ドラゴンボールschwarz rozen 作:ある日そこに居たであろうクマさん
時代はエイジ756 そこでは現在、様々意思が絡み合いまた一つ、新たな物語が始まろうとしていたのだった.....
深海 5500m...そこでは大量の魚達が遠く離れた天と地からの揺らぎを感じたのか、海の中を慌てふためく様な様子で泳ぎ回っていた。
が...
実際のところ、地上の騒ぎの事は何も気にしていなかった。第一彼らにとってその様なものは今その身に迫る『恐怖』に比べればなんともチンケなものである。
そう...未だに鳴り響いているのだ.....!!
真の脅威はいずこ....!!
その日のパパイヤ島周辺の天気は本島のものも含め、その尽くが晴れという正に快晴の一日...
の、筈であった。だがこの日、そこから離れたとある島とその周辺のみで確認された異常気象はその数時間後に起こった世界を揺るがす事件によって誰にも認知されることなく姿を消した.....
「はあッ!」
「ぐっグアァァァァッッーーーーー!!!」
「っ!」
数刻前に目の前の暴走した男性隊員の異常な剛腕によって洞窟の外、島の中央部までその身を吹き飛ばされヴォルカ。彼女は空中から再び彼目掛けて拳を突き出すも、相手の展開したバリアにそれを防がれ、異常発達した左腕に突き飛ばされた。
「...ほんっとうにごめん!でも、我慢してっ!!」
「ぐ、ヴヴォォォォォォる、カ...!?」
「!っうおォォォォォォッッッ!!」
現在、彼女は揺らいでいた。暴走しているとはいえ、たとえ世界を危険にさせる様な要素があるとはいえ、彼らは元々仲間なのだ。こんな自身を受け入れてくれた...彼女にとっての温もりそのもの。その内の一人に、この様な真似をする事になるとは...
そんな、事を.....
でき...出来る
「!...そうだ」
殺らなければ...殺られる.....!!
答えは支局単純。先輩?後輩?恩人?友人?家族?
くだらない、くだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないくだらないッ!!!!
「そう...だ」
「ォォォォォォォォッッ!!」
そうだ。自身は数年前に全てを終わらせている。自身の中にあった不安を全て理解している。それを抑えようとすること自体間違っている。もし仮にこれが間違いだったとしても...今回のコレは
再び迫る巨拳に対し空中で下を向きながらその動きを止めるヴォルカ。一方、彼女に対して容赦なくその拳を振りかざす巨漢はなにか圧倒的な違和感を覚えていた。数分前まで女の身でありながら自身の拳を正面から受け止めていたその存在がなぜ突如として動きを止めたのか.....
そしてなぜ自身の第六感は今になってとてつもない警報を鳴らしているのか?それが今の彼に分かるはずもなく、その拳は...
「っ!.......
「グアァァァァァァァァァッッーーーー!?」
「殺すッ!!」
「ぶべばぼぶべばれッ!?」
彼の思考に理解という言葉が現れる前にその顔面の中央に自身のものより一回り小さな拳がめり込んだ!紅蓮の焔と言わんばかりの灼熱の気を纏いしソレは吹き飛ばした男性パトローラーに瞬時に追いつき、両手から繰り出される嵐の様な打撃をその身体に見舞う。それらの拳がめり込む度に彼の鍛え上げられた肉体は見るも無惨な姿へと変貌を遂げていき、彼の意識が消えかかったせいか、若干変異した部位も消えかかるほどに弱っていた。
「ぐぅゥゥゥゥっ...ゥゥ!!」
「チッ!至近距離でのっ!!」
自身の中の
そしてそこから0.5秒後.....
無人の島に...
「ギリャアァァァァァッッーーーー!!!!」
「!」
「ん?今のは...!!」
同時刻、元いた洞窟の最深部から移動したジュエリは一人先が見えない暗闇の中を移動しつつ眼前より迫りくる存在と相対していた。
「!!...ォォォォォォォォッッッ!!」
(エネルギー弾ッ!)
「させない...よっ!」
先刻、その身をここより離れた最深部より吹き飛ばされた女性パトローラー。彼女はようやくその場で受け身を取り、大地に両脚をねじ込ませる様にする事で衝撃を完全に殺しきり、自身の気により生成した無数の気弾を前方に発射。ESボールによる強化を受けたことによって力強さと速度を増したそれらは自身を追いかけてきたジュエリの身へと容赦なく降り注ぐが彼女はその全てをその四肢から繰り出される猛烈な連撃で霧散させていく!
