機動戦士Gundam GQuuuuuux 逆転した世界 作:ボルメテウスさん
狭い牢獄の中は、湿っぽく重苦しい空気が漂っていた。
壁には錆びた鉄格子が無慈悲に立ち塞がり、外の世界との繋がりを完全に断絶していた。
その中で、俺とカミーユは隣り合わせに座り、静かな沈黙を破るためにカミーユが口を開いた。
「ランガさん、その……」
俺は顔を上げ、カミーユの視線を捉えた。その目には心配と疑念が混じり合っていた。
「どうしたんだ?」
座っている俺は、その瞳から逃げることなく答えた。
「さっきのハマーンという人を知っているんですか?」
カミーユは静かに尋ねた。
俺は一瞬戸惑った表情を見せたが、すぐに真剣な顔つきになり答えた。
「あのハマーンという人は、知らない」
カミーユは信じられないといった様子で質問を重ねた。
「本当ですか、それにしたら……」
周囲には他の仲間たちも聞き耳を立てていた。
それぞれの顔には、同様の疑問が浮かんでいた。この緊迫した状況下で、俺言葉が真実かどうかが重要だった。
「あぁ、本当に知らない。ただ、幼馴染みと似ていた」
「幼馴染み……」
その言葉に全員が驚きを隠せなかった。カミーユは再び俺に問いかけた。
「どういう事なんだ?」
俺は深呼吸し、語り始めた。
俺の瞳には痛みと決意が入り混じっていた。
俺の故郷であるコロニーでの悲劇。
その悲劇から復讐するきっかけ。
そして、ティターンズに。
これまでの経緯を話すと。
俺の話を聞き終えたカミーユと他の仲間たちは、深い沈黙に包まれた。
そして、カミーユは静かに口を開いた。
「だからなんですね、あそこまで戦っていたのは……」
俺は頷き、その言葉を受け止めた。
「先程の話から聞いても、君のコロニーにハマーンはいない。それは私が保証する」
クワトロ大尉も同様に言葉を続けた。
その言葉には確信と自信が含まれていた。
先程の会議では、クワトロ大尉とハマーン。
その二人は昔からの知り合いである事は会話から察していた。
カミーユもまたその言葉を受け入れ、静かに頷いた。
「……他人の空似なのは理解しています」
そう、頭では理解している。
けれど、どこか可能性を考えてしまう自分がいた。
あの時に見たマチュの死体。
それが、俺が見た幻かもしれない。
いや、幻であって欲しいという自分の願望があった。
その思いを隠すことなく、俺は自分の心の中で葛藤していた。
「・・・とにかく、ここから脱出しないといけない」
クワトロ大尉は、そのまま俺達に話しかける。
「どうするんですか?」
「芝居をする。少し付き合ってくれないか」
ニヒルに笑うクワトロ大尉に対して、俺達はため息を吐く。
ドゥー・ムラサメは生存する?
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生存する
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死亡する