騎士王転生の天之河光輝、異世界に降り立つ。(元 天之河光輝成り代わり物) 作:ゼロさん
愛子先生別に担任じゃないってマジ?
拝啓、転移前のお父様お母様お元気でしょうか。今、訓練場にいます。
(迷宮)騎士王、天之河光輝異世界に降り立つ(探索)Part3
1:騎士のプーさん
ようやくだよ…
2:名無し転生者
もうすぐ魔王誕生の日か…
3:名無し転生者
プーさん結構他の掲示板に顔出してたけどスレ立てはしてなかったから俺等お前が何やってたのか知らないんだがさ、暫く何やってたんだ?
4:騎士のプーさん
5:名無し転生者
制御ってなんだ?(無視)
6:騎士のプーさん
空を飛べるようになったよ。
7:名無し転生者
お前元から空飛んでただろ?お前は聖剣の鞘と風王結界が生まれつき使えてたって前に言ってたし。
8:名無し転生者
空を飛ぶのは…ジェット噴射とホバー移動の違いかな?
9:名無し転生者
ほーん……
10:名無し転生者
………何も話すこと無いな…
11:名無し転生者
他のスレでちょくちょく話してたからな…
12:騎士のプーさん
流れを切らせて頂こう!
配信モード起動
「よぉ、南雲。なにしてんの? お前が剣持っても意味ないだろが。マジ無能なんだしよ。調子乗ってんじゃねぇか?」
「ちょっ、檜山言い過ぎ!いくら本当だからってさ~、ギャハハハ」
「なんで毎回訓練に出てくるわけ?俺なら恥ずかしくて死んでるわ! 死んじまえよ!ヒヒヒ」
「なぁ、大介。こいつさぁ、なんかもうムカつくから、俺らで稽古つけてやんね?」
流れるようなリンチの宣言…私でなきゃ見逃しちゃうね。
13:名無し転生者
原作読みながら見てるけど原作より言葉強いな。
14:騎士のプーさん
先生に通報しまくって内申点下げまくったからね。ストレスMAXだよ。
「あぁ? おいおい、信治、お前マジ優し過ぎじゃね? こんな奴相手によぉ…まぁ、俺も優しいし? 稽古つけてやってもいいけどさぁ~」
「おお、いいじゃん。俺ら超優しいじゃん。クソ無能のために時間使ってやるとかさ~。南雲~心の底から感謝しろよ?」
でもコイツら私が来たら尻尾巻いて逃げてくんだよね。
15:名無し転生者
なんでイジメを諦めないんだ?
16:性王ワンサマー
まぁ多分だが
ストレスを晴らす為にイジメ→注意される
↖ ↓
ストレスが溜まる
ってことじゃないか?
17:名無し転生者
あり得るな。
18:騎士のプーさん
「いや、一人でするから大丈「うるせぇ!」ゴハッ」
「俺らがわざわざ無能のお前を鍛えてやろうってのに何言ってんだよ無能!! マジ有り得ないんだけど。お前はただ、ありがとうございますって言ってればいいんだよ!死ね!」
「ガフッ!ゴハッァ!」
不味い彼奴等ハジメ殺すかもしれない。
19:名無し転生者
えぇ…殴る威力が強いな…
20:名無し転生者
彼奴等の語彙◯珍亭みてぇだな…
21:騎士のプーさん
「ほら、さっさと立てよぉ!楽しい訓練の時間だぜぇ!ヒャッハー!」
髪型モヒカンにしてそう(小並感)
出てっとこうか?
「ほらお前等抑えてろ、燃やしてやるぜ!。ここに焼撃を望む――〝火球〟」
出なきゃハジメが死ぬぅ!?
「フン!」ボフッ
勿論私は(魔法に)抵抗するよ?拳で!
「何!?」
「何をやっているんだ!?」
ダイナミックエントリー!
