ドラゴンボールschwarz rozen   作:ある日そこに居たであろうクマさん

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第十四話 始まる修行と集いし者達 ③

 

 

これは何だ?こいつは何者だ?

 

これは、人間なのか?。

 

それが今、自分達の眼前に立つ人物を見た二人の感想であった。

 

 

 

「えへへっえへへへへ〜」

「うさぎしゃ〜んあそぼ〜」

 

「なっ何なんだッこいつは」

 

天津飯がそう言うのも無理はなかった。

 

どう見ても幼い、少年のような見た目。腰まで届くピンクのメッシュが入った白髪。白い肌。そしてその手には...

 

「天津飯さんっアイツが手に持ってるのって、まさか...」

 

「ああ、まさかとは思ったが...」

「間違いない!あれはっ」

 

それはクリリンと同じく彼の逸れた仲間の一人。

今まで自身を慕いどんな時でも共に苦難を乗り越えて来た。

自身にとってかけがえのない存在。

 

 

「餃子ウゥゥゥゥッッッッーーー!!!」

 

 

餃子。彼は頭から血を流し白目を剥きながら片足を掴まれ、正体不明の敵の手の中で宙に浮かされていた。

 

「きっ貴様ァァァァッッッ!!餃子に何をした!?」

 

「えへへ〜なに〜なにしてあそぶ〜」

 

「こっこの、餃子を離「待ってください」なッ!?」

「おいっ急に何をッ」

 

「違いますッそうじゃないんです!」

「天津飯さん落ち着いて奴の顔を良く見てください」

 

「何?顔、だと」

 

そして、今すぐに目の前の存在からチャオズを助けようとした天津飯だったがヴォルカの言葉を聞き、言う通りに相手の顔を見た。そうしてようやく気がついた。

 

「なん...だと」

 

そう。その顔は...

 

「ロンさん、なのか」

 

自身の知る男に瓜二つの顔をしていたのだ。

 

「なっ何故ですか!?何故このような事をッ」

「答えてください!!ロンさんッ」

 

そして天津飯は相手がロン本人だと思い呼びかけるが。

 

「えへへ〜まてまて〜逃がさないぞ〜」

 

「は?何を言って...」

(何だ、この違和感は.....)

 

だが、まるで会話が通じない。そもそも何故この人が今更餃子を襲ったのか?そして何故子供の姿をしているのか?そして天津飯はその違和感から以前の天下一武道会の事を思いだした。そして...

 

 

(そうだ、よく考えてみればおかしい。以前の天下一武道会の時は姿や口調、声や性別すらもまるで別人だった。だが今回は違う。今回は顔だけが同じ。いや、よく見れば限りなく似ているだけで別人のそれだ。だがそうだとしたらこいつは一体?)

 

そして、天津飯がそこまで考えて更に新しい謎に直面したその時。

 

「天津飯さん、アイツはロン本人じゃないです」

 

「まさか...知っているのか。アイツを」

 

隣からヴォルカが天津飯に目の前の相手の事をロンでは無いと確信を持った声で告げた。

 

「私も正確には把握出来てないんですけど」

「私は城の中で今朝方、ロンそっくりの男に会ってます」

 

「なっなんだと!?」

 

「その上あの二人の話から察するにまだ同じような存在がいる事も分かってます。つまりこいつは」

 

「その内の一人だと言うわけだな」

 

「ええ。でも、ロン本人では無くても相当強い筈です」

「現にお二人はやられてる。だからこそ今、私達がやれる事は一つだけです」

「あと、餃子さんの事は任せてください。私に考えがあります」

 

 

「.....分かった。正直賭けではあるが君の事を信じよう」

「そして君の思っている通りだ。相手の強さが未知数だと言うなら」

 

そう言いながら二人はお互いに構え、気をコントロールし、天津飯はその両手の間から相手に標準を合わせており。

ヴォルカは右腕に気を集中させて。

 

「えへへ〜それでね〜今日は〜」

「ん?うさぎしゃん?」

 

そして彼が一人また宙に向かって会話をしていた次の瞬間。

 

「時の界王神様!お願いしますッッッ」

 

『OK!任せて!』

 

「あれれ〜うさぎしゃんは〜」

 

ヴォルカから緊急の連絡を受けていた時の界王神が餃子をヴォルカ達の背後にあった大岩の後ろに転送したのだ。

そして手から餃子が居なくなり動揺する彼だったが。

 

二人の考えていた事は全く同じだった。

 

相手は未知数の強さを持ち、自分達が良く知る、少なくとも現時点では地球で最も危険な男の仲間。つまりそんな奴相手にこちらが勝つには、

 

「「本気を出す前に一気に叩くッッッ!!」」

 

相手の力が未知数ならその力を出させる前に仕留める。

それが今の二人の共通認識だった。

 

「気功砲!!!!」

 

「レッドバーストーーー!!!!」

 

そして二人の技が無防備な彼に迫り。そして...