「はあァァァァッ!!」
「ォォォォオオオオオッッッーーー!!!!」
激しくぶつかり合う気弾と打撃、二つの攻防。まるで隕石群同士がぶつかり合うかの様な熾烈な戦い。女性隊員側はその場からより力を込めた気弾を生み出し、そしてぶつける。対してジュエリはより強く、だかそれ以上により脱力に専念して鋭く、そして速い攻防を行うことが出来ていた。
一見すると互角に見えるこの勝負。だが、片方が気づいていないだけで実際は片側の圧倒的有利な状況と言えるだろう。
「オ...おォォォッ!?」
「でりゃあァァァァァァァッッ!!!」
早くも場を動かしたのは迫る弾幕に対し、肉体のみの物理攻撃だけで対応を繰り返していたジュエリ。だがそれもその筈、ジュエリの攻撃には力強さもあるが、それまで培ってきた技術によりただの力技よりも圧倒的に優れた鋭さと無駄の無さがあった。
対して一種の暴走状態に近い女性パトローラーの攻撃は本来のものより力は上がっているが、そこには一切の繊細さが足りていない。故に元々の技量には程遠いものとなってしまっていたのであった。
故に!
「っしゃオラァァァァッッッッーーーー!!」
「がっかあァァァァァァァッッッーーーーー!!」
彼女の中でそれが認識された時...その時にはジュエリの拳は自身の鳩尾を的確に捉えており、自身のものより遥かに小さいながらもソレを直接喰らった彼女の身体には隕石に激突されたかの様な衝撃が走り、気づいた時には自身の姿は再び宙を舞い、そして勿論。
「逃さないよ」
「!」
爆風が自身とその周囲を包みこむ中で更にそれを超える風圧を纏いながら迫る
「っ行くよォォッッッーーーー!!」
「っあァァァァァァァッッーーーーー!!!」
自身の飛び出した衝撃により発生した暴風を気にも留めずに彼女は女性パトローラーの首を両足で締め上げながらソレを大地へと向かい叩きつける!その威力は先ほど地上側で起こった巨大な揺れを上回るほどの振動を起こすほどであり、直撃した隊員の体は半分以上冷たい大地へと突き刺さってしまった。
「ぐぅぅッ!!」
「まだまだァァッ!!」
(先ずは一時的に再生が追いつかなくなるまで攻撃を続ける!そして...)
大地へと突き刺さったその身をジュエリは容赦無く引き抜き、地面から出てきた彼女の頭を掴かみ、そのまま眼前へと放り投げた!
そして...
「喰らえ!伝家の宝刀!!」
「が、ァァァ...ア」
「
「ふごおォっ!?」
ジュエリ渾身のシャイニングウィザードが彼女の顔面を襲う!かろうじて侵食による強化と再生能力があるために致命的なダメージとは言い難いが、もし生身で受けていたら元の彼女では助からなかっただろう。現にこれを喰らった彼女はジュエリの目の前で顔から本来ならあり得ない量の血を吹き出してその場に倒れ伏していた。
だが、これで終わりではない。
「だけじゃあないよ!」
(ダメ押しに...!!)
そしてかろうじて意識を保っている女性パトローラーに対し、ジュエリは自身の感覚に従い気を練っていく。先刻トワから伝えられた自身の持つ『浄化』の力。
目の前の女性を含め、他の二人同様に侵食がこの程度なら浄化を行わくてもいいのだろう。だが、今回とは違った場合。また新しいESボールとやらに侵食された被害者が出る場合...いずれ自身の力は必須になるのだろう。
故に...
「が、か...!ヴォ...カ.....」
(いくよ...!!)
「
「あ....っご、ガアァァァァーーーー!!」
浄玉。それこそが彼女が本能的に理解し、使用した技の名である。地に伏した状態から再生を行いつつ立ち上がった彼女に向けてジュエリの手のひらから発せられたのは白く、透明な直径20センチほどの球体。それは勢いよく彼女の中にへと入り込んでいき、肉体と精神を侵食していた穢れを全て浄化していき、変化していた肉体をも元の姿へと戻していく。
「っ!.....ここ、は...」
「あっ良かった...成功したみたいだね!」
「?貴女...はっ!」
「無理しないで、今はまだ動かない方がいいよ」
「っええ、ありがとう。少しづつ、思い出してきた」
浄玉による力により正気を取り戻した女性隊員はゆっくりと上体を起こしつつ、一週間前から今日に至るまでの記憶を思い出す。自身と他の四人がここに来た当初。自身達の頭の中に響く謎の鳴き声が聞こえてきて、そして...
「どうやら貴女やヴォルカには相当迷惑をかけた様ね。改めて謝罪と共に感謝を...!!」
「ううん、私は別に大したことはしてないよ。ただ、ヴォルカお姉ちゃんは三人のことを相当心配してたみたいだからあとで声をかけてあげて」
「!ええ、分かっ.....ちょっと待って、三人?私達は四人でここに来てたんだけど...」
「え?でも、さっき見た時は三人しか居なかったよ?」
(?四人...そういえば、界王神様たちが行方不明者は四人いるって言ってた様な...)
