ドラゴンボールschwarz rozen 作:ある日そこに居たであろうクマさん
時の狭間。
世界から外れた空間に巻き起こるそれは...
「ヒハハハハッヒィッハハハハハッッッ!!!」
『コノッバケモノッ!!』
向かい合うは銀の流星と黒の凶星。二つの星は最早神々ですらもその動きを捉えられない程の領域へと至り、数え切れぬほどの軌跡を描きながら音を、雷を、光を、そして世界を、全てを置き去りにしながら更にその先に押し進む。
だが...
「遅い遅い!」
『グッ!?』
先にその動きを止めたのは銀の流星。世界の意思に生み出された存在
そう...
「どうしたアァァァッッッ!!!まだまだこれからだろう...この闘争はよォォッッッ!!」
『グボッ!?キッ貴様アァァァッッッ!!!』
「さぁ...次のご馳走だ」
銀の流星のその動きを止めたのは黒の凶星。頂点を掲げる怪物 ロン・クロイツ。その力は正真正銘の怪物であり、今もなお進化し続ける
そして...
「黒き咆哮に潰れろ...」
『グギャアァァァァッッッッーーー!!?』
瞬間ッその場を破壊と黒が埋め尽くす!そのエネルギーは時の狭間の空間そのものを削りそのまま幾つかの他宇宙をも巻き込み消し炭にした。
そしてその様子を見ていたトワはあまりの力に騒然としその場に立ち尽くし...
「そんな...やはりこれは...」
(嘘っこんなの知らない。確かにあの時ルチアから貰った知識の中にはあの男の正確な力に関する事は無かったでもまさか...)
更にその攻撃を最も近くで受けた
『ギッムリダ...ダガ、ヤツヲタオサネバ...イヤ.....』
だが...その様子は何処か...
「あれは、世界の...」
そしてその姿を発見し何処か違和感を感じたトワだったが...
「よう...十分休めたか?」
「なっ!?」
「遅え!!」
いつのまにか背後には
しかしそれは...
「ッ
白銀の盾に阻まれる。
「おおっそれってもしかしなくてもルチアの技じゃねえか、久しぶりに見たな」
その攻撃が届く前にトワが自身の周囲に大規模な結界を展開し何とかその拳を防ぐ事に成功する。
それは彼女に力を託した二代目白の代表 ルチア グレンゼルの技であり、その力はこの世に存在するありとあらゆるものから結界内の存在を遮断しその肉体、精神、魂、ましてや存在そのものを記憶や記録まで全てに至るまで消す事が出来る。そして何よりも恐ろしいのが本人が技を解かない限り永久に発動出来る上に結界内の存在は他人でも構わないという事である。本来ならロン相手でも通じうる技の一つかもしれない。
だが...
「まあ、本家には到底及ばんが...な!!」
「なっ!?」
「逃がさんよ、
その時ロンが再びその腕に力を入れ直すと結界は最も容易く破壊され、その姿を結晶に変えながら散って行った。
そして結界が破られた事に動揺した事で一瞬だけトワの動きが止まり、それをロンが見逃す筈も無く彼はトワの周りに異空間から自身の魔術で作った鎖を放出しトワを全身を拘束し身動きを封じた。
「これはッ」
そしてそのまま彼は身動きの取れないトワに片手の掌に気を溜めながら話しかける。その終わりを告げるために...
「さて、これで一人脱落だ」
「こんな鎖ッ!!」
「無駄だ。その鎖は特別な術式を刻んであってな、俺があらかじめ指定した効果を拘束された対象に付与する。因みに今の効果は拘束された者の白の力と魔術、そして気の使用不可だ。悪いがこのまま死んでもらう」
「そっそんな...いやっいやよ!こんな最後ッ私っ私はまだッ!!」
そしてトワが必死に抵抗する中...
ついに...
「...さらばだ」
「いっイヤアァァァッッッーーー!!!」
白の力を受け継ぎし者。
暗黒魔界の科学者 トワ 消滅。
「ふぅ...全く...勿体無い奴だったな。少なくともRoseliaなどの存在が無ければ本当に惚れていたかもしれんな...さて、残るは...」
『ヅアァッ!!!』
「やはり貴様だな!」
そしてトワを撃破したのも束の間、再び
ドドドドドッッッ!!!
まずロンに向かい
そして二人はお互いに拳を出し合いぶつかり合う。
その瞬間ッ!!
『ッ神・龍王拳ッッ!!!』
「
再び激しい破壊の嵐が起こった。だが、それで止まるほど怪物達は甘くない。
『ッ波ァァァァァーーー!!!』
「またか...サーフィンってところだなぁ」
『ナニ!?』
再び
だが...