 

 

「うさぎしゃん。何処言ったの?」

 

 

そんな言葉を最後に二つの大技が炸裂し辺り一体が閃光と爆風に包まれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして...

 

 

「やった、のか」

 

閃光と爆風が止み、天津飯がヴォルカにそう尋ねるが、

 

「分かりません。ただある程度のダメージは絶対に与えている筈です」

「とにかくこのままクリリンさんを連れてここから離れましょう」

 

ヴォルカは天津飯に自身の見解を告げ、一度ここから離れるように進言した。だが現実は彼女達の予想以上に厳しかったようだ。

 

「ああ、そうだな。早くここからはな「うさぎしゃん」!?」

 

「まさか...嘘でしょ」

 

彼女達はまだ知らなかった。

 

「うさ...ぎ、しゃん何処.....」

 

相手が人や神どころか

 

「あっいた!うさぎしゃん!」

 

ビュンッ

 

「へ?何処に「気をつけろ!!!!奴は...」

 

「うさぎしゃん♪」

 

「なっ!?」

 

世界すらも超えた

 

 

 

 

 

「〜つ〜か〜ま〜え〜た〜」

 

 

化け物だと言う事を。

 

 

ドゴオォォォォォォッッッ

 

 

そんな音と共に天津飯は目にした。

 

持っていた番傘を振り下ろしてその破壊を生み出した化け物と

 

先程まで自身と話し、そして共に戦った彼女がその先の森や山ごと跡形も無く消えた瞬間を。

 

「ん?あれ〜うさぎしゃんは〜」

「また消えちゃったの〜!!」

「うさぎしゃ〜んどこ〜!?」

 

「そんなっこんな事がっ」

「すまんっおれが不甲斐ないばかりに」

 

 

 

 

そして時の巣でも

 

 

その光景を見守っていた時の界王神たちは。

 

 

「嘘よ。そんな、あの子が」

 

彼女を娘の様に思ってきた時の界王神は涙を流しその場に崩れ落ち。

 

「ヴォルカッ聞こえておるかッ!?返事をせい!するんじゃ!!ヴォルカッッッ」

 

自身にとって孫同然のような存在が消えた瞬間を目の当たりにした老界王神は現実を直視出来ずにダメ元で彼女の名前を呼び続け。

 

「そんな...」

 

急いで駆けつけてきた彼女の先輩に当たる人物はその光景に呆然とし

 

 

そして...

 

「チッ馬鹿どもがッ!!」

 

「なっなんだとッ!?」

 

「きっ貴様ッわしらが今どんな状況じゃと「知るかッ」なっ」

 

「そもそも奴がこの程度でくたばるものかッ」

 

「なん...じゃと?」

 

「それってつまりあの子は」

 

「フンッ当たり前だ!奴は仮にもこのオレの弟子だ!『最強』たるこのオレの弟子が、その実力が、お前達の常識で測れる訳があるまい」

「だが、今回は流石にみっともないと言わざるおえんな。まさか、地球人共の中でも特に雑魚と言える存在に助けられるとは」

 

「地球人の」

 

「中でも」

 

「特に」

 

『雑魚?』

 

 

 

 

そして場面は戻り...

 

 

「えへへ〜まあいっか。じゃあ新しい冒険にしゅ「行かなくていいよ」ふぇっ?」

 

「吹っ飛べ!!!」

 

「ッッッ!?」

 

その瞬間。突如彼の真横に赤い閃光が現れ彼の前を照らしたッッッ

 

そして...

 

「レッドォォッッッブーストッッッーーー!!!!」

 

その脚から放たれた紅蓮の炎は彼の体を貫通し、そのままその小さき体を山の中へと吹き飛ばした。

 

 

ズドオォォォンッッッッッ!!!!

