ドラゴンボールschwarz rozen   作:ある日そこに居たであろうクマさん

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R...ku..?? r....se...s.go...!!

m...め...ろ?.....M..t.....!!!!

V...敗.....願...m.....!!!!

m...?.....!!.......










《S..き...まDe.....アt.......》






第一紅 紅蓮のファーストジュエル

 

 

タイムパトローラー。

 

それは時空の秩序を守るある種の番人。

 

時空を管理する神である時の界王神が選抜した様々な時空の戦士の中から選ばれた一定以上の実力と善性を兼ね備えた存在。彼らは日々鍛錬に励み時空の乱れや歴史改変など様々な事案に対応していた。

 

そして今日もとある人物が時空の乱れを察知し、『時の巣』から別の時代に出動した。

 

した...

 

 

 

 

した.....

 

 

 

 

した.......

 

 

 

 

のだが...

 

 

エイジ:756 第23回天下一武道会 会場付近

 

「...!ふぅ〜.....着いたね」

 

時の巣より武道会場付近に舞い降りたのはタイムパトローラーのヴォルカ。彼女は自身の身に有り余る膨大な気を消しながら静かに息を整えた。

そして一度息を整え終わると周囲に誰もいない事を確認し、彼女は連絡用の端末を操作を始めた。

 

「さて、まずはっと」

 

『おっそーい!!』

 

「!おじいちゃん!?いきなり出てこないでよっ!」

 

そして端末を操作する彼女の耳に突如として大音量での騒音が響き渡った。それは彼女にとっては聞き馴染みしかない声であり、生まれた頃から嫌というほど...時には喧しいなと思わされる人物こと老界王神の声であった。

 

『もう少し早く連絡をよこさんかい!こっちはおまえさんの身になにかあったんじゃないかとヒヤヒヤして』

 

「いや、まだ私着いたばっかりだからね?そこまで時間経ってないし」

 

「それに時の界王神様は?出発前までは一緒にいた筈でしょ?」

 

『あやつは今()()()で少し席を外しておるわい.....まったく、おぬしもあやつも...いろいろ巻き込まれておるのォ〜』

 

「別に私たちも巻き込まれたくて巻き込まれてる訳じゃないんですけど...」

 

『...まあ、その話は後にして今は本来の任務の確認だけしておくか...』

 

「そうだね...じゃあ改めて任務の説明をお願い」

 

『...うむ分かった』

 

はあ〜ほんっとうになんというか気が乗らないな...あの事件からもう数年。まさか今になって『あの男』の件に関わり出すとは思ってもみなかった。あんなに酷い目にあって、あんなに幸せで、あんなに()()()()()()()日々を...もう思い出したくも無いのに.....修行中や戦闘をするたびに思い出してしまうのに.......

 

「これ以上は...!!」

 

『ヴォルカ?聞こえておるのか?』

 

「えっ!あぁうん?聞こえてる、大丈夫!」

 

『大方あやつのことを思い出しておったのだろう?...じゃが、無理もない。あの時より随分と経つが、わしらは今でもヤツを思い出すたびにおまえさんの本当の理解者はあやつだけだったのだろうなとおもっておる』

 

「おじいちゃん...!!」

 

『.....すまんな、今は任務が先じゃった。では、あらためて説明するぞい。今回の任務では主に二つの事案に対する調査を行なってもらう』

 

「今回観測された小規模の時空の乱れに関する調査...そして天下一武道会の会場内での『仮名Nの痕跡』を探ること」

 

『そうじゃ、今回の一件を解決するにあたって、おそらくその仮名Nとやらと接触することで何かしらの手がかりを得ることが出来る筈』

 

「でも...この子を連れてきて本当に大丈夫だったの?」

 

老界王神との任務の確認の中、今回時の巣で発生した『とある出来事』の解決の為にある人物から『仮名N』という謎の単語を聞き出した時の界王神率いるヴォルカ達タイムパトロール。だが、その事件とも呼べるか怪しい騒動を引き起こした存在が今は.....

 

「くぅ〜〜〜くぅ〜〜〜」

 

「...ねぇ?この()ほんっとうに連れてきて大丈夫だった?」

 

『仕方ないじゃろう。わしらだって反対したんじゃが、どうしても着いていくと駄々をこねおったんじゃからのう』

 

「はあ〜〜〜!!なんでアイツといいこの()といい...!!」

 

誰もこない静かな森林の中でヴォルカは自身の後ろで一本の木にもたれかかる少女を見つめながらひたすらにため息をこぼす。

 

ほんっとうにキレそう!!なんで自身の周りに集まるのはこう変人ばかりなのだろうか...と。例の男しかり、その過程で出会った謎の集団達しかり、どこかで出会った珍獣やカエル星人然り、自身そっくりなバンドをやっているという高校生然り。なぜこうも濃い存在ばかりが集まってくるのだろうか?未だ謎である。