『ダガ...』
「ん?」
『トッタ!!』
そこから複数に分裂していた気功波が全て中央にロンを包む様に渦巻いていく、そしてその気功波の中から術式の様なものも露わになっていきそのまま
『封印術ッ!!』
「しまっ!?」
それは対ロン用に世界が編み出した奥の手中の奥の手。とある星のとある武闘家が大魔王を封印する為に行使した封印術。それを全宇宙...いや、全世界レベルの規模の力で行使する。しかもこの技は最早本来の気の扱いだけの代物では無く数千を超える術式を一定の範囲内に刻み封印強度を高め、更に封印するのは異空間の為本家の様に入れ物は不要であり相手が射程範囲内に入ってさえいれば問題は無い。
それこそが...
『黒封龍星波ァァァッッッーーーーー!!!』
「おっオォォォォッッッーーー!?」
そしてロンはその渦に抵抗する間も無くその姿を呑まれ...そして呆気なくその姿を消して行った。
一方それを成した
『フハッ...フハハハハハッ!コレデ、コレデ!』
自身の...世界の宿敵。全ての元凶の打倒。自身の役目たるそれを成した事により
そう、まるで...
『ハ?.....』
絶望はこの程度では終わらない。
場所は変わり...
大海賊時代...
未来島エッグヘッド近海にて...
「確かに狙いは悪く無かったんですがねぇ。ですがそもそもアレらとオリジナルでは力の差があり過ぎる上にオリジナルはあの変身を...
ある船の上で一人そう呟くのは複数のロン達の一人、『最厄』のロン。
そして...
「随分...盛り上がっている様だな」
「来ましたか。お久しぶりですね」
「うむ...息災で何より」
そこに現れたのは黒のローブを羽織り骸骨の面の様な物を着けた『最死』と呼ばれるロン達の内の一人。
そしてその後方にもう二人...
「そして確かそちらは
「...あっお久しぶりです」
まず、黒の修道服に身を包み長い銀の髪を靡かせ、身長が150cm程の少年。
ロン・ゾルディック直属部隊
そしてもう一人...
「ども、お久しぶりです。最厄様」
「ニャーン♪」
少し霞んだ金色の髪と銀の瞳を持ち合わせ、黒色のスーツを着用し頭の上に黒の毛並みに金と銀のオッドアイを持つ猫を乗せながら喋るのが...
ロン・ゾルディック直属部隊
「ええ、お久しぶりですねぇ。お二人とも大きくなられて」
そして最厄が二人と再会の挨拶を交わす中...
「...最厄、それより当方達の任務を...」
「あら、これはこれは...すっかり忘れていました」
最死のロンの声でようやく本題を切り出すに至る。
「では改めて、これから貴方達にはRoseliaの皆様を迎えに行っていただきます」
「Roselia?それって確か...」
そう。今回の彼等の任務とは...
「我々が
「なるほど、その集合してるお嬢様達を連れ帰って来いっちゅうことですか」
「そうです。ただ少し不安要素もあるので一応いつでも戦闘が出来るようにお願い致します」
そして最厄のロンの説明が終わると三人はただ頷き、その場を後にした。
そして場面は戻り...
『ナゼダ...ドウヤッテ!?』
「悪いがこの変身は特別中の特別でな」
何も無い筈の空間を割って舞い戻った絶望。それに自身にとって一番とも呼べる切り札を使った
そして彼の問いにロンは...
「まずこの変身の特徴は大きく分けて三つ。一つ、自身の戦闘能力を百倍まで底上げする事。二つ、この変身は変化しているのでは無くある意味
『ッ!?』
先程より圧倒的なスピード。その速さは最早幾ら進化しようと自身では到底感知することすら叶わぬ程のものであり、気づけば怪物は...
「
その言葉が
「全界超越...」
それはこの世に存在する様々な世界。それらに存在するありとあらゆる存在、概念、そして世界そのもの、それら全てを破壊する九つの打撃を同時に放ち敵を穿つ。ロンの持つ技の中でも特に高威力を誇る絶技の一つであり、
無論その様な技を喰らえば...
『ァ...ァアァァッッッーーーーー!!?』
そこにあるのは終焉のみ。
その直後、
宇宙の意思により、
そして...
「しかしまあ、トワもお前も本当に惜しかった。相手が俺で無ければどんな相手でも難なく勝てただろうに...だが、今更それを言っても仕方あるまい。故に...」
「話を次に進めよう。全ては.....
