ドラゴンボールschwarz rozen 作:ある日そこに居たであろうクマさん
歴史、それは我々が今までに生きた証であり、我々の存在証明そのもの
もし、これが、これそのものが消えたとしたら、どうなる?
それも宇宙そのものの歴史全て、今までが世界そのものと共に消えたなら
我々は彼を許さない、我々はあの者を許さない、我々はかの者を許さない
我々はアレを、あの怪物を絶対に許さない。故に。
我らが.....救世主よ
エイジ???
そこは暗く、暗雲に包まれた何処かの寂れた街の中、
その建物の一つ、そしてそこに彼女達は居た。
「おいットワ!いつまでこうしているつもりだ!」
「ミラ、落ち着いてちょうだい」
ブンッという音と共に放たれた拳が横の壁に叩きつけられ崩れ落ちるッッ
そして男はそのまま横に居た彼女に問いかける。以前の闘いを、その敗北の記憶を拭いたいが故に。
「トワ、オレはどうしたらいい?」
「ミラ、貴方の気持ちは分かるわ、それでもこれ以上アレに関わるべきじゃあないの」
「アレは、アイツは、私達の想像と予想を遥かに超えた怪物そのものよ」
「少なくとも、今まで様々な歴史に関わり数々の強者達を見てきたから分かる、アレは人は当然として、魔人や神、もしかしたら天使にすら制御できないかもしれないッ」
「トワっ」
「だがッッオレはこのままでは終われないッッッ」
「まだ、奴に負けたままだ、それに奴はまだ、本気ではなかった!」
「だからこそっ」
「ミラっ」
その男は、暗黒魔界の科学者、トワの手によって『最強』としてそうであれと願われ誕生した戦士ミラ、彼はトワの制止が無ければと今にでも飛び出して
だがしかしそれはトワの制止によって寸前で止められていた。
そしてその間ミラの中では以前の戦闘における疑問と困惑が広がっていた
(何故だっ何故奴はあの時オレに傷を作ることができた?少なくともあの時に見た奴のキリはオレに届くとは到底思えない物だった)
(その上あの時の奴の強さはフリーザの第一形態と同等というレベル、だが奴はまだ何か隠していた、それに奴が纏っていたあのオーラ、あれは一体なんだ?)
そうしてミラが以前の事について考えている中、トワも以前の事について考え込んでいた。
(何なのよッアレはっアレは一体何だって云うのよッッ)
(告白の話の時はいつのまにか精神干渉をされていたから後になって魔術自体を解除できた。でも、)
(あの男の中にある底知れない何か、それが私には分からない、いや違うわね。おそらく私はそれを)
「
それはトワの科学者としての知識欲と魔人もしくは魔族という一つの生命としての結論であり、本能的にあの男の事を恐れたという証拠でもあった。実際奴からはかつての魔人ブウに近いそれをトワは感じていたのだ
アレは単純な戦闘力では測れないナニカ、そのものであると。
そしてそこに考えが纏まったミラがトワの様子を見て声をかける。
「トワ、どうする?オレは奴に挑みたい、だが最終的にそれを決めるのはお前だ。オレはお前に従う」
「ミラっ」
ミラがトワに自身の行動を委ね、その判断を仰ぐ中、トワはミラが以前より感情を出しながら話している事に驚きながらも自身の結論を述べる。
「そうね、じゃあ結論だけを言うわ。」
「ああ」
「この時空での活動は諦めて他の時空に向かうわ」
「っそうか」
「ええっリベンジはいつでもできる、だからその為にもより多くのキリを集めるわよ」
「何より、暗黒魔界の復活の為にもね。その為にも別の歴史に飛んでから改めて他の戦士を襲いより多くのキリをいただくわ」
「分かった、では」
では、次はどの時空に向かう、そう言おうとしたミラだったが
『悪いけど、それは無理』
「「ッ」」
『だって貴方達は』
「なっ何故ここが!?一体何者なのッッ」
「貴様ッッ何者だ姿を現せッッッ」
トワ達がそう叫ぶも声はそれを無視して話を続ける。
『帰る世界も』
『進む未来も』
『戻る過去も』
『全てを失っている』
『貴方達は分かっていない、あの男の本当の力を、そして脅威を』
『私はもうこの世界に干渉出来ない、いや正確には出来なくされてしまった。』
『だからこそ貴方達に私の力の一部を授ける』
『たとえ貴方達が悪でも構わない、アレは絶対に止めなければならない存在、故にこそ』
