機動戦士Gundam GQuuuuuux 逆転した世界 作:ボルメテウスさん
アラートが鳴り響く。
既に敵が近づいている事を意味している。ディスプレイ上には赤いポイントが次々と増えていく。それはまるで暗闇に灯る無数の赤い炎のようだった。
「今は、一人でも戦える人員が欲しい」
そう言いながら、クワトロ大尉は俺に話しかける。
その声は冷静でありながらも緊迫感を孕んでいる。戦闘機内に響くその言葉は、耳元で囁かれているかのように感じられる。
「ティターンズからの裏切ったばかりの俺に任せても本当に良いんですか」
俺はペイルライダーに乗りながら、通信で話しかけるクワトロ大尉に聞く。
コックピット内には複雑な計器類とレバーが並び、視界のすべてを覆っている。操縦桿を握る手に力がこもる。
対して。
「何、君自身の事についてはカミーユやアムロから聞いた。何よりもここしばらく様子を見て、君が裏切る様子がないのでね」
大尉の声には信頼の色が混じる。その信頼に応えなければならないという責任感が胸に広がる。
「・・・分かりました。その期待を裏切らないようにします」
俺はペイルライダーの操縦桿を強く握り、目を閉じる。その一瞬、心を静めて、覚悟を決める。
「ランガ!ペイルライダー!行きます!」
声とともに、ペイルライダーのエンジンが咆哮する。機体が震え、ゆっくりと浮き上がる。背後のカタパルトが滑らかに動き出し、ペイルライダーは勢いよく宇宙空間へ飛び出す。その瞬間、漆黒の闇に包まれた宇宙が広がり、無数の星々が瞬いている。ペイルライダーはその中を疾走し、戦場へ向かう。
戦場へと向かうと共に、見えてきたのは、ティターンズのモビルスーツ。かつては仲間であったはずの彼らに銃口を向ける。彼らの機体は、冷たい金属で構成され、敵意を放つように輝いていた。俺の心臓が激しく鼓動し、迷いが胸中に渦巻く。だが、その迷いは一瞬だった。
「容赦なしか」
ティターンズのモビルスーツは、俺に向けて攻撃を開始する。彼らの動きは迅速で、鋭い光線が俺の周囲をかすめる。その攻撃の苛烈さは、俺の決意を固めるに十分だった。敵の機体がこちらに向かって接近する中、俺は心の中で覚悟を決めた。そして、その一瞬の判断が勝敗を分ける戦場において、俺は即座に行動に移った。
「ならば、俺も容赦しない」
その決意と共に、ペイルライダーは、新たに装備したビームライフルの銃口を奴らに向ける。ビームライフルは、俺の手にしっくりと馴染み、その照準が敵機の中心を捉える。ビームライフルの銃口から放たれる光線は、無情にもティターンズのモビルスーツを貫通し、爆発する。
その瞬間、俺の心には複雑な感情が渦巻く。かつての仲間を撃ち抜くという行為には、罪悪感と悔恨が混ざり合っていた。だが、その感情を押し殺して、俺は再び戦闘態勢に入る。
その時だった。
こちらに高速で接近する機体を確認する。
その機体は、知っている。
「ギャプランか」
ティターンズにいた時に、その機体の事は知っていた。
可変型モビルスーツの一つである。
油断出来ない相手だと思いながら、俺はビームライフルを構える。
ギャプランはその特性を活かし、機体を瞬時に変形させながら攻撃態勢に入る。その動きはまるで生き物のように滑らかで、空中を舞うように突進してくる。俺は瞬時に反応し、ペイルライダーの操縦桿を握り締めながら迎撃体制を整えた。しかし、ギャプランはそれよりも速く、ビームを放った。
「っ!」
瞬時にシールドを前に出した。その瞬間、光の筋がシールドに激突し、眩い閃光が視界を覆う。爆風と熱がコックピット内にまで伝わり、全身が震える感覚に包まれる。シールドが破壊されただけで、こちらは無傷だという安堵が心に広がる。だが、その安堵感は長く続かなかった。敵の戦闘技術と機体性能に改めて驚愕する。
その時、視界がクリアになり、ギャプランのパイロットがその攻撃の巧みさに一層の自信を見せているのが分かった。そしてその戦い方――
「ヤザンさんっ」
そのギャプランに乗っているパイロットに心当たりがあった。その名前が自然と口から漏れ出る。
「久し振りだなぁ、ランガ!」
その言葉と共に、かつての師が、俺の前で敵として現れる。
ドゥー・ムラサメは生存する?
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生存する
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死亡する