く。
頭部を斬り裂かれたザクが、すぐに俺の方を掴もうとしたが、そのまま回し蹴りで、吹き飛ばす。それでも、向こうはすぐに体勢を整えて、再び襲い掛かろうとする。
そんな様子を横目で見ながらも、そのまま、すぐに飛んでいく。
「メインカメラをやられたら、追いかけるのは無理だな、やはり」「んぐっ」
そう、ペイルライダーの操作を続ける。
次々と襲い掛かるザク。
それらに対して、俺はヒートホークを使い、的確に切り捨てていく。
「こいつら、戦争をやった事がないな」
そう呟きながら、俺は最後のザクを斬り裂いた後。
感じたのは。
「っ!」
プレッシャー。
そのプレッシャーには覚えがあった。
ティターンズに所属していた時に戦った相手であり、エゥーゴに所属した時には心強い味方となった人物。
その人物と同じプレッシャーを感じると共に、俺はザクからザクマシンガンを奪い取ると共に、そのプレッシャーを放つ相手の方に向ける。
「なっ」
目を向けた先。
眼前に迫る赤い機体。
その瞳は紫色に光っていた。
その組み合わせを聞けば、誰もが疑うだろう。
それ程に、その機体に違和感を持つ。
それでも、俺は見つめる。
「ガンダム」
赤いガンダム。
それが、俺の前に現れた。
ドゥー・ムラサメは生存する?
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生存する
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死亡する