騎士王転生の天之河光輝、異世界に降り立つ。(元 天之河光輝成り代わり物) 作:ゼロさん
目の前には真っ白な砂浜が映っていた。周囲にはそれ以外何もなく、ずっと遠くに木々が鬱蒼と茂った雑木林のような場所が見えていて、頭上一面には水面がたゆたっていた。結界のようなもので海水の侵入を防いでいるようだ。広大な空間である。
「………どうしよ。」
やぁ、光輝君だよ!久し振り。前回原作通りに巨大クリオネから戦略的撤退を図ったハジメ達。そのままユエ達ヒロインとハジメが逸れ、そのまま迷宮を香織と攻略して互いの仲が深まる筈…なんだけど僕が混入した事でハジメが僕の影に隠れるという作戦を決行…ちゃんと全員僕のに揃っている。もしかしたら香織がヒロイン入りしない可能性ががが…全員で攻略?いやしかし………
「決めた。作戦名『やぶれかぶれ』決行!」
まぁどうにでもなるでしょ。後で全員で攻略する時に班分けで2人っきりにしてやろう。
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「って事でみんなグループ作ってー。」
「マ゜ァ゙ッ゛」*1
「えーっと…まず実力的にハジメと香織でパーティー組んでくれる?」
「…それ光輝じゃダメなのか?俺よりよっぽど強いだろお前。」
「いいけど香織の事追いてくよ?(香織との仲発展させろ!)」
「…それもそうか。行こうぜ香織。」
「う…うん!」ニッコリ
〜〜〜ハジメ視点を描写する気は無いので光輝パートをダイジェストでお届けします。原作知らない人は別の二次創作かなろうの原作をどうぞ。〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「メンバー!『私』!以上!」*2
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「えっ何々皆…安価取れ?良いよ!………
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「
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『見ておりますかエヒト様ァ――――!!!』
「えーっと…うわwwwホントに呪術廻戦の両面宿儺メス堕ちしてるじゃんwww草www『せ枠』ヤバッwwwこのスレ面白www」
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ギャハハ…ギャー!
グアー!
「テテテー↑テーテーテー→テー↓テテテテ↓テ-テー↑」*3
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淡い光が海面を照らし、それが天井にゆらゆらと波を作る。
その空間には、中央に神殿のような建造物があり、四本の巨大な支柱に支えられていた。支柱の間に壁はなく、吹き抜けになっている。神殿の中央の祭壇らしき場所には精緻で複雑な魔法陣が描かれていた。また、周囲を海水で満たされたその神殿からは、海面に浮かぶ通路が四方に伸びており、その先端は円形になっている。そして、足場にも魔法陣が描かれていた。
その魔法陣が、にわかに輝き出す。そして、一瞬の爆発するような光のあと、そこには人影が立っていた。ハジメと香織だ。
「……ここは……あれは魔法陣? まさか、攻略したのか?」
「えっと、何か問題あるの?」
「いや、まさかもうクリアとは思わなくてな……他の迷宮に比べると少し簡単だった気が……最後にあのクリオネモドキくらい出てくると思ったんだが……」
どうやら、メイル・メルジーネの住処に到着したようだとわかり、ハジメは少し拍子抜けしたような表情になる。それに対して、香織は、ハジメの肩越しに顔を覗かせて、苦笑いしながら答えた。
「あのね、ハジメくん。十分大変な場所だったよ。最初の海底洞窟だって、普通は潜水艇なんて持ってないんだから、クリアするまでずっと沢山の魔力を消費し続けるし、下手をすれば、そのまま溺死だよ。クリオネみたいなのは、有り得ないくらい強敵だったし、亡霊みたいなのは物理攻撃が効かないから、また魔力頼りになる。それで、大軍と戦って突破しなきゃならないんだよ? 十分、おかしな難易度だよ」