22:名無し転生者
うーんコレは友達を守るカッコいい騎士王様
23:名無し転生者
中身知らなかったら行動はカッコいいんだがな…
24:騎士のプーさん
「何をやっているんだ…!」
「な…南雲の特訓に付きあってただk「そんな訳ないだろ!」ヒエッ」
香織呼ぶか…
25:名無し転生者
檜山ガクブルで草W
26:騎士のプーさん
「香織!こっちに来てくれ!」
「あっちょっと待t」
「どうしたの?…って南雲くん!?大丈夫!?」
勝ったな…(確信)
27:騎士のプーさん
「じゃぁ私はメルド団長呼んで来るよ。ハジメは任せた。」
「うん、任せて。今治すからね南雲君…」
28:名無し転生者
愛されてんな。
29:騎士のプーさん
「南雲君に二度とこういうことはしないで。」
「い、いや、誤解しないで欲しいんだけどさ、俺達、南雲の特訓に付き合ってただけで……」
「特訓ね。それにしては随分と一方的みたいだけど?」
「いや、それは……」
「言い訳はいいよ。二度とこういうことしないで。」
余計な事言わない内に帰るね。
30:名無し転生者
天之河「だが、南雲自身ももっと努力すべきだ。弱さを言い訳にしていては強くなれないだろう? 聞けば、訓練のないときは図書館で読書に耽っているそうじゃないか。俺なら少しでも強くなるために空いている時間も鍛錬にあてるよ。南雲も、もう少し真面目になった方がいい。檜山達も、南雲の不真面目さをどうにかしようとしたのかもしれないだろ?」
31:名無し転生者
コレ本当酷い
32:名無し転生者
本気で草生えるww
33:騎士のプーさん
明日が迷宮か…
楽しみだね。
〜〜〜訓練終わりの部屋〜〜〜〜〜〜〜
「さて…」
そろそろ訓練の成果を魅せる時だね
消音発動 隠密発動
(よし………と)
恵理の所行くか!
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「……なんでやねん」
「えっ?」
(えっ?)
なんだ今…あぁそういう事か。原作の夜這いシーンか。さっさと行こう。特訓して空飛ぶ以外の能力身につけといて良かった…特に音と姿が消せるようになっとってよかった…
〜〜〜(恵理の部屋)〜〜〜〜〜〜〜〜〜
トントン
「恵里、開けてくれ。」
「うん♡」
ガチャ
「来てくれたんだ♡」
「ああ…恵理、大切な話がある。」
「…何?光輝くん。」
「私達は明日迷宮に行くだろう?」
「うん…。」
「私は死ぬつもりは無いし、死ぬ訳ないけど(傲慢)、もしかしたら罠に掛かって分断されるかもしれない。だからこそ、私はキミに誓う。「帰ってくる」絶対にキミの元に帰る。」
「だからこそ…私の帰りを待っていてくれ。」
「それって…勘?光輝くんの直感って良く当たるもんね…」
「ああ。」
「そっか…「私」待ってるね。だからさ………約束守ってね♡光輝くん♡」
「ああ…ありがとう…今日は帰るよ。」
ガチャ
「光輝…」
深夜、光輝が恵理の部屋を出て自室に戻っていくその背中を無言で見つめる者がいたことを誰も知らない。その者の表情が泣きそうに歪んでいたことも知る者はいない。
私以外はね(白目)
出るの見られた…(直感A)
〜〜〜(迷宮)〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「よし、光輝達が前に出ろ。他は下がれ! 交代で前に出てもらうからな、準備しておけ! あれはラットマンという魔物だ。すばしっこいが、たいした敵じゃない。冷静に行け!」
(迷宮)騎士王、天之河光輝異世界に降り立つPart3(探索)
40:騎士のプーさん
ココから本番だよ。
41:キボウ
頑張って下さいね。
42:英雄志望
応援してるぞwwwwww
43:名無し転生者
此奴ら仲いいな。
44:名無し転生者
まぁ転生した時期同じ同期だし。
45:英雄志望
俺だけ歴戦の転生者だけどな。
46:八握剣 異戒神将 農家
何か言ったか?
47:英雄志望
ウッス…ナマ言ってサーセン…
48:名無し転生者
本物の歴戦の猛者はちがうな
49:名無し転生者
八王とフィジカルのみで殴り合うやべー奴
50:名無し転生者
コイツ生物学上は人間なんだよな。
51:八握剣 異戒神将 農家
俺自身人間か怪しいと思ってる。目無いはずなのに何か周り見えるんだよ。瞬き出来るし…
52:名無し転生者
目の所羽生えてる筈なのにな。
53:名ありのGOD
ご都合主義だよ。
54:名無し転生者
頭の上のアレは?
55:名ありのGOD
神様パワーで浮いてるし壊れない。
56:名無し転生者
猿王でももぎ取れなかったしな…
57:名無し転生
英雄志望確か転生3回目(2回)だったよな?まぁ転生者としては農家(最初の世界で不老不死)の方が歴戦だから…
58:名無し転生者
英雄志望の方がヤベー奴だろ!