 

「...ほら、起きて!目的の場所に着いたよ!!」

 

「うぅ.....???あれ...お母さん?」

 

「誰が!?」

 

「と思ったらヴォルカお姉ちゃん.....アレ?もしかしてもう着いたの!!もーう!なんで起こしてくれなかったの!?せっかくはじめてのタイムスリップ体験したかったのに!!」

 

「初めてもなにもアンタはタイムスリップして時の巣に来たんでしょうが!あと転移前に寝始めた奴が悪い!!とにかく余計なこと言ってないでちゃんと立って!あとスカートの皺も直してっ!」

 

「えぇ〜〜〜!!ずるいよそんなのっ!私のハジメテを奪ってその態度はなんなのさ!」

 

「やかましい!とにかく早く支度しなッ!そろそろ移動してNとかいう奴の捜索と時空の乱れの調査を始めるからね!!」

 

『まるで初めての遠足を前に寝坊を決め込んだ幼い娘とそれを自業自得と言いつつもなんだかんだで身支度を済まさせて送り出す母親という図じゃな』

 

「例えが長いし分かりづらいよおじいちゃん!そもそもそれお母さんは絶対学校とは別で自力で送り出してるじゃん!!」

 

「ほら()()()()!!シャキっとしな、シャキっと!!」

 

「はぁ〜い!」

 

「たくっ!」

 

なぜ.....ほんっとうになんでこうも疲れるのだろうか?そもそもの話なぜこんな目に自身はこんな目に遭っているのだろうか...

 

最早それを考える元気も無い。そもそもそれを考えるほどに頭が痛くなる。

 

とにかく今はこの娘と二人で調査に乗り出す他ない。

 

(第一この娘、少し慣れてきたからかロンに似通って来た様な...?)

「...それじゃあ案内よろしくね、ジュエリ」

 

「うん!分かった。それじゃあ.....あっち!」

 

「了解...おじいちゃん、一度連絡は切るね」

 

『分かった。そこまで脅威は無いとは思うが...気をつけてな』

 

「うん、また何かあったら連絡するよ」

 

そしてその言葉を最後に時の巣との連絡を切ったヴォルカは自身の手を取りながらニコニコとした笑顔でレッツゴーと声を上げるジュエリを見つめ、なぜだか徐々に怪しくなってきた雲行きを見つめつつ天下一武道会の会場とは別の方角へと舞空術で飛んでいくのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エイジ???

 

とある暗い穴蔵で...

 

「どこへ行くべきか...どこへ飛ぶべきか...どこへ旅立つべきか.....」

 

老人は...

 

「分かりはせぬし、分かり合えもせぬ。ましてや彷徨(さまよ)うことこそが世の理だろうに....」

 

永遠に見えぬ筈の光を見つめながら...

 

「鳥はまだ見ぬ明日へと飛び、月は湖に嫉妬を垂れ流し、人は今日とて自身を押さえつけている」

 

自身とよく似た『(おろかさ)』を持つ存在(おんな)()つめていた。

 

「もったいない.....本当にもったいない.....()()()()()()とはああいう事を言うのだろうな.....もしその力を解放できたのなら.......」

 

それは謂わば狩人(かりゅうど)。獲物と定めたソレを確実に仕留めるまで止まる事を知らない。人であれ、獣であれ、狙いが定まればなんの躊躇いも無く全てを奪える。有り余る欲望を自身の体液へと変換しながら老人はその光の先へと手を伸ばす。

 

「見てみたい...人の本質そのものと呼べるそれの.....今の人間では到底叶わぬ.....!願うことすらままならぬソレを.....!!」

 

「全て解放させてみたい!!」

 

歪んだその言葉はただの願望。叶いもしない現実への無駄としか呼べない叫び。本来の自身が見れば呆れを超えて笑い狂っていただろうその行動を老人は止めることは無かった。確かに愚かしい、確かに醜い。どうやってもここから出ることもなにかを手に入れることも最早叶わぬと...

 

自身に後悔は無かった...凡そ数億年前だったか.....あの日の自身の判断に後悔などあろう筈も無かった。なのに、なのに...!!

 

「今は猛烈に後悔をしている!!」

 

ワシが.....このワシが...後悔!!

 

「今一度...今一度見てみたい!」

 

もしもこの願いが叶うとするならば.....!!

 

「もうこの世から消えても良い!!この存在が消滅しても.....()()()()()()()()()()()()()!!」

 

そう願うその老人はその後息を絶え絶えとさせながらその場に座り込んだ。もう何億年と動かしてない身体を無理矢理動かしたのだ。その反動はあまりに強く、あまりに苦しいものだった。

 

だが...

 

「.....ん?なんだ...これは.....珠?」

 

その願いは...本人の意図せぬ形で叶えられることとなる。

 

 

 

 

 

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