ドラゴンボールschwarz rozen   作:ある日そこに居たであろうクマさん

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そろそろ...だよね

もうすぐ...ですね

あと少し...です

もう少し...だよ☆

ええ、もうすぐよ




『全てが動くッッッ!!!』


第十六話 始まる修行と集いし者達 ⑤

 

 

それは...何処か遠く離れた世界。

 

その世界の空の上。

 

正確にはその空を飛ぶ、とある船。

 

そこでは...

 

「お前...何でここにいるの?」

 

「あの...一体何を!?」

 

「徐福ちゃん!?なに「黙っててくんない...いくらマスターさんでもこればかりは譲れないッ」えっでも」

 

「そもそも、何でお前がっここにいる!!どうやってここに来た!?」

 

「徐福ちゃん...」

 

自身の後輩と珍しく争う彼女...徐福を見ながら、カルデアのマスターたる彼女は他のサーヴァント達と共に何故こんな事になったのか、それを思い出していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それは今日の早朝。

 

異世界〜人理保障機関 ノウム・カルデア。

 

次元境界穿孔艦 ストーム・ボーダー。

 

その艦内にて...

 

コンコンッ

 

「失礼します!先輩!」

 

「ふぁ〜おはようマシュ」

 

そこに居たのは人類最後のマスター、藤丸立夏。

 

そして、その部屋に入ってきたのは...

 

「おはようございます!先輩!!今日の体調はいかがですか?」

 

「うん!大丈夫!ありがとうね。マシュ」

 

ノウムカルデアのメンバーの一人で、立夏の後輩でもある。デミ・サーヴァントのマシュ・キリエライト。だが...

 

「いっいえ...このくらい、先輩のサーヴァントとして当然のことです!」

 

「...うん!そっか。そうだよね」

 

彼女を見た時、立夏はある違和感を覚えていた。

 

(今日のマシュ...何か、あったのかな?...様子がおかしかったような)

 

しかし、立夏がそんな疑問を思い浮かべる間にマシュが。

 

「それより先輩、そろそろ食堂に行って朝食を取られてはどうでしょう?他の皆さんも今食堂にいらっしゃる筈です。」

 

「うっうん!そうだね...」

(気のせい...だよね。)

 

「それじゃあ、行こっか!」

 

「はい。先輩!」

 

そうして二人は食堂に向かって自室をでていったのだが...

 

 

 

「答えろ!?何でお前がここにいる!!それもマシュちゃんの姿でマスターさんにくっついて!?」

 

「いや、ですから」

 

何故か自身の隣に居たマシュを目にした途端離れていた席から徐福が飛んできてマシュに詰め寄っていたのだ。

だが...ここは食堂。当然他のサーヴァント達もいるわけで...

 

特にこの食堂を一番に思う者達やマシュをよく思う者達からすれば突然の徐福の行動の方が異常な訳で...

 

「ストップだ。一度引いてもらおう」

 

「あんたっ」

 

そこに現れたのは先程まで厨房で料理を作っていた、我らがオカン「誰がオカンだ!?」ことアーチャー エミヤ。彼はマシュと徐福の前に立ち塞がり、そして徐福は目の前の彼を退かそうとするが、

 

「あのさ、今それどころ「確かに、何か理由があるのかもしれんな」だったらッ「だがな、ここで騒いでいい理由にはならん」ッッッそれは...」

 

エミヤは遠回しに争うなら他でやれという事を言いたいのだろう。それほど食堂という場所は彼にとっても他の者にとっても大事な場所であった。

 

カツッカツッ

 

「やれやれ、騒がしいと思えば...」

 

そしてそこにまた一人、とある人物がやってきた。

 

「随分...面白い事になっている様ですね」

 

「もっモルガン!?」

(いっ一番まずいタイミングで一番まずいお人が来ちゃったーーー!!!!!徐福ちゃん、いつもの徐福ちゃんなら分かるよね!?私信じてる徐福ちゃんはいくら何でもアリが恐竜に挑むような事をしないって)

 

そして...その状況をまずいと思ったマスターは徐福とモルガン、二人の顔をゆっくりと...順番に伺うのだが

 

「...チッ、何なの?悪いけど...今、私どんな相手でも負ける気がしないの。だから邪魔しないでよ。お・ば・さ・ん...フッ」

 

そしてその一言を聞いてその場の職員やサーヴァント。そしてマスターや遠目からそろそろ行くか。と思っていた虞美人すらそのあまりに珍しい徐福の態度と一言に凍りつき。そして立夏は...

