ドラゴンボールschwarz rozen   作:ある日そこに居たであろうクマさん

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獣よ。未だ深き眠りにつく獣よ...

いずれ、約束の時が来る。

その終わりはいつか必ず訪れる。

故に

太陽()がある以上 (始まり)があり。

()がいる以上(終わり)もあるさ。


第十三話 始まる修行と集う者達 ②

 

 

時は遡り〜

 

それはヴォルカが城から出て山の周りを走り続ける事計三十分。驚くべき事にその回数は49周目に突入し、100周の内の半分近くを走っていた。

 

「はぁっはぁっあともうちょっとで半分ッ」

 

ただでさえ走りにくい岩場の中。その中を更に特殊な重力服とも呼べる物を着て凡そ百倍の重力の中走り抜き、それを百回繰り返す。

これを普通の人間や武道家がやれば走る間もなく即座にその体を潰されていただろう。だが彼女は違う。

 

時の界王神が選び抜いたタイムパトローラー達、その中でも別格の才能を持ち、更にトレーニングと修行を重ね続けその才能に溺れる事なくその力を磨き続けてきた彼女にとって、自身の限界を超える事など今更だった。

 

「はぁっはぁっもう、少し、でぇ」

 

だがそれでも、終わりは唐突に訪れる。

 

ぐらッッッ

 

「しまッ」

 

あと少しで五十周に届く、そんな時だった。ヴォルカの体がぐらつきその足を踏み外してしまっていたのだ。

 

そしてヴォルカが満足に動けない中、その体を頭から横にあった大岩にぶつけかけたその時。

 

スッ。

 

「大丈夫か?」

 

「あっはい大丈夫です。ありがとうございます」

 

そこに何者かが現れヴォルカの体をゆっくりと支えて起こそうとするが

 

「なっなんだッこの重さはッ」

 

「なっ誰の体が重いってッッッ!?」

 

「いや、すまんッつい」

 

そして彼女がゆっくりと自身の横に顔を向けると、そこに居たのは。

 

「ん?ってよく見たら、天津飯さんっ何でここにッあいつに天界に送られたんじゃッ」

 

「何、何故オレのことを知っている?お前は一体?」

 

ヴォルカを支えていたのは天津飯でその正体に気付いたヴォルカは何故ここにいるのかに驚き、天津飯も彼女が何故自身の事を知っているのかに疑惑の目を向けていた。

 

(そっか天津飯さんは私の事知らないんだった)

 

(こいつ、何故オレの事を知っている?それにあいつ?いや、まてよ。この場所に、この服装。そして何よりこの鋭い目付き。まさかッそういう事か)

 

そんな中、先に声を上げたのは天津飯の方だった。

 

「なるほど、君は」

 

「えっあっいや、あのっ」

(まずい、多分だけど天津飯さん何かとんでもない勘違いをしてる気がする)

「てっ天津飯さんっ私は「いやいい」えっ」

 

「その服装、何よりこの場所に普段人は寄りつかない事を考えるとあの人の、ロンさんの関係者と言った所だろう」

「あの人にはオレも世話になっていてな。つい最近仲間と修行を頼んでみたが断られて追い返されてしまってな」

 

「そっそうなんですか」

(うん、知ってる。そもそも見てたから)

 

が、ヴォルカがそんな事思っているとは知らずに天津飯は話を続ける。

 

「だが、お前もただの関係者ではあるまい」

 

「えっ?」

(あれっ関係者で終わりかけたのに何かまだ嫌な予感がする。何で、嘘だよね)

 

「おそらくおまえは。いや、君は」

 

天津飯が何かを言おうとしたその時ヴォルカは急いでその言葉を遮ろうとしたが、時すでに遅し。それが間に合う事は無かった

 

「ちがっ天「ロンさんの娘さんだな!」.....」

(ふっ我ながら恐るべき観察眼だな)

 

哀れヴォルカ。そして何言ってんだ天津飯。最早この一言で場の空気は冷えまくっていた。それはもう絶対零度の如く。だが...

 

 

ヴォルカは一瞬その言葉に人生で一番のショックを受けながらも即座に。

 

「いやっそっそうですねッッッ!?そうなんですッッッ!!」

(いやっ違いますけどッッッ!?そんな事ないんですけどッッッ!!)

 

タイムパトローラーとしての事を思い出し、嫌々ながらも天津飯の言葉を肯定し、心の中では100%全否定していた。

 

「そうですね?おかしな奴だな。だがそうかあの人に娘がいたとは」

「意外だな、あの人は異性などには興味がないと思っていたが」

「あと、大丈夫か?すごい汗だが」

 

「あっあははははっだっ大丈夫ですよ」

(全部あんたのせいだよッ)

 

この男ッ何をどう見たら自分とあの男を親子だと思うのだろうか?

ヴォルカは自身の事を変な名前で呼びながら小馬鹿にし、挙げ句の果てには変な機能付きの着物を強制着装させた全身黒づくめの変人を思い浮かべ。

 

(うん、ないな。絶対無い。だって絶対似てないし。あんな毎日黒一色で生きてないし。そもそもあんな性格最悪な奴と一緒なんてっ、本当にそれだけは無い!)

