機動戦士Gundam GQuuuuuux 逆転した世界   作:ボルメテウスさん

74 / 175
過去:見えないメッセージ

ヤザンさんとの戦いを終えた後、ペイルライダー。

 

その姿は、ボロボロな状態だった。

 

両腕は既になく。

 

バックパックも危険だ。

 

「ここまでボロボロな状態になるとはな」

 

「・・・元々、ペイルライダー自体が一年戦争が終わった頃に造られた機体だから、仕方ないかもしれないけど」

 

ここまで一緒に戦ってきた相棒の無残な姿を見ていると、心が痛む。

 

機体全体が歪み、装甲が剥がれ落ちて内部フレームが露出している。

 

冷却システムも半分以上が機能停止し、熱で焦げ付いたような臭いが漂う。

 

それでも、ペイルライダーはまだ動く。それは彼が長年信頼し続けてきた相棒だからだ。

 

「予備の機体と言っても、エゥーゴにはそんな余裕はないからな」

 

「えぇ、だから、どうしたら」

 

そう考えていた時。

 

何かが次々と運び込まれていく。

 

「あれは一体?」

 

「何かしらの予備パーツらしいぞ」

 

「予備パーツ?」

 

それと共に、その資料を確認した。

 

俺は、それを見ると。

 

「なっ、これって、ペイルライダーの予備パーツ!?」

 

「なんだって?」

 

資料を見て、思わず叫ぶ。

 

それを聞いた他の面々も見る。

 

突然の知らせに驚き、視線はすぐにその資料に集まる。その瞬間、周囲の空気が緊張感で張り詰める。紙面には詳細なスペックや運用方法が記載されていた。

 

「ホワイトライダー、レッドライダー、ブラックライダー」

 

それらは、名前だけを知っているペイルライダーの試作機。

 

それは、丁度、ペイルライダーに不足していた部分であり、ティターンズとの戦いで頼もしい武装の数々だった。

 

「けれど、一体、なんでこれが」

 

疑問に思っていた。

 

しかし、それが誰か送ったのか。

 

確認すると。

 

「っ」

 

それを送った人物。

 

俺にだけを分かるような暗号の形だった。

 

「・・・もしかして、分かっていたから、送ったのか」

 

「どうしたんだ、ランガ?」

 

「いえ」

 

俺は、なんとか涙を流す。

 

それは、俺をティターンズに入れる時に、力を貸してくれたジャミトフさん。

 

なぜ、これを俺に送ったのか分からない。

 

けれど、少しは理解出来る。

 

現状、ティターンズはバスクが。

 

そして、あの怪しいシロッコがいた。

 

どこか、察したのかもしれない。

 

自身が暗殺される可能性を。

 

そして、その後、俺に何をするのか。

 

「・・・俺に、殺せと言うんだな。バスクを、シロッコを」

 

その真意を問う事は出来ない。

 

それでも、俺は、変わらない。

 

「すいません、これらの予備パーツを使えますか」

 

「あぁ、試作機なのか、かなりいけるな」

 

「そうか」

 

それと共に、俺は生まれ変わるだろうペイルライダーを見る。

 

「行くぞ、俺達の恨みは、まだ終わっていない」

ドゥー・ムラサメは生存する?

  • 生存する
  • 死亡する
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。