 

(はっまずいッッッモルガ...ン、は、あっああ)

 

「.....初めてですよ...この私をここまでコケにした、おバカさんは...」

 

(終わったーーー!!!!!無理無理無理無理無理ッッッぜぇっーたいに殺されるうぅぅぅ!?だって何か変なのがモルガンの周りに見えてるし!?何か見た事ない生き物がモルガンの後ろでホッーホッホッホッホッホって感じて高笑いしながら怒ってモルガンもそれに合わせる様にめちゃくちゃ笑顔で怒ってるしッッッ)

 

そしてマスター達が止まっている間に二人がとうとうその場で戦闘を繰り広げようとすると...

 

「あの〜ちょっといいかニャ〜?」

 

「えっジャガーマン!?いっ今はダメ!」

 

そこに現れたのは救世主でもなく、魔王でもなく、珍獣(ジャガーマン)であった。たが今の状況で珍獣(藤村)に取り合える筈もなく

だからこそ珍獣(大河)に声をかけるが...悲しきかな、何せ相手はクラス珍獣(タイガー)、バーサーカーとはまた違った話の通じない者であり最早人の話など聞きもせずその手からとんでもない物を取り出した。

 

「んんっんんんーーー!?!?」

 

「あのさーさっき廊下で全裸で縛られて首から『わたしはマスターのマシュターをマシュっとしようとしたいけない後輩デシュ。誠に申し訳ございません』て書かれた看板をかけられてそのまま天井から吊るされて下に木馬と蝋燭置かれたマシュちゃん見つけたんだけど...ってどうしたの?この空気...」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ジャガーマンの言葉とその手に掲げられた物を見て今度はモルガンや徐福そしてその他の全ての空気が死んだ。

 

何せ偶然居合わせた言峰、道満、サンジェルマン(外道三人衆)すら言葉を失っており、あまりの事に円卓組の半数が気絶し、その上、あの元ビースト勢も、それもあのキアラすらあまりの意味不明な光景にドン引きしていた。ちなみにBBも丁度マスターに新しいゲームをしかけようとしてこちらの様子を伺った瞬間、えっ本当に何事?と固まっていた。

 

「いや...だって。それ...」

 

そしてその状況下でいち早く動けたのは...

 

「マシューーーーー!?!?!?何でこん「そんなっひどい!誰がこんなひどい事「アンタでしょうがッッッ!!!!」

「サマエルさまええるでしょッッッ!?!?」

 

マスターと徐福、そして徐福に飛び蹴りをかまされて変な悲鳴を上げながら顔面スライディングしていく

マシュ(偽)だった。

 

 

 

 

 

 

そして、その数分後。

 

マシュ(偽)はその姿のままそこにあったテーブルの一つに腰掛け皆の前で話をしていた。

 

 

「「「「「はあーーー!?!?!?」」」」」

「「「「「徐福の恋人ぉーーー!?!?」」」」」

 

「ちっちがっ「そうそう!今からマスターの恋「フンッ!!」ビーストアウトォッッッ!?」

 

「ちょっちょっと待って、そもそも徐福ちゃんに恋人が出来たの!?」

 

「ねえ、マスターさん。喧嘩売ってるなら言い値で買うよ」(◉⌓◉#)

 

「ごっごめんっでも本当に恋人なの!?」

 

その問いに彼女は...

 

「いっいや、別に...そんなんじゃない...し」

 

メチャクチャ赤く、そしてよそよそしくなった。

 

「「「「「嘘つけ!?デレッデレじゃねえか!?」」」」」

 

「そっそんな事ない!?私はぐっ様一筋だから!ほらっ黙ってないでお前も何とか言っ...て、あれ、あいつどこに。それにマスターさんも?」

 

頬を赤く染めながら皆のツッコミに反発しつつ徐福は例の彼にも詳しく事を説明させようするがその姿は既に消えており。

 

そして...

 

「じょっ徐福さん!!」

 

「あっマシュちゃん!ごめんねあいつがめい「いえ、それよりッあの人と先輩ならあそこです!」

 

「えっあそこ?...」

 

そして別の部屋で着替えてきたマシュが徐福の前まで走ってきて彼女が指を指した方に顔を向けると、そこには...