「むっ、そう言われればそうなんだろうが……」
「まして、この世界の人なら信仰心が強いだろうし……あんな狂気を見せられたら……」
「余計、精神的にキツいか……」
香織の指摘は、要するにハジメ達が強すぎたという事だ。そこまで言われると、確かに、【グリューエン大火山】も最後のフリードの襲撃さえなければ無傷で攻略出来ていたなぁと納得するハジメ。
そして、そう言えば、ユエ達と合流する前に到着してしまったが彼女達はどうしているだろうかと考えたその時、ハジメの思考を読んだように右側にある通路の先の魔法陣が輝き出した。
爆ぜる光が収まると、そこにはユエ、シア、ティオ、エイ、ビイ、シイ、恵里、清水の光輝以外の全員の姿があった。絶妙なタイミングだった。
「いいタイミングだな。そっちは大丈夫だったか?」
「ん……そっちは……大丈夫じゃなかった?」
「あ、香織さん大丈夫ですかっ!」
「む?怪我でもしておるのか?回復魔法はどうした?」
ハジメの呼びかけに、それぞれ元気な様子を見せつつ、ハジメに背負われている香織に心配そうな視線を送っている。それに対する香織の返答は……
「心配してくれて、ありがとう。でも、大丈夫だよ。半分は甘えているだけだから」
実に朗らかな笑みを浮かべて堂々と宣言する香織に、ユエはスっと目を細め、シアは「羨ましいですぅ。代わって下さいよぉ」とアピールをし、ティオは面白そうに「ほほぉ…後でご主人様にやってみるかの…」とニヤついた笑みを浮かべた。
「おい、香織。もしかして、もう立てるのか?」
「えへへ、実は最初から歩くくらいなら問題なかったり……ごめんね?」
「はぁ、さっさと降りろ」
少しバツ悪そうに笑う香織に、呆れた表情を見せながらハジメは香織を降ろした。そして、神殿へと向かいユエ達と合流する。
「で? 何があったんじゃ? ん? ほれ、言うてみよ、香織と何かあったんじゃろ? ほれほれ、何があったんじゃあ?隠さずに言うてみッ゜!?」スパァン!
「ティオ、ステイ。」
ティオがニヤつきながら実にうざい感じで問い詰め出したので、光輝がケツをしばき倒す。
「ひ、久しぶりの衝撃じゃぁ~、はぁはぁ、んっ、ご主人様よ、もっとお仕置きしていいんじゃよ? むしろ足蹴にしてくれていいんじゃよ?
「光輝♡お前もうクリアしてたのか。」*4
「ああ、そうだよ清水。
「(光輝は無視)……で? 何があったの?」*5
ユエが、ティオと同じ質問をする。しかし、その視線はハジメではなく、香織に向いていた。香織は、ユエに視線を合わせるとニッコリと上機嫌に笑い、いつかのように言葉の爆弾を落とす。
「ちょっと、ハジメくんとキスしただけだよ」
「……ほぅ」
「えっ!? ホントですか!? どっちから! どっちからですか! まさか、ハジメさんから!?」
香織の言葉に、ユエの声が一段低くなり、シアが興奮したように詰め寄った。
「私からだよ。……ハジメくんが私の為に怒ってくれて……我慢できなくて奪っちゃった」
「わぁ、私の時と同じですね! 私も、我慢できなくて奪いましたから。仲間ですね! 香織さん!」
「うふふ、そうだね、シア。今度は、二人で奪っちゃう?」
「なら、いっそのこと既成事実まで作っちゃいますか」
ハジメの直ぐ傍らで、ハジメ襲撃計画を練り始める女子二人。ハジメの頬に冷たい汗が流れる。冗談めかしてキャッキャッとはしゃいでいるように見えるが、その実、香織もシアも目がマジだったからだ。肉食系の眼を向けてくる香織など昔は想像すらしていなかった。
「……尻尾巻いて逃げるかと思ってた」
ユエが、香織に探るような眼差しを向ける。ユエは、香織が劣等感を感じて心を苛んでいることに気がついていた。だから、香織にとって最初の大迷宮挑戦になる今回で、あるいは挫折して逃げ帰ることもあるだろうと考えていたのだ。もちろん、自分に宣戦布告した相手を慰めてやるつもりなど毛頭なかった。ここで引くなら、その程度の想いだったと勝利宣言すればいいだけだ。
だが、香織は、どうやら立ち直ったようで、むしろ、前より決然としている雰囲気すらある。何があったのか気になるところだった。
「……そうだね。ハジメくんにも、いっそそうした方がいいって言われたよ。でも、ユエとの色々な差とか……今更だしね」