 

 

とてつもない音が響く中、そこに立っていたのは

 

 

「きみ、は...」

 

「天津飯さんっ無事ですか!?」

 

死んだと思われていたヴォルカと

 

「そっちこそ無事だったのか?」

 

「ええ。実はあの人のお陰でね」

 

「あの人?」

 

「オレだよ」

 

そう言って現れたのは、

 

「っそうか!お前が彼女を助けてくれていたのか!」

「ヤムチャッ!」

 

そこに立って居たのは今まで姿を見せなかったヤムチャその人だった。

 

「へへっまあな。」

「あの攻撃が当たる直前に操気弾を地中を通してあの子の体に当てて回避させたんだ。威力は最低限に抑えたんだが、手荒で悪かったな。」

 

「いえ、ヤムチャさんのおかげで命が助かったんですから」

「文句なんて言えませんよ」

「それよりもヤムチャさんは大丈夫なんですか?」

 

そして自身の救出方法を手荒だったとヤムチャは言い。ヴォルカはそんな事はなかったと否定して、むしろヤムチャに感謝しながらその体の心配をしていた。

 

「いや、すまん。確かにオレはもう動けない。さっきの操気弾で気を全部使い切っちまった」

「悪いな...」

 

「いや、大丈夫だ。後は俺達がやる」

「お前はゆっくり休んでくれ」

 

「ええ、ゆっくり休ん「えへへっ」ッ来た!」

 

「まさかとは思ったがあの攻撃でも効いてないとはな」

 

瓦礫の中から今までとは違うどす黒いオーラを放ちながら這い出できた彼は先程とどこか違う笑い声を上げながら

 

「えへっえへへへへっあへへっ」

 

「うへへっあへへへへっ」

 

「ふへへっ」

 

「それにさっきより様子が変」

「本当に何なのっコイツは」

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

これがヴォルカが天津飯達と一緒に彼こと最夜のロンと戦っていた経緯である。

そして時の界王神達達はこの時に相手が自分達と同じ神か神の力を持つものだと判断したのであった

 

そして...

 

『ヴォルカッッッ早く逃げて!?』

 

「でも!天津飯さん達を置いては「ねぇ」!?」

 

「さっきの攻撃ってお姉ちゃんがやったの?」

 

彼はコテンッと首を傾げながらいつの間にかヴォルカの横で服の袖を引っ張っており、そして...

 

『は?』

 

その声を聞いてその場の一同が驚愕した。何故なら。

 

「馬鹿な、話しかけて来た、だと」

 

そう。天津飯の言った通りだった。今まで笑い声を上げるだけだったり喋っても意思疎通が出来ていなかった筈が急に、それもしっかりこちらを認識して話しかけて来たのだ。

 

「ふへぇ〜何でお話したら駄目なの?」

 

「いや、そうは言ってないがっ」

 

「えへへ〜だってお兄さんは今オレと話してるよ?」

 

「まあ、確かに。それはそうだな」

 

「ふへへ〜お兄さん面白いねぇ〜」

 

「おっおもし、ろい?」

 

「でも、そんな事はどうでもいいの!」

 

「どうでも、いい...」

 

哀れ、天津飯。最早最夜のロンの眼中に天津飯は映ってなかった。

今、その瞳に映るのは自身の横にいたヴォルカだった。

 

「それより!さっきの攻撃はお姉さんがやったの〜?ねえ!」

 

「ちょっちょっと待ってッ落ち着いて!?」

 

「え〜やだよ〜待ちたくない」

 

「えっ今?」

(えっ今の何?一瞬あの最低最悪の影が見えたんだけど。嘘だよね。確かに顔はめちゃくちゃ似てるけど。それでも性格までそっくりなんて事無いよね)

 

「ふへへ〜なにか気になった〜?」

 

「いっいや別に、それより貴方こそ何で私達を攻撃したの?」

「それを教えてくれれば私も答えてあげるけど」

 

そしてヴォルカが自分達に襲いかかった理由を教えてくれたら先程の事を話すと言うと、彼は...

 

「えへへ〜多分それは寝ぼけてただけだよ〜」

 

『ねっ寝ぼけてた?』

 

またもや一同驚愕である。そう、実は最初に老界王神が言っていた通り彼はずっと眠っており、ヤムチャ達が見た美女は彼が眠りながら歩いていた姿で戦闘時も全て眠りながら夢の中で逃げる兎を追いかけたりしていただけだったのだ。

 

そして...

 

「そのままヤムチャさん達に話しかけられて夢の中の兎と現実のヤムチャさん達の動きが重なった。そう言う事?」

 

「多分!えっへん」

 

ふんすっと言わんばかりに胸を張り、そのまま自慢げに誇る彼だが、ヴォルカ達はそれを見て最早何も言えなくなっていた。

そして...

 

「ねえ〜話したんだから教えてよ〜」

 

「あっそうだった。そうだよ私がさっき貴方に攻撃したの」

「悪いとは思ってるけ「ううん、良いよ。気にしなくて」えっ?」

 

ヴォルカがあの攻撃の事を謝罪しようとしたが彼はそんな事を気にした訳ではないようで。

 

「それより、もっとあそぼ〜」

「お姉ちゃんと遊ぶの楽しいし♪」

 

どうやらヴォルカとの戦闘が余程楽しかったのかもう一度戦いたいようだった。だが...