 

ビューン〜♪ビューン〜♪

 

「すっご〜い!ふわふわでモコモコしてて気持ちいい!!しかもそれでいてすっごい良い匂いがする〜♪♪♪」

 

「ふふふっそうでしょう!そうでしょう!もっと凄いのもありますよ!高い高いーーー!!!!!」

 

「キャアアアーーー♪♪♪ねえもっともっと!!」

 

そこにはマシュ(偽)が下半身から九本の白い尾を出しながら立夏を乗せてその上でお手玉の様にその体を上下に飛び跳ねさせてはしゃぎ回る立夏の姿であった。

その光景はまるで赤子をあやす親の様であり尻尾やマシュに化けている部分さえ無ければもう親子かベビーシッターである。

 

だがそれも長いはしなかったようだ。

 

「ok!ま・か・せ・て、ほ〜ら高「こんのっ浮気者がァァァッッッ!!!!!」松いいとこソンナトコォォォッッッ!?!?」

 

立夏を乗せた尻尾をもう一度上げようとしたところ、前から走ってきた徐福がマシュ(偽)の膝を踏み台にしてすかさず顔面に渾身のシャイニングウィザードを叩き込んだッッッ

 

「キャアアアッッッ!?」

 

「先輩!?」ダッ!!

 

「我が妻!?」

 

そして近くに居た立夏が吹き飛ばされるのを目撃してそれを受け止めに行くマシュや心配するモルガン達の声を尻目にしながら当人達は...

 

「おい、お前さあ...いい加減にさっさと元に戻れよ。それとちゃんとここに来た理由を話すこと!分かった!?」

 

「ええ〜せっかく立「ああ?」...あ〜はいはい、分かりました、分かりましたよ。」

「では改めて唐突ながらマスターちゃん達に名乗ろうかな〜」

 

そしてやはりと言うべきか、マシュ(偽)は...いや、『彼』はなんだかんだ言っても徐福には頭が上がらない様でそのまま腰を落として、

 

そして...

 

 

「では...ハアッッッ!!!」

 

ブワアァァァァッッッ!!!!!

 

「なにっこれ、前が煙で!?」

 

「マスター!?」

 

『ッッッ!?』

 

突如、彼の周りで大量の煙が発生し、マスターとその場のサーヴァント達全員が臨戦体制を取るがそれも束の間その煙はすぐに晴れ、

 

そして...

 

「では...改めて本題に入るとしようかの...」

 

「ッ!?その...姿は...」

 

そこに居たのはマシュの姿をした何者かではなかった。

 

それは...

 

「相変わらず、性別分かるとキツイよね...その格好。確かに女っぽいから似合うけど」

 

「徐福や、酷な事を言うものではないぞ。(ワシ)、悲しい」

 

「私も現代の知識でその服を知ったけどさあ...どこの世界に年がら年中セーラー服で居る男が居るのか教えて欲しいんだけど!?」

 

「こ・こ・じゃ☆...さあてそんな事よりカルデアのマスター、改めてお話ししようかの。そうこの妾と...」

 

この世の物とは思えぬ美貌と圧倒的な悪意を併せ持ち、更に九本の尻尾と今までのどの敵よりも異質な存在感を放ち、おそらく男である筈なのに黒いセーラー服を着用し、先程よりも口調も変化している。

 

そして、その身から感じさせる力はカルデアからすればあのORTすら上回るであろう物であった。

 

その者の名は...

 

 

「この二代目羽衣狐こと...山吹ロンと」

 

 

最上位個体『5』『最悪』のロン

 

 

「世界の命運を掛けた余興の話を...」

 

 

今...更なる悪意が動きだそうとしていた...

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

地球〜シュヴァルツガーデンにて

 

「.....うっうぅこっここは...」

 

そこでは先程まで、ランニングに出掛けていた筈のヴォルカが倒れていたそして、今し方意識を取り戻したのか、その目を覚ました様だ。

 

「なんで、私戻っ「おっはようございまーす☆」!?」

 

そして、意識を取り戻したのも束の間横から唐突にとある男の声が響いた。それはヴォルカもよく知っている人物であり、その名も...