「……開き直った?」
「そうとも言うかも。というかね、元々、開き直って付いて来たのに、差を見せつけられて、それを忘れてただけなんだよ。情けないとこ見せちゃった」
「……そのまま諦めれば良かったのに」
「ふふ、怖い? 取られそうで?」
「……調子にのるな。トラブルメイカー」
「……それ、ハジメくんにも言われた。……私、そんなにトラブル体質なのかな……」
辛辣なユエの言葉に、香織の頬が引き攣る。想い人と恋敵に揃ってトラブルメイカー呼ばわりされて若干落ち込みそうなるが、直ぐに気を取り直す。ちなみに、実はユエも、というかハジメ達全員が割かしトラブル体質なので、かなりブーメランな言葉なのだが、ユエにその自覚はなかった。因みに一番のトラブルメイカーは光輝である物とする。
「まぁ、ユエの言う通りかもしれないけど……少なくとも私はハジメくんの〝大切〟だから、頑張って〝特別〟を目指すって決めたの。誰になんと言われようと、ね」
「……そう。なら今まで通り受けて立つ」
「うん! あ、それと、ユエの事は嫌いじゃないからね? 喧嘩友達とか、そういうの、ちょっと憧れてたんだ」
「……友達? 私と香織が?」
「そう、友達。日本にはね、強敵と書いて友と表現する人がいるみたい。なら、恋敵と書いて友と読んでもいいんじゃないかな?」
「……日本……ハジメの故郷……聞けば聞くほど不思議な国。でも……いいセンスだと思う」
「だよね。うふふ、そういうわけで、これからも宜しくね?」
「……ん」
何だかいい感じの雰囲気を放つユエと香織だったが、その傍らで、二人の会話を聞かされているハジメは、物凄く居心地が悪かった。ガールズトークをしている女子の中に一人だけ場違いにも紛れ込んでいる男子のような気分だ。そして、香織が某世紀末の濃ゆい人の言葉を知っている事や、ユエの返しが某ダンボール好きな蛇の言葉だというのもツッコミたくて仕方なかったが、空気を読んで我慢した。
祭壇に到着したハジメ達は、全員で魔法陣へと足を踏み入れる。いつもの通り、脳内を精査され、記憶が読み取られた。しかし、今回はそれだけでなく、他の者が経験したことも一緒に見させられるようだった。つまり、ユエ達が見聞きしたものをハジメと香織も共有したのである。
どうやら、ユエ達は、巨大な地下空間で海底都市とも言うべき廃都にたどり着いたようだ。そこで、ハジメ達と同じく空間が歪み、二国の軍隊と都内で戦争して来たようである。というのも、その都は人間族の都で魔人族の軍隊に侵略されているところだったらしく、結局、ハジメ達と同じように両者から襲われたようだ。
都の奥には王城と思しき巨大な建築物があり、軍隊を蹴散らしながら突き進んだユエ達は、侵入した王城で重鎮達の話を聞くことになった。
何でも、魔人族が人間族の村を滅ぼした事がきっかけで、この都を首都とする人間族の国が魔人族側と戦争を始めたのだが、実は、それは和平を望まず魔人族の根絶やしを願った人間側の陰謀だったようなのだ。気がついた時には、既に収まりがつかないほど戦火は拡大し、遂に、返り討ちに合った人間側が王都まで攻め入られるという事態になってしまった……という状況だったらしい。
そして、その陰謀を図った人間とは、国と繋がりの深い光教教会の高位司祭だったらしく、この光教教会は、聖教教会の前身だったようだ。更に、彼等は進退窮まり暴挙に出た。困った時の神頼みと言わんばかりに、生贄を捧げて神の助力を得ようとしたのだ。その結果、都内から集められた数百人の女子供が、教会の大聖堂で虐殺されるという凄惨な事態となった。
ユエ達も、その光景を見たときは流石にかなりキツかったようだ。魔法陣による記憶の確認により強制的に思い出し、顔を青ざめさせている。特に、シアは今にも吐きそうだ。*6
ようやく記憶の確認が終わり、無事に全員攻略者と認められたようである。ハジメ達の脳内に新たな神代魔法が刻み込まれていった。
「ここでこの魔法か……大陸の端と端じゃねぇか。解放者め」*7
「……見つけた〝再生の力〟」
ハジメが悪態をつく。それは、手に入れた【メルジーネ海底遺跡】の神代魔法が〝再生魔法〟だったからだ。
