機動戦士Gundam GQuuuuuux 逆転した世界 作:ボルメテウスさん
マチュとシュウジ。
二人によるクラバは既に四連勝している。
腕前を見る限りでも、確実に強くなっている。
確実に素養があるのは分かっている。
けど、それ以上にまだ強くなれない。
「・・・だけど、俺は踏み込んで欲しくないと願っているかもな」
マチュの才能をこれ以上、開花させる意味。
それは、彼女にとって幸せかどうか分からない。
けれど、マチュは、今、確かに願っている。
ある目的の為に。
それは賞金を使った目的は。
「ちょっと、聞いているの、ランガ?」
「えっ、あぁ、聞いている聞いている」
そう、俺が考えていると、マチュが話しかけてきた。
マチュに相談に乗って欲しいと言われて、家に来たが。
「中古のスペースブライトにか」
「ねぇ、やっぱり15万以上、かかるの?」
「まぁ、当たり前だよ。そもそも、運用に関してもそうだけど、様々なコストがあるからね。中古で買ってもすぐに動かすのは無理だからね」
そうしながら、俺はそれらを考えていた。
前世において、それらは軍がバックアップしているからこそ、資金を気にする必要はなかった。
けれど、個人で行うとしたら、それ以上にかかる。
「というよりも、ランガも検討していたんだ」
「んっ、まぁ、マチュが地球に行きたいって言っていただろ。だからな」
「そっそうなんだ」
俺の言葉に対して、マチュは少しだけ視線を横に向いた。
風呂上がりで相談されながら。
そうしていると、足音が聞こえた。
「あっお帰りぃ」
その足音からして、おそらくはマチュのお母さんだろう。
けれど、何やら。
「・・・マチュ、まさかバレないとでも思っていたの」
「っ!」
すると、突然、怒ったように怒鳴る。
これは、まさか、クラバの1件が。
「進路希望、クラゲって書いたそうね」
「えっ、それは」
だが、どうやらその1件ではなく、進路希望の事らしい。
けれど、まさかのクラゲか。
「好きに決めて良いって言ったじゃない」
すると、マチュは不機嫌な様子で顔を逸らした。
「真面目に考えて、アマテの将来でしょ」
それと共に、ため息を吐いていた。
「ランガ君からも何かないの」
「クラゲかぁ、俺はまぁ、別に良いと思いますよ」
「いや、それは「だって」んっ」
「生きていたら、なんとかなりますから。死んだら、それこそ」
「あっ、それは」
俺はそう呟きながら、空虚な笑みを浮かべる。
すると、マチュのお母さんはそれに対して、気まずそうにしていた。
「・・・とにかく、アマテもちゃんと考えなさいよ」
そうしながら、そのまま部屋から出て行った。
すると、マチュは悪戯のように笑みを浮かべて。
「ランガ、悪いねぇ」
「えっ、そうなのか?」
「違うの?」
「・・・まぁ、少しね」
マチュは、そう言って俺に笑みを浮かべながら言う。
けれど、先程の言葉に嘘も偽りもない。
俺は、マチュが生きてくれている。
そして、生きて、彼女に望みを叶えてもらいたい。
だから、今の俺には将来の夢というのはない。
あるとすれば、それは。
「まぁ、私の将来の夢がバレちゃったけど、ランガは何をしたいの?」
すると、先程まで少し不機嫌だった様子から変わって、俺の方に詰め寄って、問いかける。
「・・・夢か」
だからこそ。
俺はどう答えれば良いのか分からなかった。
けれど、もしもあるとしたら。
「・・・旅をしたいかな、色々な所を」
「旅!良いよ!それ!!うんっ!!!」
マチュはそれを聞くと、笑みを浮かべる。
けれど、きっと、彼女の思い描くよう旅じゃないかもしれない。
俺の旅の目的。
それはきっと。
ドゥー・ムラサメは生存する?
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生存する
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死亡する