 

「アンタ...確か、『最厄』って言ってたっけ、何の用?」

 

「おやおや〜これはこれは、冷たい反応ですね〜私〜ナ・イ・チャ・ウ・ゾ☆「分かったから要件を話してくれる」え〜ヴォルカさん、何だが私に対して冷たくありません?」

 

 

最上位個体 ?『最厄』のロン

 

 

「そもそも、アンタとあの『最夜』って奴はいつものあいつと...ロンとどういう関係なの?第一あいつは謎な事も多いし、少しくらい教えてくれても良いんじゃない?」

 

「なるほど...我々の事...ですか」

 

ヴォルカがそれを聞くのも無理はなかった。何故ならここにいる彼女が出会ったロン本人。そして続くように出できた顔が似ている彼の仲間であろう者達。それらは明らかな異常であり、何よりロンという存在自体が歴史にとってイレギュラーな以上タイムパトローラーである自身には関係ない筈もなく。ましてや今回の事ですらロンの情報を集める為の任務でもある

 

そしてヴォルカの問いに対して最厄は...

 

「まあ、良いですよ。少しくらいなら」

 

「えっ!!良いの!?そんなに簡単に話して!?」

 

本人曰く、自分達の事は多少なら話して良いらしく今まで全く詳しい情報を得られなかったヴォルカにとっては貴重なロン達の情報を掴めることはありがたい事であった。

 

そして...

 

「ただし、条件付きではありますけど。とりあえず歩きながら話しましょうか。そろそろ最後の修行場所に行きたいので...」

 

ヴォルカはその条件という言葉を聞いて考えこむが、

 

(条件...どんなものかが気になるけど、背に腹は変えられない。)

 

「わっ分かった!じゃあ条件の事も道中聞か.....えっ最後?...」

 

その上でやはり情報の為ならとその条件を聞こうとした瞬間。

ヴォルカは先程の会話の中のある一言を思い出して最厄の方を見ると。

 

「はい。最後です」

 

それを聞いて彼女は固まった。今まではただ特殊な重力下に置かれ基本的な筋トレや走り込み、そしてロン本人と組み手をしていた程度である。

それ故に、その言葉にヴォルカは呆然としながら固まったのだ。

 

そして、そこから約3秒程。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ハアッッッ!?嘘っもう最後なの!?」

 

「はい、 ヴォルカさんの成長スピードが早すぎたのです。それ故に予定よりも早く『例の部屋』に入れようと、オリジナルと私で話し合いました。」

(まあ、我々の事情もありきですけど)

 

そうして、動き出したヴォルカが目の前の最厄に次の修行が本当に最後なのかと問い詰めるも彼はそれにYESと答えて更に ヴォルカの成長スピードの早さを考えとある場所にて最後の修行を行うことを伝えた。

 

そして、その場所とは...

 

「...まあ、事情は分かったけど、例の部屋って」

 

「え? ヴォルカさんは一度入ってますよ」

 

「はい?一度はい...まっまさか!?」

 

「そうです。最初に入った黒い空間があったでしょう?アレが最後の修行場所です」

 

「まっマジ!?」

 

「ええ。本気と書いて本気(マジ)です」

 

そう。それは修行開始日にヴォルカが入った部屋であり目の前の男(最厄)と出会い、そして強力な重力を強制する変な着物を渡されるハメになった場所でもあった。

 

だが、そこまで考えた事で彼女の頭にはとある疑問が浮かんでいた。

 

それは...

 

「ねえ、その修行って」

 

「ん?どうかなさいました。早く行かないとオリ「いや、そのオリジナルの事なんだけど...」はい、それが何か?」

 

そうである。もしその部屋が最後の修行を行う場所であるなら...

 

「あいつさ、修行開始日に私の事をあの部屋に入れようとしてたじゃん」

 

「...はい、そうですね。」

 

「じゃあさ、もしもあの部屋に最初に入ってたら、アンタ的には、最厄的には私はどうなってた?」

 

「う〜ん...」

 

その質問に彼は少し考え込む様にし俯きながらもすぐに顔を上げこう答えた。

 

「まあ、死んでたでしょうね。200%。」

 

 

 

死んでたでしょうね

 

 

 

死んでたでしょうね

 

 

 

死んでたでしょうね

 

 

死んでたでしょうね。それも200%。この言葉を聞いたヴォルカはあまりの事に唖然としたがそれも束の間彼女の中ではある事について、そしてある男についての怒りが爆発していた。

 

それは...