思い出すのは、【ハルツィナ樹海】の大樹の下にあった石版の文言。先に進むには確かに〝再生の力〟が必要だと書かれていた。つまり、東の果てにある大迷宮を攻略するには、西の果てにまで行かなければならなかったということであり、最初に【ハルツィナ樹海】に訪れた者にとっては途轍もなく面倒である。ハジメ達は、魔力駆動車という高速の移動手段を持っているからまだマシだったが。
ハジメが解放者の嫌らしさに眉をしかめていると、魔法陣の輝きが薄くなっていくと同時に、床から直方体がせり出てきた。小さめの祭壇のようだ。その祭壇は淡く輝いたかと思うと、次の瞬間には光が形をとり人型となった。どうやら、オスカー・オルクスと同じくメッセージを残したらしい。
人型は次第に輪郭をはっきりとさせ、一人の女性となった。祭壇に腰掛ける彼女は、白いゆったりとしたワンピースのようなものを着ており、エメラルドグリーンの長い髪と扇状の耳を持っていた。どうやら解放者の一人メイル・メルジーネは海人族と関係のある女性だったようだ。
彼女は、オスカーと同じく、自己紹介したのち解放者の真実を語った。おっとりした女性のようで、憂いを帯びつつも柔らかな雰囲気を纏っている。やがて、オスカーの告げたのと同じ語りを終えると、最後に言葉を紡いだ。
「……どうか、神に縋らないで。頼らないで。与えられる事に慣れないで。掴み取る為に足掻いて。己の意志で決めて、己の足で前へ進んで。どんな難題でも、答えは常に貴方の中にある。貴方の中にしかない。神が魅せる甘い答えに惑わされないで。自由な意志のもとにこそ、幸福はある。貴方に、幸福の雨が降り注ぐことを祈っています」
そう締め括り、メイル・メルジーネは再び淡い光となって霧散した。直後、彼女が座っていた場所に小さな魔法陣が浮き出て輝き、その光が収まると、そこにはメルジーネの紋章が掘られたコインが置かれていた。
「証の数も四つですね、ハジメさん。これで、きっと樹海の迷宮にも挑戦できます。父様達どうしてるでしょう~」
シアが、懐かしそうに故郷と家族に思いを馳せた。しかし、脳裏に浮かんだのは「ヒャッハー!」する父親達だったので、頭を振ってその光景を霧散させる。ハジメは、証のコインを〝宝物庫〟にしまうと、シアと同じように「ヒャッハー!」するハウリア族を思い出し、頭を振ってその光景を追い出した。
と、証をしまった途端、神殿が鳴動を始めた。そして、周囲の海水がいきなり水位を上げ始めた。
「うおっ!?チッ、強制排出ってかっ。全員、掴み合え!」
「……んっ」
「わわっ、乱暴すぎるよ!」
「ライセン大迷宮みたいなのは、もういやですよぉ~」
「水責めとは……やりおるのぉ」
「私的にはトイレを流れるアレみたいな気分で最悪なんだよね…」
「僕の服濡れるの嫌なんだけど…」
「俺は魔法少女だから平気…嘘やっぱクソ冷たい。殆ど水着みてぇな服装なんだもんコレ。」
凄まじい勢いで増加する海水に、ハジメ達は潜水艇を出して乗り込む暇もなく、あっという間に水没していく。咄嗟に、また別々に流されては敵わないと、全員がしっかりお互いの服を掴み合い、〝宝物庫〟から酸素ボンベを取り出して口に装着した。
そして、その直後、天井部分が【グリューエン大火山】のショートカットのように開き、猛烈な勢いで海水が流れ込む。ハジメ達も、その竪穴に流れ込んで、下から噴水に押し出されるように、猛烈な勢いで上方へと吹き飛ばされた。
おそらく、【メルジーネ海底遺跡】のショートカットなのだろうが、おっとりしていて優しいお姉さんといった雰囲気のメイル・メルジーネらしくない、滅茶苦茶乱暴なショートカットだった。しかも、強制的だった。意外に、過激な人なのかもしれない。
押し上げられていくハジメ達は、やがて頭上が行き止まりになっていることに気が付く。しかし、ハジメ達がぶつかるといった瞬間、天井部分が再びスライドし、ハジメ達は勢いよく遺跡の外、広大な海中へと放り出された。ハジメは確信する。メイル・メルジーネは絶対、見た目に反して過激で大雑把な性格だと。
海中に放り出されたハジメ達は、急いで潜水艇を〝宝物庫〟から取り出した。そして、ハッチから乗り込もうとするが、その目論見は阻止される。一番、会いたくなかった相手によって。
ズバァアアアアアアッ!!!