『貴方達にやってもらう。』
謎の声がそのような事を言うとあまりの勝手な発言にミラが声を上げた
「貴様ッッッふざけるのも大概にしろッッ俺達をなんだと」
「ミラッ落ち着いてっ」
「トワ!?何をっ」
そして落ち着いた様子のトワが声に向かって話し出す。
「まず貴方の事については詮索しない、でもねその力で本当に奴に勝てるの?」
そのトワの疑問に声は
『分からない、それは貴方達次第ではある』
「貴様ッやはり出鱈『でも』ッッ」
『少なくとも奴を倒すにはそれしかない、そして時の神とその眷属ではその力と甘さ故に必ず負ける。だからこそ貴方達が必要だ』
「時の神?もしかして、時の界王神の事?」
『そう、でもそろそろ時間がない』
『どうする?』
「トワっどうする、受け取るのか」
そしてトワは一度深呼吸をしてその後、
「分かった、その力を受け取るわ」
「トワッ」
「その代わり、受け取るのは私だけよ」
「なっ何故だ!?トワッッッ」
『何故?そちらの彼の方がいいのでは?』
二人の疑問にトワはこう答える。
「何事にも、もしもというものがある。」
「だからこそ、大事な戦力であるミラよりも私がまずその力を貰い受ける暗黒魔界の復活を成し遂げるのは必ずしも私である必要はないわっ」
「トワっ」
『分かった、じゃあ貴方にあげる』
『それじゃあ受け取って、私の、『
その瞬間、トワの周りを白き光が包みこむ
「トワッッッ!?ぐっこのッッ!!」
閃光の中ミラがトワの安否を確かめる為に呼びかけるも自身が今まで感じた事のない力に押し返される。
「くそっどうなっている!?」
『もう少ししたら、力の譲渡が終わる』
「貴様は一体、何者なんだ!?何故奴を倒そうとするッッッ!?」
それはミラにとって当然の疑問だった。何故コイツはそこまでして奴を、あの男を倒そうとするのか。
『なるほど、じゃあ教える』
『答えは簡単』
『それが
「宿命、だと」
『そう、そしてこれは罪の演算でもあり、二度と同じ過ちを繰り返さないようにする為でもある』
「過ちとは何だ?」
『それは言えない、少なくとも言ったところで貴方には関係ないしわからない』
『それだけは言える。それと』
『もう、終わったみたい』
「トワっ!!」
ミラがトワの名を呼びかけると、その先にいたのは
「ミラ、一体どうしたの?顔色が悪いわよ」
「トワ、なのか?」
「?何を言ってるの私は私よ」
そうそこに居たのは元の姿と違う、何処か神々しい雰囲気を放つトワの姿があった。まず髪は今までよりもより白くされど輝きを増し、身長もミラと並ぶほどのものへと変化している。そして極め付けはその力であり
「トワのキリが感知できないっ」
そう、それはミラもまだ到達出来ていない領域であり、破壊神、そして天使、更に一部の神々が扱う神の気と呼ばれる物に限りなく近いものであった。
『力の譲渡は完了したみたい』
「ええ、どうやらそのようね」
『それじゃああの男の事は貴方に任せる』
「そうね、癪ではあるのだけれど暗黒魔界の為に、あの男を倒し、ついでに全時空も救ってあげる。」
『うん、ありがとう。それじゃあ健闘を祈る』
「っええ、任せなさい!」
「さよならっ『ルチア』」
『っうん、さよならトワ』
そしてその場から先程まであった声は消え、そこに残されたのはトワとミラの二人だけだった。
「ミラ」
「ああっ」
そしてトワがミラを呼ぶとその呼びかけに彼はとある覚悟を決めていた。
それは、今のトワを見た彼がとある感想を抱いたからでありその覚悟とは
「トワっオレはもうっ」
オレはもう、その後の言葉を言わせないように今度はトワがそれを言おうとしたミラの事を抱きしめてその頭を自身の体に預けさせゆっくりと撫でながら話を続けていく。
「ミラ、確かに私は彼女の力を貰って強くなった。でもね」
「貴方がいらないなんてそんな事は言わない」
「トワっそれは」
「そうね、以前までの私ならそう言う選択もしていたかもしれない、でもそれは以前の私であって今の私じゃない」
「そして今の貴方はただの『造りもの』ではなく私にとって大切な家族の一人なの、だからね」
「そんな不安そうな顔しないで、いずれ暗黒魔界を復活させればこの世界はともかく私達は本当の意味で自分の世界を取り戻せる」