 

「あっあっ...」

「あのっ外道がァァァァァッッッ!!!」

 

 

(ヒィッハハハハハハーーー!!!!!)

 

↑こいつの事である

 

(あの男〜絶対深く考えずに「死んだら死んだで良いだろ。そんなの自己責任だし、アレだったら蘇生すればそれで良いや」程度の気持ちで私をあの部屋にぶち込んだな!!!)

 

今、 ヴォルカの頭にはあの男(ロン)のこちらの修行の様子を見てそれを見下しながら笑い転げている姿が容易く想像できてしまった。

 

それ故に...

 

「早く修行場所に行こう!!絶対にあいつをぶん殴る!!」

 

ズドオォォォォッッッッ!!!

 

ヴォルカはいつも以上に燃え盛る紅蓮の気を纏い城の方へと飛んでいった。そしてそれを見ていた最厄は...

 

「あらあら、お元気ですね〜では行きましょうか」

( ところで...ヴォルカさん、さっきの話と条件の事、もしかして...忘れてます?)

 

ヴォルカが自分達の情報を手に入れる為の条件を忘れている可能性を視野に入れつつその歩みを進めて行ったのだった。

 

 

 

一方その頃〜オリジナルのロンは...

 

 

 

「遅いッ!!何やってんだ最厄の奴は!!」

 

部屋の前でめちゃくちゃ大激怒していた。

 

(たくっヴォルカの奴を連れてこいと言っただろうに...それとも、何かあったか?)

 

そしてロンがそんな事を思っていた時だった。

 

「ウォォォォッッッ!!!」

 

ドドドドドッッッ!!!!!

 

「はあ!?なんだ一体!?」

 

そして城の通路の先からロン目掛けてあるものが飛んできた。

 

それは...

 

「このオォォォォォォッッッ」

 

「なってめッ!?」

 

「腐れ外道ガアァァァァッッッッ!!!」

 

その正体は紅蓮の気に包まれたヴォルカであり真っ直ぐとロンの方に向かって拳を構えて迫ってきていた。それも重力修行と潜在能力の引き出しなどが相まっていつもの何倍もの力でこちらへと向かってきていた。

 

「あの最厄(アホ)ッ少しは止めろよ!?」

 

そしてそれを見たロンは飛んでくるヴォルカに向かってゆっくりとその手を構えた。

 

schneidne(シュナイデン)

 

ズバババババッッッ!!!

 

「ッ!?嘘っ私の気を全部切り刻むなんて!!」

 

そう。彼はヴォルカの体から溢れる気のみを切ってその勢いを減少させたのだ。

 

そしてヴォルカは一度ロンの目の前で止まる事になるのだが...

 

「クソガキがッッッ!!!何のつもりだてめえは!?オレを殺す気かッッッ!!?」

 

「アンタに言われたくないわッッッ!?修行初日に私を殺し掛けておいて何が殺す気だ!!アンタこそ大概にしろ!!」

 

 

ニャーーンッッッ!!!!!

 

 

ガルルルルッッッ!!!!!

 

 

そのまま二人はお互いの背に猫と犬の様なオーラを出しながらも睨み合い、そこに...

 

「二人とも、喧嘩はやめてください。そろそろ修行をしたいですし」

 

『ッッッ』

 

そこに現れたのはヴォルカの後をついてきた最厄であり、ロンとヴォルカはその言葉を聞き本来の目的を思い出したのか、一度その動きを止めた。

 

『フンッ』

 

まあ最も、本人達の意地の張り合いは収まらなかったが...

 

「全く、貴方達は子供ですか?」

 

『違うわ!!』

 

「では、恋人?」

 

『誰が!?』

 

「夫婦♪」

 

『もっとあり得るかッッッ!?』

 

「.....ブフォッ」

 

『笑うなッッッ!!!!!』

 

最厄は思った。なにこの2人超面白い。と

 

そしてロンはその最厄の姿を確認し再び鼻を鳴らし、そしてその部屋の前で改めてヴォルカに向き直った。

 

「では、ヴォルカ。お前に改めてこの部屋の説明をする」

 

「...本当に急に始めたね」

 