ハジメ達の眼前を凄まじい勢いで半透明の触手が通り過ぎ、潜水艇が勢いよく弾き飛ばされた。
〝光輝〟
〝
ハジメが向けた視線の先には、一見妖精のような造形でありながら、全てを溶かし、無限に再生し続ける凶悪で最悪の生物――巨大クリオネがいた。わざわざ攻略が終わった後で現れたことに歯噛みしながら、ハジメは光輝に〝念話〟を発動して呼びかける。
巨大クリオネは、再び無数の触手を水の抵抗などないかのように猛烈な勢いで射出した。それに対して、光輝がハジメの呼びかけに応え阿吽の呼吸で周囲の海水ごと触手を消し飛ばす。
〝どうするんじゃ!ハジメ殿よ!〟
念話石を使って通信してきたティオに、ハジメが答える。
〝全員海上を目指せ。水中じゃあ嬲り殺しだ。時間は光輝が稼ぐ!〟
〝!?〟
ハジメは、そう言いながら指輪型の感応石を操って潜水艇を遠隔操作した。ハジメ達の背後から、吹き飛ばされ沈んだはずの潜水艇が猛スピードで突き進んでいく。そして、船底から無数の魚雷を射出した。
一度に射出された魚雷の数は十二。普通に考えれば十分な破壊力。しかし、光輝は、ここで確実に隙を作らなければジリ貧だと判断し、すかさずエクスカリバーの光を巨大クリオネに叩き込んだ。その数、総じて四十八発。
一瞬の魔力の充填であっても十分な威力を持ちながら殺到したそれらは、狙い違わず巨大クリオネに直撃し凄絶な破壊をもたらした。
くぐもった衝撃音が鳴り響き、海水が膨張したように膨れ上がる。海上から、巨大クリオネの直上を見ているものがいれば、海面が一瞬盛り上がり、次いで、噴き上がる巨大な水柱を観測したことだろう。
光輝以外は、全魚雷が爆発した直後、水流を操作して浮上を試みた。いくら化け物じみた再生力を持っていても、しばらくは時間を稼げるはずだ。
「ゴボボ…」(
光輝が
〝ハジメ。そのまま
〝なっ…オイ光輝。大丈夫なのか…?〟*8
〝ヘーキヘーキ。〟*9
光輝は焦り散らかすハジメを他所に
〝───束ねるは星の息吹、この灯りは星の希望、地を照らす生命の証。輝ける命の奔流。受けるが良い!ーーー
〝待て!!!怖い!!!お前に命預けるの凄い怖い!!!〟
〝喰らえぇぇぇぇ!!!!!〟
〝ホアァァァ!?!?!?〟*14
その後、とんでもない規模の水蒸気爆発と共に光の柱が確認され、余波で小さめの島が何個か津波で海に沈み、光輝はお説教され、迷宮は消し飛んだ。
グループ1 『ハジメ』『香織』
グループ2 『ユエ』『シア』
グループ3 『恵里』『エイ』
グループ4 『清水』『ビイ』
グループ5 『ティオ』『シイ』
グループ()6 『光輝』
リーさんは無事です。いや、正直リーさんの力借りなくても聖剣&聖槍ブッパすれば倒せるなって事に気付いちゃって…あっ、エリセンはギリギリ無事です。