59:名無し転生者
好きな人の為にそいつの前世から幼馴染の同性の親友になるあたおかサイコホモ
60:名無し転生者
異常性愛者
61:名無し転生者
転生者最恐
62:名無し転生者
来世の事考えて幼馴染を軽いホモに引きずり込んだ男
63:名無し転生者
ヤンデレホモ
64:騎士のプーさん
否定はしない。
65:キボウ
残当ですね
66:英雄志望
プーさんは俺の事言えないだろ!
67:名無し転生者
神に頼んで嫁の寿命まで人生眺めてたのホントキモい
68:名無し転生者
英雄志望「Fooooooo!」
神「ええ…」 ワイら「ええ…」 プーさん「人の事言えないけどさぁ…」 キボウ「ヤバイですね」
69:名無し転生者
夢の中に出た時魂だけで絶頂してなかった?
70:騎士のプーさん
そろそろベヒーモスだよ
配信モード起動
「こらこら、戦闘中に何やってる!」
今はクソキモい
「メルド団長!吹き飛ばします!
「良くやった天之河!お前達、魔法で倒せ!」
71:名無し転生者
良く考えなくても洞窟内で大技ぶっかました原作天之河やばくね?
72:名無し転生者
それはそう。
73:騎士のプーさん
「ほぉ~、あれはグランツ鉱石だな。大きさも中々だ。珍しい」
転移罠だね。
74:名無し転生者
もしやベヒモス倒せるんじゃない?
75:名無し転生者
多分イケるぞ。
76:名無し転生者
召喚当時のステータスでも限界突破と
77:名無し転生者
神から武器と能力を特典で貰ったのは知ってたけども威力がヤバイ…そういえば神よ…アルトリア版の
78:名ありのGOD
そっちの聖剣の方が好きだったろ?サービスだよ
79:騎士のプーさん
有能
80:名無し転生者
こういう言ってない所もやってくれるのホント好き
81:騎士のプーさん
「グルァァァァァアアアアア!!」
「ッ!?」
あっベヒモス来た。
「アラン!生徒達を率いてトラウムソルジャーを突破しろ!カイル、イヴァン、ベイル!全力で障壁を張れ!ヤツを食い止めるぞ!光輝、お前達は早く階段へ向かえ!」
「待って下さい、メルドさん!私達もやります!あの恐竜みたいなヤツが一番強敵でしょう!私達も少しは……」
「馬鹿野郎!あれが本当にベヒモスなら、今のお前達では無理だ!ヤツは六十五階層の魔物。かつて、“最強”と言わしめた冒険者をして歯が立たなかった化け物だいくらお前が規格外でも…!さっさと行け! 私はお前達を死なせるわけにはいかないんだ!」
82:名無し転生者
ホントにいい人だよな
83:騎士のプーさん
こういう人の事凄い好きなんだよね。
「光輝くん!」
「なっ、ハジメ!?」(来たか?)
「南雲くん!?」
「早く撤退を! 皆のところに! 君がいないと! 早く!」
「いきなりなんだ? イヤ、キミはいきなり来る訳もない、どうした?」
「一撃で切り抜ける力が必要なんだ! 皆の恐怖を吹き飛ばす力が! それが出来るのはリーダーの天之河くんだけだよ!皆を助けて!」
「ああ、わかった。直ぐに行く! メルド団長! すいませ――」
「下がれぇーー!」
あっバリア割れた
84:騎士のプーさん
「ぐっ……龍太郎、雫、時間を稼げるか?」
「やるしかねぇだろ!」
「……なんとかしてみるわ!」
「香織はメルドさん達の治癒を!」
「うん!」
「限界突破…眩き旅路…発動!…神意よ! 全ての邪悪を滅ぼし光をもたらしたまえ! 神の息吹よ! 全ての暗雲を吹き払い、この世を聖浄で満たしたまえ! 神の慈悲よ! この一撃を以て全ての罪科を許したまえ!――〝神威〟!重ねがけだ!
───束ねるは星の息吹、この灯りは星の希望、地を照らす生命の証。、輝ける命の奔流。受けるが良い!ーーー
殺ったか!?結構弱めといたけど…
85:名無し転生者
原作の天之河は限界突破とか使ってなかったしな…というか
86:騎士のプーさん
先ほどの攻撃は文字通り、光輝の切り札(手加減済み)だ。残存魔力のほとんどが持っていかれた訳では別に無い。背後では、治療が終わったのか、メルド団長が起き上がろうとしている。
そんな中、徐々に光が収まり、舞う埃が吹き払われる。
その先には……
瀕死のベヒモスがいた。
(あっ…あっぶな!?)