「黙れ!いいから話を聞け!...じゃあ説明するぞ。まずこの部屋はお前が当初見た通りどこまでも黒い空間が永遠と続いている。その広さは.....無限だ」

 

「無限!?そんなに広いの、ここは」

 

「ああ、だからお前も知っているであろう精神と時の部屋。アレよりも厄介。即ち、迷ったら一生出てかれんかも知れん」

 

「ッッッ」

 

ロンのその言葉に流石のヴォルカも驚愕を隠せなかった。何故なら無限に広い、その上で永遠と黒が続く、そんな部屋で修行をするのである。そして迷ったら一生出てこられない。その現実がヴォルカのその足を止めさせた。

 

「どうする?行くのか、行かないのか」

 

その問いにヴォルカは...

 

「うん、行くよ」

 

「ほう。良いのか?もしかしたら「もしもなんて無い!」...へぇ、それは何故だ」

 

ヴォルカのその言葉にロンはどこか嬉しそうに笑い、その答えを待った。

そして...

 

「だって私の未来は私の物。そして今、私は生き残ってみんなの元へ帰るっていう未来を決めた!だから、絶対にアンタが想像してる様な未来は起きない!!むしろその時には私がアンタの想像を超えた未来を作ってあげる!!!」

 

その答えはロンにとって、どこか...懐かしいものだった。

 

「そうか...やはり、お前は...」

 

そう。その言葉は...

 

私は生き残るよ。だって...アンタに負けたままは嫌だから!だからどんな無様な姿になってもいつかアンタの本気を引き摺り出して、そしてアンタの想像を超えた未来を私が作ってあげる!!!

 

「?ねえ...なにを...」

 

「ふっふふ、気にすんな!」

(全くどいつもこいつも...クソガキ共が)

 

「じゃあ、続きを話すぞ」

 

「え?...続き?」

 

「ああっ続きだ。...まさかとは思うがお前、永遠と黒い部屋だけに入れて人間を強く出来ると思ってたのか?」

 

「ぐっ」

 

「お前...やっぱり馬鹿だろ」

 

「ぐはっ!?」

 

ヴォルカのセリフと自身の知るとある人物のセリフを重ねながらロンは再度ヴォルカにその部屋の本当の使い方を語る。尚その説明の過程でヴォルカが再びダメージを受けていたがロンはそれをガン無視して話を進めていく。

 

「じゃあ続きだ。この部屋の真の機能は相性の良い魂と魂。これらを戦わせる事でその真の強さを引き出す事が出来る」

 

「魂と魂?どういう事?」

 

ロンの言葉にヴォルカは疑問を抱くがそれに最厄が更なる説明を加えてくれる。

 

「簡単に言うと、貴方、つまりはヴォルカさんの様にこの部屋に入る側とこの部屋に強制的に入れられる側が存在する訳です。そしてその二つを戦わせ、もしもヴォルカさんが勝てば...今、ヴォルカさんの中に眠る真の力が解放され、より強くなれるかも知れない。という事です」

 

そしてそれを聞いたヴォルカはその説明の一部、相手側の事が気になったようで。

 

「きょっ強制的ッ知らない人を強制的に入れてるの!?」

(こいつら、想像以上にやば『ゴツッッッ!!!』あいた!?」

 

「お前の考えてるような事をするか。呼び出されるのは死者かもしくは魂とか関係ないバケモンか、どっちかだ。多分。」

 

「ハアッッッ!?なにさ!バケモンって!!」

 

「知るか、ただこの部屋は元々ある奴の為に作った部屋だからな。その本人が前に入って出た後にそんな奴も居たって言ってたんだよ」

 

「ある奴?...それって」

 

そしてヴォルカはロンのその話を聞いて、恐らくこの部屋を作るきっかけになった人物がいる事を知りそれを聞いてみると。

 

「ああっそう言えばお前は知らんのか。随分前に...まだこの城をルシフェルと呼ばれる魔族から奪うよりずっと前にオレは別の場所に拠点を構えていた。というか面倒くさいからはっきり言うけど異世界な」

 

「はっはあッッッ!?異世界!?ちょっちよ「良いから聞け」えっうん」

 

あまりのとんでもない情報にヴォルカはすかさずツッコミを入れようとするがそれも束の間ロンに止められ、また話を聞き始めた。

 

「でな、その時にオレの部下の一人が変な女。というより年的に十かそこらの年齢の小娘を連れてきたんだ」

 