「そしたらまた今度は二人で暮らすのも悪くないかもね」
「ああっそうだな」
その言葉を聞いたミラにはもう迷いは無かった。
彼はまだそれが何かを知らない。だがそれでも、今のミラにはそれがとても心地いいものに感じた、だからこそ
「その為にもまずはやつを、黒神を打倒するッッッ!!」
「ええ、まずはあの男を倒さなければ意味は無い」
「それと、時の界王神がどう動くかも見ておかないとね」
そう言ってトワは今まで自分達の邪魔をしてきた時の界王神のある事について言及する。
「あの神、まさか本当に気づいてないのかしら」
「トワっどうした?」
「いえ、私も彼女の力の一部を貰ってから感知できるようになったのよ」
「何をだ?」
そのミラの疑問にトワはこう答える。
「この世界の全て、その滅亡についてよ」
「何?今、何といった?」
あまりの事にミラが聞き返すとトワは再度言い方を変え今の世界について
説明をした。
「そうね、突然だものね、じゃあもう一度言うわね」
「この世界が、この歴史が、この時空が、全てが終わる」
「その元凶があの男、黒の理として頂点の文字を掲げる怪物」
『ロン・クロイツ』
そして、場所は移り変わり 星の内海、そのさらに奥底
『ヨリ...ツヨク、ヨリ...カタク、ヨリ...ハヤク』
『ぎ. .ぎぎ...』 『ガ..ガガッ...』 『あ. .レ...』
『ヨリ...ソダテ、ヨリ...タタカイ、ヨリカシコク...』
『ご....』 『カカ...ト....』 『そ...く...』
『チカラ...イル、アレヲ...コロセル、チカラ....イル』
『た...す...』 『ご....』
『デモ...アレハ.、ツカエル...アシドメ...ニ...ツカエル』
『ごく...ご..め...』 『ゴメ...な...おと...』『す...い..ご...』
『コレ...デ...カンセイ...サセル...』
『キュウセイシュヲ...』
無数の
全ての始まりは、その目覚めは、今より1年前のエイジ761年
それが
どーも皆さんこんばんは謎の篁さんパワーで以前に話していた私用を全て終末のワルキューレさせて来たクマです!今回は仕事以外の私用の件もあり時間が取れないと思っていたんですが、予想以上に筆が乗り空き時間に
何とか書きたいお話を書ききれました。
因みに最近、その空き時間にSAKAMOTO DAYSの篁さんをモデルにしたオリキャラ、篁 天甘が活躍する 『史上最凶の女 TAKAMURA』を投稿してみたのでもし宜しければそちらもご覧ください。
では改めて、ドラゴンボールシュヴァルツローゼン、突然ながら次回から新章『白と黒の代行者編』をスタート致します。尚、次回からシリアスの割合が相当多くなるのでその辺りも含めて皆様にも是非読んでいただきたいです。
そして...
とある都にて
「じゃあ、行ってくるね。」
そこに彼女はいた。
「ええ、お気をつけて」
「がんばってくるんじゃぞ」
「何かあったらすぐに連絡してね、いつでも助けに行くから」
そこに居た彼らは彼女の事を心配しているが、
「あのね、みんな心配しすぎ!私もう子供じゃないから!」
彼女からしてみれば、それは要らぬ心配であり
『うっ』
「全く、まあ別に、嬉しくないわけじゃあないけど」
同時にそれは感情の裏返し、つまり照れ隠しだった。
「それと、師匠は私の事心配じゃないんですか!?」
「ほう?じゃあ聞くが貴様はオレがそこのマヌケ共と同じだと思うのか?そもそも今まさに心配しすぎと言ったのは貴様じゃなかったか」
そしてもう一人、師匠と呼ばれた彼は三人をマヌケ呼ばわりしながら彼女の矛盾を指摘した。
「なっなんですって!?誰がマヌケよ!!」
「うっぐぅ確かに」
そして彼は今から旅立つ彼女にこう言った
「だが、少なくとも、そこの三人よりは貴様の事を理解しているつもりだ
故に行ってこい。今回の事は貴様にとってとても有意義な事だろうからな」
「あっ貴方、そこまでまともな事言えたのねッ」
「まともは余計だッッッ!!」
「師匠、. . .はいッわかりました!」
「それじゃあ、行ってきます!!」
『いってらっしゃい』
「フンッ精々気をつける事だッ」
そして赤は飛び立った。 もうすぐ混沌が渦巻くであろう世界に。
黒の元へ. . .