87:名無し転生者
死にかけじゃねえか!
88:名無し転生者
原作崩壊寸前だな。
89:キボウ
案外原作崩壊しても私はどうにかなりましたよ。
90:名無し転生者
まぁ俺等がいる時点で原作の崩壊は確定だし…。
91:騎士のプーさん
「………ボケッとするな!逃げろ!」
メルド団長ちょっと困惑してて草生えるね。
92:名無し転生者
そら(伝説のモンスターを)そう(いう風に瀕死にしたら)そうよ
93:騎士のプーさん
「……やれるんだな?」
「やります」
あっハジメが囮になろうと…
「まさか、お前さんに命を預けることになるとはな。……必ず助けてやる。だから……頼んだぞ!」
94:名無し転生者
囮にならなくてもこのまま勝てそう。
95:騎士のプーさん
実際勝てるよ。
「光輝くん♡」
この気配は!
「恵里!?」
「トラウムソルジャーは任せて?光輝くんとずっと一緒に居たから分かるよ。ハジメくんに加勢したいんでしょ?」
有能スギィ!
「ああ…任せた。ハジメ!私もキミに加勢する!」
96:名無し転生者
コレは良妻賢母
97:英雄志望
というか加勢したがってたのか?
98:キボウ
さては…あぁ、成る程。
99:名無し転生者
「坊主の作戦だ! ソルジャーどもを突破して安全地帯を作ったら魔法で一斉攻撃を開始する! もちろん坊主がある程度離脱してからだ! 魔法で足止めしている間に坊主達が帰還したら、上階に撤退だ!」
「なら私も残ります!」
「ダメだ! 撤退しながら、香織には周りを治癒してもらわにゃならん!それに光輝以下の強さでは彼奴等の足手纏いだ!」
「でも!」
なおも言い募る香織にメルド団長の怒鳴り声が叩きつけられる。
と、思うじゃん?
「やめて!」
「ッ――」
sideクラスメイト達
「――〝
漆黒の波動がトラウムソルジャー達の死体を覆った。
死んでいたソルジャー達が蘇り味方となる。絶望的な程の強敵が仲間になったことで戦力差が覆るかもしれないという一筋の希望ができたのだった。
「皆!諦めないで!道は僕が使役したトラウムソルジャーで切り開く!」
そんなセリフと共に、再び蘇ったトラウムソルジャーが敵を切り裂いていく。恵里が発するカリスマに生徒達が活気づく。
「お前達!今まで何をやってきた! 訓練を思い出せ! さっさと連携をとらんか! 馬鹿者共が!」
皆の頼れる団長がトラウムソルジャーに勝るとも劣らない一撃を放ち、敵を次々と打ち倒す。
いつも通りの頼もしい声に、沈んでいた気持ちが復活する。手足に力が漲り、頭がクリアになっていく。実は、香織の魔法の効果も加わっている。精神を鎮める魔法だ。リラックスできる程度の魔法だが、恵理達の活躍と相まって効果は抜群だ。
治癒魔法に適性のある者がこぞって負傷者を癒し、魔法適性の高い者が後衛に下がって強力な魔法の詠唱を開始する。前衛職はしっかり隊列を組み、倒すことより後衛の守りを重視し堅実な動きを心がける。
治癒が終わり復活した騎士団員達も加わり、反撃の狼煙が上がった。チートどもの強力な魔法と武技の波状攻撃が、怒涛の如く敵目掛けて襲いかかる。凄まじい速度で殲滅していき、その速度は、遂に魔法陣による魔物の召喚速度を超えた。
そして、階段への道が開ける。
「皆! 続いて! 階段前を確保するよ!」
恵理が掛け声と同時に走り出す。
ある程度回復した龍太郎と雫がそれに続き、バターを切り取るようにトラウムソルジャーの包囲網を切り裂いていく。
そうして、遂に全員が包囲網を突破した。背後で再び橋との通路が肉壁ならぬ骨壁により閉じようとするが、そうはさせじと恵理が魔法を放ち蹴散らす。
クラスメイトが訝しそうな表情をする。それもそうだろう。目の前に階段があるのだ。さっさと安全地帯に行きたいと思うのは当然である。
「皆、待って! 南雲くんと光輝くんを助けなきゃ! 南雲くんと光輝くんがあの怪物を抑えてるの!」
香織のその言葉に何を言っているんだという顔をするクラスメイト達。そう思うのも仕方ない。なにせ、ハジメは〝無能〟で通っており、天之河も体力を使い尽くした筈なのだから。
だが、困惑するクラスメイト達が、数の減ったトラウムソルジャー越しに橋の方を見ると、そこには確かにハジメと天之河の姿があった。
「なんだよあれ、何してんだ?」