「十歳くらいって事?」

 

「ああ、何でもそいつの妹と仲が良かったらしいのと、そいつがとある存在に襲われたのを見て助けたのがきっかけらしい。その後オレの知り合いの店に行って怪我の容体だけを見て、オレが頼んでいた注文の品を取らずに、挙げ句の果てにはオレのところで面倒を見てくれと言い始めたんだ」

 

その話を聞きつつヴォルカは思った。

 

(それ、本当にこいつの部下なの?良い人すぎない?何でこんな変な奴の部下なんてやってるんだろう?それともまた顔が似てるとか)

 

「おい、聞いてんのか?」

 

「あっうん、続けて良いよ」

 

「...まあ良い、とにかくだ。最初は面倒を見る気は無かったがそいつが面白い事を抜かしやがってな。それも『オレ達』全員の前で」

 

「面白い事?どんな事言ったの?」

 

ロンが言う面白い事が気になってヴォルカはその事について聞いてみたが...

 

「...まあとにかくだな」

 

「ちょっと!?その面白い事って何さ!?」

 

「別に良いだろ気にすんな」

 

「気にするって!!」

 

ロンは目の前のヴォルカの質問に答える事は無かった。何故なら...

(第一、アイツの話までしてたらいつまで経っても修行が始まらんし、これが終わったらうるせえのがもう一人来るだろうし...)

 

と、こう言う事を考えていたからである。つまりロンは早く話を終わらせて今こちらに向かっている『最強』への対策を準備したかったのだ。

 

「とにかくだ。この部屋に入ってお前は自分の本当の力を扱える様にしろ!そうすれば修行は終わりだ!」

 

「っ私の...本当の力...」

 

「ああっとにかくこの部屋に入って瞑想をしてみろ。そうすればこの部屋の機能が作動する。ただし、その瞬間からお前は相手と決着がつくまでこの部屋から出る事はできん」

 

「そっか...じゃあさ、アンタ達に一つだけ言っても良い?」

 

そしてロンの話を聞いてヴォルカは彼等にもう一つだけ言いたい事が出来たようで。

 

そして...

 

「...何だ?言ってみろ」

 

「どうぞ...ご自由に」

 

その返答を聞いたヴォルカは改めて気合を入れ直し、ロン達に向かってとある言葉を言い放った。

 

「行ってきます!!!」

 

『ッッッ』

 

そしてそれに驚きつつもロン達は...

 

『ああ、行ってらっしゃい』

 

「ッうん!!!.....」

 

ガチャッッッ

 

そうしてロン達がその言葉を送った後、彼女は部屋の中に入り即座に坐禅を組んで瞑想をしたのだろう。

扉はゆっくりとその先の景色を黒き闇で覆い隠した。

 

そして...

 

「ふふっ面白い子ですよね〜彼女に似て」

 

「ああっ全くだな。だが、ゆっくりしている時間も無い。何せそろそろ『最強』が来る。言い訳の一つでも考えねえとな...」

 

「そうですね〜...あれ、そういえば...何か忘れているような?」

 

そして、最厄は忘れていた。ヴォルカに自分達の事を教える条件、その詳細を伝える事を...

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、肝心のヴォルカは...

 

特殊空間・黒の境界にて...

 

 

 

「ここは、一体?もしかしてここが「何者だ!?」誰!?」

 

突如、ヴォルカの周囲から謎の声が響いてきてその方向を向くと

そこには...

 

「誰だと?この私を知らないとはな...」

「ならば名乗ってやる!!」

 

そこに突如現れた謎の人物はヴォルカの問いに改めて自身の名を告げる。

 

自分達の正義の象徴たる赤いスーツを見せながら...

 

「我が名は勇ましく美しい第十一宇宙。プライドトルーパーズのリーダー。自由の戦士トッポ!!」

「さあ、こちらは名乗ったぞ!貴様は何者だ!」

 

 

「えっええぇぇぇぇぇーーーーー!?!?」

 

 

ヴォルカ最後の修行内容。決定ッッッ!!

 

つまり...

 

 

ヴォルカvsプライドトルーパーズリーダートッポ

 

 

そして後にこの戦いは...

 

二人のある共通点を...

 

 

その真実を解き明かしたッッッ!!!

