機動戦士Gundam GQuuuuuux 逆転した世界 作:ボルメテウスさん
アクシズからの脱出に成功した俺たちは、すぐに発進できるよう準備を始めた。重力の波動が収まると同時に、クワトロ大尉が静かな声で俺に語りかけた。
「ランガ、君には酷な話かもしれないが、改めて言う。ハマーンは君の幼馴染みであるマチュ君ではない」
彼の言葉は冷たくも鋭利で、その一言が胸に突き刺さる。覚悟を決めていたはずなのに、それでも苦痛が押し寄せる。
「大丈夫です、何よりも今は、この状況をなんとかしないといけませんから」
無理に笑顔を作りながら答えるが、その声は震えていた。クワトロ大尉は一瞬、心配そうな表情を見せたが、すぐに真剣な顔に戻り、「・・・無理はしないように」とだけ言って、発進準備へ戻った。
俺もまた、ペイルライダーへと向かった。ティターンズにいた頃から変わらないコックピットが俺を迎える。座席に座り込み、操縦桿を握る。機体の起動音が響く中、様々なセンサーが点灯し始めた。全てが整った状態で、俺は操縦桿を微調整し、システムチェックを進めていく。
その時だった。
『らんが』
耳に響く声。それは懐かしくも切ない響きを持っていた。俺は思わず息を呑んだ。
「マチュ、なんで」
なぜマチュの声が聞こえるのか。混乱と驚きの中で俺は問いかけた。しかし、その声は答えない。ただ静かに俺の名前を呼ぶだけで、その後は何も言わなかった。
それでも俺は確信していた。この声はマチュそのものだった。彼女との思い出がフラッシュバックする。幼少期から共に過ごし、夢を語り合った日々。それが今、遠い記憶として蘇る。
だが、現実は残酷だ。マチュはもういない。
その現実を直視しなければならない。俺は深呼吸して自分自身を落ち着けた。
ペイルライダーの機体が完全に起動し、発進準備が整った。
俺は必死に自分自身を落ち着かせようとしていた。耳元で響く懐かしい声が頭の中に流れ込み、思考を乱す。それがマチュの声であることは間違いない。だが、その声は俺に何を伝えようとしているのか。
「自由じゃないの」
その言葉が俺の心を締め付ける。この状況から脱出するためには、もっと冷静でなければならなかった。だが、マチュの声はその冷静さを奪う。俺は必死に振り払おうとしたが、その声はまるで幻影のように消えなかった。
「俺はっ、俺はっ」
その瞬間、クワトロ大尉が俺を呼び戻した。
「ランガ!」
その声に、俺は瞬間的に現実へと引き戻された。
「っ!?」
慌てて目を覚ますと、ペイルライダーのコックピットが眼前に広がっている。俺は深呼吸を繰り返し、自分自身を落ち着かせた。
「・・・すいません、すぐに行きます」
そう答えた俺は、改めて操縦桿を握り直した。機体の全センサーが正常に動作し、発進準備が整っていることを確認した。このまま発進するしかない。
その時、俺の心には一つの決意が浮かび上がってきた。
「行くぞ、フルアーマー・ペイルライダー!行くぞ!」
フルアーマー・ペイルライダー
破損したペイルライダーに、レッドライダー、ホワイトライダー、ブラックライダーのパーツで補填し、完成した機体。
レッドライダーのツヴァイ・ハンダー、ホワイトライダーの試作型シェキナー、背中には天秤のような形状の試作戦術ユニット「steelyard」。
それ以外にも、スタン・ワイヤー、腕部グレネード・ランチャーが装着しており、まさしくフルアーマー・ペイルライダーと言えるべき機体となっている。
ドゥー・ムラサメは生存する?
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生存する
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死亡する