「あの魔物、上半身が埋まってる?」
「それに片足も切られてる?」
次々と疑問の声を漏らす生徒達にメルド団長が指示を飛ばす。
「そうだ! 坊主と光輝があの化け物を抑えているから撤退できたんだ! 前衛組! ソルジャーどもを寄せ付けるな! 後衛組は遠距離魔法準備! もうすぐ坊主の魔力も尽きる。アイツが光輝と離脱したら一斉攻撃で、あの化け物を足止めしろ!」
ビリビリと腹の底まで響くような声に気を引き締め直す生徒達。中には階段の方向を未練に満ちた表情で見ている者もいる。
無理もない。ついさっき死にかけたのだ。一秒でも早く安全を確保したいと思うのは当然だろう。しかし、団長の「早くしろ!」という怒声に未練を断ち切るように戦場へと戻った。
その中には檜山大介もいた。自分の仕出かした事とはいえ、本気で恐怖を感じていた檜山は、直ぐにでもこの場から逃げ出したかった。
しかし、ふと脳裏にあの日の情景が浮かび上がる。
それは、迷宮に入る前日、ホルアドの町で宿泊していたときのこと。
緊張のせいか中々寝付けずにいた檜山は、トイレついでに外の風を浴びに行った。涼やかな風に気持ちが落ち着いたのを感じ部屋に戻ろうとしたのだが、その途中、ネグリジェ姿の香織を見かけたのだ。
初めて見る香織の姿に思わず物陰に隠れて息を詰めていると、香織は檜山に気がつかずに通り過ぎて行った。
気になって後を追うと、香織は、とある部屋の前で立ち止まりノックをした。その扉から出てきたのは……ハジメだった。
檜山は頭が真っ白になった。檜山は香織に好意を持っている。しかし、自分とでは釣り合わないと思っており、光輝のような相手なら、所詮住む世界が違うと諦められた。
しかし、ハジメは違う。自分より劣った存在(檜山はそう思っている)が香織の傍にいるのはおかしい。それなら自分でもいいじゃないか、と端から聞けば頭大丈夫? と言われそうな考えを檜山は本気で持っていた。
ただでさえ光輝に注意されてストレスが溜まっていた不満は、すでに憎悪にまで膨れ上がっていた。香織が見蕩れていたグランツ鉱石を手に入れようとしたのも、その気持ちが焦りとなってあらわれたからだろう。
その時のことを思い出した檜山は、たった一人でベヒモスを抑えるハジメと何時も煩い天之河を見て、今も祈るようにハジメを案じる香織を視界に捉え……
ほの暗い笑みを浮かべた。
その頃、ハジメはもう直ぐ自分の魔力が尽きるのを感じていた。既に回復薬はない。チラリと後ろを見るとどうやら光輝全員撤退できたようである。隊列を組んで詠唱の準備に入っているのがわかる。
ベヒモスは相変わらずもがいているが、この分なら錬成を止めても片足がないお陰で少しは時間を稼げるだろう。その間に少しでも距離を取らなければならない。
額の汗が目に入る。極度の緊張で心臓がバクバクと今まで聞いたことがないくらい大きな音を立てているのがわかる。
「大丈夫だ。私も付いている。」
光輝の声で覚悟を決めてハジメはタイミングを見計らった。
そして、数十度目の亀裂が走ると同時に最後の錬成でベヒモスを拘束する。共に同時に一気に駆け出した。
ハジメ達が猛然と逃げ出した五秒後、地面が破裂するように粉砕されベヒモスが咆哮と共に起き上がる。その眼に、憤怒の色が宿っていると感じるのは勘違いではないだろう。鋭い眼光が己に無様を晒させた怨敵を探し……
ハジメ達を捉えた。
再度、怒りの咆哮を上げるベヒモス。ハジメ達を追いかけようと四肢に力を溜めた。
だが、次の瞬間、あらゆる属性の攻撃魔法が殺到した。
夜空を流れる流星の如く、色とりどりの魔法がベヒモスを打ち据える。ダメージはやはり無いようだが、しっかりと足止めになっている。
いける! と確信し、転ばないよう注意しながら頭を下げて全力で走るハジメ。すぐ頭上を致死性の魔法が次々と通っていく感覚は正直生きた心地がしないが、チート集団がそんなミスをするはずないと信じて駆ける。ベヒモスとの距離は既に三十メートルは広がった。
思わず、頬が緩む。
しかし、その直後、ハジメの表情は凍りついた。
無数に飛び交う魔法の中で、一つの火球がクイッと軌道を僅かに曲げたのだ。
……ハジメの方に向かって。
明らかにハジメを狙い誘導されたものだ。
(なんで!?)
