機動戦士Gundam GQuuuuuux 逆転した世界 作:ボルメテウスさん
アムロさんとの模擬戦が終わった後の事。
ジークアクスの整備を行ってくれるようになり、そのままコーチをして貰う。
その流れまでは出来た。
しかし。
「・・・」
「あぁ」
現在、マチュは、体育座りで座っている。
その背中を見るだけでも分かる。
マチュは、今、かなり不機嫌だ。
「マチュ、そんなに気にする事はないよ。相手はあのアムロさんだったから」
「・・・全然聞いた事のない人だけど」
「いや、それはまぁ」
こちらの世界では、アムロさんは完全な無名な為に、そう言っても仕方ないだろう。
だが、前の世界ではアムロさんこそがガンダムに乗り、さらには連邦を一年戦争の勝利へと導いた人だ。
彼自身がその場にいたからこそ分かる、その存在感。アムロ・レイという名前は、ただ単なる戦士という枠を超えた伝説的存在である。
「しかし、この世界では彼はまだ名前が知られていない。でも彼の存在は、本当に大きな意味を持つんだ」
そう説明する俺の言葉も、今のマチュには届かないようだった。
「それでも負けたことが悔しいんだよね……」
「ええ、そうだよ……」
マチュは少し顔を上げて、小さな声で答える。その目には悔しさと少しの涙が浮かんでいた。彼女の気持ちが痛いほど伝わってくる。
「でも、君は一ヶ月しかモビルスーツに乗っていないんだから、それだけでこんなに成長しているだけでもすごいことなんだよ」
彼女の目が少し輝きを取り戻す。
「そうかな……?」
「そうだよ。一ヶ月前には何も知らなかった君が、今ここで立派に戦っている。それだけでも十分だよ」
すると、マチュの表情が少しだけ柔らかくなった。彼女の心の中で何かが動いたのだろうか。
「……マチュは、このまま諦めるの?」
彼女は俯いたまま首を横に振る。
「それなら、次にどうするべきか考えるべきだよ」
俺は彼女の肩に手を置きながらそう言った。その瞬間、彼女の身体が少しだけ震えた。そしてゆっくりと顔を上げた。
「……ランガは、私が弱いと思う?」
その問いには即座に答える。
「全然」
「そう……だったら、ランガ」
すると、彼女は俺の胸元へと頭を預けてきた。
「少し慰めて」
こうなってしまったマチュを無理やり引き剥がす意味はない。彼女が求めているのは今ここで安らぎを得ることだ。
「……分かった」
俺はそのままマチュが気が済むまで、彼女の頭を優しく撫でることにした。その感触が心地よく伝わってくる。彼女が安心できるように、その瞬間だけでも全力で支えようと思った。
尚。
「全く、ランガも隅に置けないな」
「私達のララァへの思いのような物さ。まぁ、これも若さの特権だろう」
アムロさんとシャアさんが、二人でビールを飲みながら、酒の肴にされていたのを知らなかった。
ドゥー・ムラサメは生存する?
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生存する
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死亡する