女性パトローラーの言葉の感謝の意を優しげな表情で受け止めるジュエリ。だが、お互いの言葉を聞いた中で相手側には少し気になる部分があったらしい。それはジュエリが発した三人という部分。実際、ジュエリの記憶にも老界王神や時の界王神が行方不明のタイムパトローラーは四人いると言っていたので思い返してみれば、それはあまりに不自然だった。
まさか、そのもう一人もどこかで操られて...!!
そう思い、今一度ヴォルカ側の手伝いも兼ねてその場を離れようとしたジュエリであるが...
「ごめんね、今からそのもう一人も探し「いえ、大丈夫よ」え?」
その行動は眼前の彼女の声で静止させることとなった。彼女はどこか呆れた、それでいて諦めた様な表情で虚空を見つつジュエリに話す。
「貴女はヴォルカ達の手伝いに行ってあげて、おそらく
どこかで油を売ってるに違いないから」
「え、でも...」
「大丈夫、そいつ実力で言えばトランクスさん達と並ぶかそれ以上の使い手だし...それにおかしくなったアタシ達と一緒じゃなかったって事はきっと無事よ」
「そっか...じゃあ、私は行っちゃうけど大丈夫?」
「ええ、勿論。私は自分で時の巣に戻れるから大丈夫。だから貴女はヴォルカを助けてあげて。あの子の側に...寄り添ってあげて」
「!うん、分かった」
女性パトローラーからの言葉を聞いたジュエリはそれに頷き、自身が元きた方向へと引き返していく。目指すはヴォルカの気が感じられる場所。一緒にいた時よりも少し不安定でそれでいて大きくなった気のある方向へと彼女は飛んでいった。
そして残された女性隊員 本来はウワタと呼ばれる彼女は自身の持つ通信機がしっかりと機能している事を確認し時の巣へと連絡を行う。
まだ終わっていないとはいえ、彼女達だけではなく、あの人達にも謝罪を入れなければ!
『...おおっウワタ!無事じゃったか!』
「老界王神様...申し訳ありませんでした!今回の件については...!!」
『気にするでないわい。おぬしらを誰も責めはせんし、ワシも無事を確認できてホッとしたぞい』
「はい、ありがとう...ございます」
『うむ...ところでお前達の身にいったい何が起こったんじゃ?一時間ほど前からヴォルカ達とも連絡が取れぬし...』
「実は...その事なのですが」
『?』
先ずは話さねばなるまい。今回の事件...時空の歪みの原因も...そして、ここから始まる新たな事件の数々の事も...!!
自身はあの謎の珠に導かれ、気づけば身体の主導権を乗っ取られていた。そしてそれと同時に見知らぬ記憶や見覚えのある人や土地などの光景を見たのだ。その中にはヴォルカや先程の彼女、ジュエリといったか、彼女の姿もあった。
そして...
「時の界王神様にお伝えください...今回の事件」
「状況次第によっては...
『なんじゃと!?...っ分かった!時の界王神にはわしから伝えておく!お前さんは一刻も早くこっちへ戻ってくるんじゃ!後の事はヴォルカ達に任せてな』
「はい...申し訳ありません」
今回見た情報が本当なら...ソレが現実になるのなら、アタシ達は間違いなく滅ぶ。そしてソレをアタシ達以外が知る事はない。それはかの界王神様達やそれと対を為す破壊の神達。彼らでさえ知り得ぬ事だろう...
早く、戻らねば...!!
白い光に包まれながら、時の巣へと帰還する彼女はすぅっと力を抜きつつ後ろにその身を倒すが、彼女には三つ。間違っているものがあった。
正確には彼女の考えに間違いがあったのだ。それは...
一つ、彼女が見た未来は断片的なものであり、必ずしも確定した未来ではないこと...
二つ、どれだけ絶望の未来があろうとも、今後
そして三つ。彼女はいまこの場に...正確には彼女が立ち去るこの場に誰も居なかったと思っていたが...
「でえ〜メルゲラァ〜アデは殴らなくてヨガっだのがァ?」
「...問題ない.....グラド、ニオイはしているか?」
「でえ!大丈夫〜オデのお鼻はてってんざい的だがらよおォォォ〜〜!!!どんなニオイでもいっばづでかぎわげぢまう!」
「そうか.....いくぞグラド。ただいまより...任務を開始、No.7こと
新たな影も着々と動き出す。
次回、炸裂ッ!紅蓮の拳は天を裂く!後編
次回更新日は一月二十日 です。次回も時間は午後10時26分か、お昼ちょうどくらいのどちらかだと思います。
それでは本日は失礼いたします。
追記、近頃作者の体調が悪化の一途を辿っております。もしかしたら他の投稿作品の様にこの作品も投稿日時に遅れが出るかもしれませんので、その場合はお許しください。毎度、ご迷惑をお掛け致しますが、もしよろしければ応援のほどをよろしくお願いします。