疑問や困惑、驚愕が一瞬で脳内を駆け巡り、ハジメは愕然とする。
咄嗟に踏ん張り、止まろうと地を滑るハジメの眼前に、その火球は突き刺さった。着弾の衝撃波をモロに浴び、来た道を引き返すように吹き飛ぶ。直撃は避けたし、内臓などへのダメージもないが、三半規管をやられ平衡感覚が狂ってしまった。
「ハジメ!?」
光輝が叫ぶ
フラフラしながら少しでも前に進もうと立ち上がるが……
ベヒモスも、いつまでも一方的にやられっぱなしではなかった。ハジメが立ち上がった直後、背後で咆哮が鳴り響く。思わず振り返ると三度目の赤熱化をしたベヒモスの眼光がしっかりハジメを捉えていた。
そして、赤熱化した頭部を盾のようにかざしながらハジメに向かって突進する!
フラつく頭、霞む視界、迫り来るベヒモス、遠くで焦りの表情を浮かべ悲鳴と怒号を上げるクラスメイト達。
ハジメは、なけなしの力を振り絞り、必死にその場を飛び退いた。直後、怒りの全てを集束したような激烈な衝撃が橋全体を襲った。ベヒモスの攻撃で橋全体が震動する。着弾点を中心に物凄い勢いで亀裂が走る。メキメキと橋が悲鳴を上げる。
そして遂に……橋が崩壊を始めた。
度重なる強大な攻撃にさらされ続けた石造りの橋は、遂に耐久限度を超えたのだ。
「グウァアアア!?」
悲鳴を上げながら崩壊し傾く石畳を爪で必死に引っ掻くベヒモス。しかし、引っ掛けた場所すら崩壊し、抵抗も虚しく奈落へと消えていった。ベヒモスの断末魔が木霊する。
ハジメもなんとか脱出しようと這いずるが、しがみつく場所も次々と崩壊していく。
(ああ、ダメだ……)
そう思いながら対岸のクラスメイト達の方へ視線を向けると、香織が飛び出そうとして雫や龍之介に羽交い締めにされているのが見えた。他のクラスメイトは青褪めたり、目や口元を手で覆ったりしている。メルド達騎士団の面々も悔しそうな表情でハジメを見ていた。
光輝も…何処か落ちついて…それでいて焦燥感を持つ表情を浮かべていた。
そして、ハジメの足場も完全に崩壊し、ハジメは仰向けになりながら奈落へと落ちていった。徐々に小さくなる光に手を伸ばしながら……
天之河恵理…別に実力を隠す必要もないのでメッチャ無双している。
天之河光輝…(計画通り…)
英雄志望…一話で次回の特典にスタンドを選ぼうとしていたヤンホモ転生者。前世は幼女戦記の世界。
転生の流れは
幼女戦記の主人公の転生前の世界→幼女戦記→僕のヒーローアカデミア
幼女戦記の主人公、ターニャ・デグレチャフをとても良くない目で見ている。いつか書くかもしれない。
前世の嫁を来世に連れて行った例の内の一人である。
ターニャは別に良くない目で見られているに気づいていない。
死因は戦死
偶に夢の中に出ては曇らせていた。
八重樫雫…見ていた。
キボウ…若桜生命代表闘技者。阿古谷?奴はテロに巻き込まれて死んだよ。雇い主の檜山瞬花と雇用関係以上のものを築いている。割とクズである。
檜山瞬花…自身の命を奪われかけるも、キボウに救われた過去があり、このことで彼に過剰な依存心を抱くようになる。
真相はキボウが個人的に阿古谷が嫌いだったので立場を奪ったマッチポンプの結果である。