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

一方その頃 魔法世界〜アースランド。その地下にて...

 

そこには迷宮の様に入り組んだ巨大なパイプの様な物が広がっており、その中を二人の男女が歩いていた。

 

一人は黒いゴスロリ姿の少女。もう一人は黒と所々に紫が入ったエプロンドレスに身を包んだ恐らく男性であった。

 

カツッ カツッ

 

「さあ、こちらです」

 

「いや〜道案内、ありがとうね。ロンさん助かっちゃったよ〜ところでお父さんは元気かい?ロンさん、あいつとは気が合わないからさーこう言う時じゃないと滅多に会う事ないんだよね〜」

 

「そうなんですか?ですが父もそこまで貴方様の事を嫌っては無いと思いますが」

 

「ええっ本当!!それは嬉しいね〜」

 

カツッカツッ

 

二人はそんな話をしつつ地下の更に奥に進み、そして...

 

「やあ、久しぶりだね〜『さい「真・色欲(ラスト)避けなさい」うおっと」

 

ビュウッッッシャアッッッ!!!

 

「!?これはッお父様!」

 

そして先程まで歩いていた内の一人がその奥に居た人物に声をかけた途端、その人物の方から赤い稲妻のような物が走りその場の大地が蛇のようなものに姿を変えて襲いかかってきたのだッッッ

 

そしてその場に現れた人物はその全身をコンクリートの蛇達に縛られて頭から足の先まで見えなくされており...

 

ラストと呼ばれた人物はその光景に驚いたが、本人は...

 

「安心しなさい。奴が死んでも我「我々には何の支障も無いって?」!?」

 

だが、お父様と呼ばれた彼が背後を振り向くと先程まで縛っていた彼がそこに立っており。

 

「チッ死んで無かったか!クズめッ」

 

「ええー酷い事言うなよ〜そろそろお互い仲良くしようぜー」

「ほら〜お兄さん(ロンさん)と握手してさ〜」

 

「やかましい!誰が貴様と握手などと、そもそもここが私の領域だと言う事、忘れて無いだろうな?」

 

「さあ、何のことやら」

 

バチッバチバチバチッ!!!

 

そうしてまた、二人は火花を散らし始めた。だが...

 

「お父様ッ!!おやめください!!」

 

そこでラストと呼ばれた彼女がお父様にストップをかけて、その人物は動きを止めた。

 

「チッオレの子に感謝するんだな!!」

 

「ああっはいはい。あとさ〜口調、崩れてるよ」

 

「ッッッそれで、今日は何のようだ?わざわざお前の管轄では無いこの世界まで...まだ集まるまでは時間はある筈だが?」

 

そして、一度落ち着きを取り戻した彼の質問にもう一人、客としてやってきた彼はこう答えた。

 

「いやさ〜最近オリジナル達から二つ連絡があってね。一つは次の集まりで重大な発表をするからいつでも戦力を動かせるようにって」

 

「それは...そうか。いよいよか」

 

「まあね」

 

「では...もう一つは?」

 

「ああっそれはね...」

 

 

それは...

 

 

「最近、我々の事を嗅ぎ回ってる奴等がいるらしいんだよね〜」

 

「そうか...それで、オリジナルは何と?」

 

「簡単だよ〜そいつらを見つけなかったら良し...」

 

「...もしも...見つけたら?」

 

「ふふっ決まってるじゃん」

 

 

 

その質問に彼はこう答えた...

 

 

 

 

「体・心・魂。その全てを蹂躙してやれってさ」

 

 

 

 

『ふふっふふふっふははははッッッ』

 

 

 

そうして二人はお互いに笑い合いながら...

 

「あの、お二人共?」

 

そこへ心配したラストが声をかけてくるがその心配は無用だった。

 

何故なら...

 

「ああっ大丈夫だよ〜ただ、まあ...」

 

「ああっお互い楽しみが出来たな...」

 

 

 

そこから見通すは全てを知るが故に更なる未知を追い求める者。

 

その名も...

 

「新しい実験体(モルモット)〜♪」

 

『最知』のロン

 

 

 

そこに座するは全てが完成されたが故にその先の進化を追い求める者。

 

その名も...

 

「ふふっ新しい部品(パーツ)...ふふっ♪」

 

『最魔』のロン

 

 

 

 

新たな影達は着々とその動きを見せ始めていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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