 

「それは」

(これ以上は動けないけど、私が戦わないとまずいよね。おそらく先輩達はこっちに向かおうとしたけど状況を見て出動をやめた。現にトランクスさんがあっちに居るし。それにコイツの機嫌を損ねれば天津飯さん達が)

 

既に体はボロボロでもう碌に動けそうに無い。そんな中これ以上の戦闘は流石のヴォルカでもキツい。

だがここで変に機嫌を損ねれば天津飯達に矛先が向くかもしれない。

そう思い彼に返事を返そうとしたヴォルカだったが

 

「じゃあ今度は私だけ「お〜い三号機〜三号機や〜い」.....このわざとらしい上にウザい呼び方は...まさか」

 

そして全員が声のする上空を見上げると、そこには...

 

「ツンデレで〜赤メッシュで〜ツッコミしか取り柄が無くて〜どこぞのバンドのボーカルと見た目被ってる〜色物ならぬ赤物わんこはおらんかね〜」

「負け犬赤メッシュちゃ〜ん。早く出てらっしゃ〜い」

「お父ちゃんも怒らないって言ってたよ〜早く帰ってらっしゃ〜い」

 

舞空術を使い空中で黒髪ロングのウィッグをつけて町娘のコスプレをして小さな屋台を引っ張りながら下のヴォルカを煽り散らかすロンが居た。

 

「うへへ〜オリジナルだ〜久しぶりに見た〜」

 

「ろっロンさん!」

 

「あの.....腐れ外道がッッッ!!」

 

『ヴォルカ!?何処でそんな汚い言葉覚えて来たの!?』

 

『何ちゅう奴じゃ。助けに来たのでは無く』

 

『こんな騒動が起こってるのに妙にリアクションが無いと思ったら』

 

『どうやら、これをやる為に準備をしていたようだな。今まで仕事柄、父や弟と、そして今の部下達と数々の星を制圧して来て、そしてここでも違う歴史の者達を見たが。ここまで変わった人種は、いや、アホは初めて見たぞ。アレは何処の星の人間だ?』

 

 

「「「うっ」」」

 

時の巣にいるその男の言葉はヴォルカ含めるこの場の地球人メンバーの心に酷く刺さった。それはもう深々と。

 

そして、ロンはと言うと。

 

(ふ〜ん無事だったか。それになんか追い返した筈の馬鹿約四名。とりあえずアイツらは傷を治してまた天界に送り返すか。面倒だからそろそろあのナメック野郎も脅しとくかな〜)

 

「お〜い最夜!」

 

「な〜に〜オリジナル〜」

 

「そこの赤メッシュだけ連れて来い!後の奴等はそこら辺に投げとけ!」

 

「は〜い♪」

 

「なっちょっと待って天津飯さん達はどうするの!?」

 

あまりの事にヴォルカはそう訴えるが。

 

「安心しろ。傷を治したらすぐにまた天界に強制転移させてやるよ」

 

「ロンさん!俺達はもう一度だ「くどい!うるさい!めんどくさい!以上!!」なっちょっ」

 

天津飯が修行を頼もうとするもロンがその言葉を遮り、そしていつの間にか地面に魔法陣が現れ。

 

「うるせえから、予定変更だ。傷は治したから帰れ!」

 

「ちょっロンさんんんんーーー!?」

 

「天津飯さんーーー!?みんなーーー!?」

 

そうして天津飯達は再び強制送還され、最夜のロンとヴォルカは無事に城まで戻って悪魔の手とシュヴァルツガーデンには平和が訪れました。めでたし、めでたし。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いや、めでたくは無いでしょ!?」

 

「ツッコミがうるせえぞ赤メッシュ」

「それにお前の修行シーンは元々作者の予定になかったんだ。本当は他のロン達が一時的に集まる回を一話か二話書く予定だったんだからよ」

 

「いや、メタイ事言わないで!?」

 

「そして紗夜さんと日菜さんお誕生日おめでとう!」

「これからもまた貴方達の奏でる音を、その真価を、楽しみにさせて貰うぜ」

 

「そもそも何で急に誕生日のお祝いしてるの!?」

「後、お誕生日おめでとうございます!!」

 

「あ?そりゃあ、誕生日だからだ。後、お前も祝ってんじゃねえか」

「というわけで改めてもう一度」

 

 

 

「紗夜さん、日菜さん」

 

 

 

『happy birthday!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ちなみに修行パートは後二話から三話は書く予定らしいぜ」

 

「ほんっとメタイよ!?アンタは!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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