 

そしてひとまず今の冷め切った空気を変えるためヴォルカはどうにか話題を逸らす為に視線をずらすととある事に気付いた。

 

「とっところで天津飯さんはお一人でここに?」

 

ヴォルカは天津飯が餃子やヤムチャ達と一緒では無い事に気づきそう言葉を投げかけるがそれに天津飯はこう答えた。

 

「いや、君は知っていたのかも知れんが先程言った通りオレと仲間はつい最近修行を頼みに来てそのまま追い返されてしまってな」

「それでもう一度だけ修行を頼んでみようと言って此処にきたのだが」

「何故か、仲間達と逸れてしまってな。全くどこに行ってしまったのか」

 

「逸れ、た?」

 

そしてその言葉を聞いた直後ヴォルカは明らかな異変を感じ取った。

 

(天津飯さん達は此処には以前にも数回来た事がある筈、それもあいつの城までの道のりもよく知っている。なのに逸れる?天津飯さん以外にも餃子さんも同行はしている筈なのに?)

 

「あの〜天津飯さん」

 

「どうした?」

 

「他の仲間の人達は急に居なくなったんですか?」

 

その彼女の質問に天津飯は

 

「ああ、山道を登っていたら仲間の一人が急にすごい美女がいたと言って走り出してな。それを止めようと他の二人が追いかけてそのまま何処かに姿を消してしまったんだ」

 

「美女?」

(美女は分からないけど、この感じヤムチャさんの事かな)

 

そしてその言葉からヴォルカは走り出した仲間がヤムチャだと断定した。

 

「でも皆さんは一体どこに」

 

「分からん、詳しく言えるのはその場所から仲間達が向かった方角に来たら君が倒れかけていたのが見えてな」

 

「そっそうだったんですかっ」

 

「ああ、だがあいつらは一体どこに行ってしまったんだ」

 

「確かにそうですね」

(まさか、あいつが連れてる獣達にやられた?いやそれは違う。確か天津飯さん達はあいつに一度通して良いと言われてた。つまり獣達は天津飯さんと当時同行していた餃子さんも襲わない可能性がある。それにヤムチャさんが見たその美女って言うのも何か引っかかる)

 

そうしてヴォルカが更にその話を続けようとした、その時だった。

 

 

ドガアァァァァッッッ

 

「なっ何だ!?」

 

「一体何が!?」

 

それは突然の事だった。ヴォルカ達の背後にあった大岩を貫通して何かが吹き飛んできたのだ。それも今の自分達では見えないようなとんでもない速度で。もし躱わせていなければ自分達もただでは済まなかった。

そしてそんな二人に思考の余地も許す事なく、突如飛んで来た物体はその正体を現した。

 

「嘘.....でしょ。これって」

 

「まさか、そんな」

 

そう。その正体は...

 

 

「くっクリリンッッッ!?」

 

「くっクリリンさん!?」

 

なんと、逸れた筈の仲間の一人クリリンだったのだ。

 

そして白目を剥き痙攣するクリリンに天津飯が近づき。

 

「大丈夫だ。腕や足の骨を何本かやられているが命に別状は無い」

 

「そっそうですか、でも誰がこんな事をっ」

 

「分からん。だが、クリリンがここまでやられるとは」

「何者かは知らんが相手は少なくとも相当な手練れの筈」

 

「.....なるほど。少なくとも今のこの様子から見てクリリンさんを圧倒する戦闘力を持っている事は確かですね」

 

「ああ、少なくとも相手はクリリンより圧倒的に格上という事だけは確実だ」

「それに.....」

 

「天津飯さん?」

 

「餃子やヤムチャが居ないのも気になる」

 

「っそっか残りの二人が」

 

「そうクリリンが何者かに吹き飛ばされて来たというなら一緒にいたあの二人も戦っている筈。」

「まさかとは思うが」

 

 

 

その時ッッッ

 

 

 

 

「えへっ」

 

 

声が.....聞こえた。

 

 

ゾクッ

 

 

『ッッッ』

 

その瞬間。二人は一瞬でその場から飛び下がる。そして二人がその声の方向を見るとそこには.....

 

 

 

「えへっえへへへへっ」

 

 

 

聞こえたのは幼く。それでいて何処か気の抜けた声。

 

だがその声の中には...

 

 

 

 

 

「〜み〜つ〜け〜た〜」

 

 

 

 

得体の知れない。そんな『ナニカ』が隠れていた。

 

 

 

 

 

 

『夜と月の支配者』 『夜兎の神』『終焉の月(ラストムーン)

 

数々の異名を持つ超獣。又の名を...

 

 

 

「えへへ〜うさぎしゃんだ〜」

 

 

 

『最夜のロン』

 

人格モデル:夜王鳳仙・小鳥遊ホシノ ・妖精騎士ランスロット・日暮熟睡男。

 

 

()が目覚めた時、世界は滅びを迎える。

 

 

 

 

 

 

 

 





どうも〜皆様こんにちは♪
今日も元気にアイス三昧の1日。血糖値が心配なクマさんです。

そして今日は紗夜さんと日菜さんのお誕生日ですね。
紗夜さん、日菜さん、お誕生日おめでとうございます♪

氷川姉妹に栄光あれッッッ!!

というわけで今日はいつもより早めにお話しを投稿させていただきました

皆様もお祝いとはいえケーキなどの食べ過ぎにはご注意下さいね♪


そして...









とある『街』のとあるビルの中。

そこで彼女達は向かい合っていた。






「久し...ぶり...だな」
「亡霊」


「〜〜〜」




そろそろ『あっち』も更新しようかなぁとも思っていたクマさんであった









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