いよいよこれを以て...
そして物語は...
ポタッ ポタッ
とある世界のとある場所。
そこは...
そこは何処か薄暗い地下施設。その奥深くに...
「ここ...は.....」
一人はタイムパトローラー ヴォルカ隊員。
彼女はたった今、この場所で目を覚ました様で...その身を頑丈な鎖で繋がれながらも落ち着いてこの状況と自身の記憶を照らし合わせる。
「...そうか、私は...」
そして彼女が自身に何が起きたのかを思い出したその時だった。
「おい、ガキ」
「なっ誰が!?私、は.....その怪我.....」
突如隣から呼び声がかかる。そして彼女はその声に対して反発気味に返事を返そうとするもその声の主の姿を見て絶句した。何故ならその身に負う怪我は少なくとも軽傷どころか重傷ですら済まされない怪我であり本来なら早急な措置が必要なのだろうが...
「ああっこれか。これはあるバケモンと戦ってついた傷だ、気にすんな。それよりお前、なんでこんなとこに来たんだ。少なくともお前みたいなガキ、それも女をあのバケモンが連れてくるとは思えねえがな」
「それは...」
だが、男はそんな事を気にする様子も無くヴォルカに何故ここに来たのかを聞きながら自身が戦ったある存在の事を口にする。そしてヴォルカも彼の言う化け物と呼ばれる存在が誰かを理解しつつ口を閉ざすが...
隣の人物はヴォルカのその様子を見て何か訳ありな事を察してここに来た事情については聞かず、それとは別にある事を確認しようとしていた。
それは...
「ふーん。まあ、言いたく無いんだったら良いけどよ。とりあえず聞いておくぜ。お前...ここから出たいか?」
この場所からの脱出の意思確認。
だが...
「えっそれは...出れるなら出たいけど...」
(でも、記憶が確かなら時の界王神様やみんなは.....)
その時ヴォルカの頭には不安の文字しか無かった。何故なら自身の最後の記憶では自身の大切な家族同然の存在達が封印されており、いつその身が危うくなるか、そもそも今も尚無事なのかも分からない。故にこそ、その返事は何処かよそよそしいものになってしまった。
しかし...
「チッ!焦ったいなッ!」
その声と共に...
「えっ...エェェェッッッーーーーー!?!?」
隣の人物が部屋の壁ごと自身を繋いでいたその鎖を破壊しており、そのままヴォルカの元へと歩み寄ってくる。
そしてヴォルカの周りの鎖も手刀て破壊しそのまま彼女の体を抱き抱え部屋の中から走り出す。
「ちょっちょっと!?」
「しっかり掴まってろよ!...ええっと名前、なんだっけ?」
「え?えっえっと私はヴォルカ。貴方は...」
「ああっ言ってなかったな。オレの名は...」
広く広大な地下施設。そこからの脱出の為。ヴォルカを運ぶ銀の星。
いや、正しくは
その名は...
「オレの名はガロウ。よろしくな。」
元ヒーロー狩り ガロウ。
これが本来なら出会う筈の無い狼達の出会いであり...
新たな物語の始まりだった。
どうも〜こんばんは♪ある日そこに居たであろうクマです。
読者の皆様、短い間ではありましたがドラゴンボールシュヴァルツローゼンを見ていただいてありがとうございました。途中から作者の方で予定変更などがあった為にお話の内容が分かりにくくなったりしていたかもしれませんが、それでも少なからず見てくれている方達が居てくれたおかげで最後までお話を書ききれました。
本当にありがとうございました。
そしてここからは別件で活動報告に載せてあると思うのですが、まずこのお話の続編を...正確にはそのプロローグを5月23日に出そうと思っております。そしてそれと同時に6月投稿予定の作品の一つ 『死』辺獄のスノードロップのお話を幾つか先んじて出そうと思っております。こちらも詳しい事は活動報告内で書いてあるので気になる方はチェックしてみて下さい。それと本当に勝手ながら私が予定変更で元々出すと言って出してなかったキャラ設定などを今更ながら近日中にシュヴァルツローゼン内に載せようと思っています。皆様、本当に遅れて申し訳ございませんでした。
最後まで謝罪をしてしまいましたが今日はこの辺りで失礼します。
そして皆様今までドラゴンボールシュヴァルツローゼンを見てくれて本当にありがとうございました。これからも別作品やこのお話の続編なども沢山書いていくので、是非そちらも見に来てくださいね。
それでは、アイル・ビー・バッ熊〜.....
意訳:ちょっと最近大判焼きにハマったんで今度はそれ咥えながら戻ってきます〜