ドラゴンボールschwarz rozen 作:ある日そこに居たであろうクマさん
エイジ756 天下一武道会の会場がある島 パパイヤ島
ザーッという雨の音が響く島の中そこより少し離れた海上、正確には雨雲も届かないその遥か上空にて、それは空を飛んでいた。と言うよりも、
跳んでいた。
「あぁっ見えたわ!あれがパパイヤ島ね」
そこには雨雲の水が自信につかないようにその10メートル程上の位置の空気を蹴りながら走る大型の黒い猫のような生物とその背に跨る一人の少女の姿があった。
「よーしっじゃあ行くわよっーーー!!」
「いざ、パパイヤ島に上陸!」
ニャアァァァァッッッ
少女は向かう美しい金の髪とその瞳に夢と希望という光を輝かせながら。
猫は走るその直感に身を委ね、
その日、天下一武道会の前日 パパイヤ島が
そしてその直後、島の別の場所では
ゾクッッッ
「なっなんだ今のは殺気でない、だが何故だ?このピッコロ様ともあろう者が、まさかっ孫悟空以外で何かとてつもない者がいると言うのか?」
両者の予感はある意味合致、そして的中していた。
そしてその後、武道会の会場前そこにある受付に現れたのは
プニッ!!
「なにっ?この音は?」
そこでは亀仙人達と一緒に悟空と久しぶりに再会していたブルマがその大きくもよく分からない正体不明の音に驚愕して声を上げ、
プニッ!プニッッ!!
「なっ何じゃ一体」
『わわっわわわッ』
更に響き尚且つ段々と近づいてくるその音に亀仙人も困惑をあらわにしウーロン、プーアル、ランチの三名は明らかに取り乱している。そして悟空はというと
「これは」(何だ?この気はヤムチャ達でもねえ、ピッコロでも無さそうだでもこいつが相当強えのは間違え無さそうだ)
悟空は悟空で持ち前の気の感知で巨大な力を持つ何者かが近づいてくるのを察していた。
プニップニップニッ ズンッッッ
そしてその音の正体が今悟空達と武道会の受付達、そしてそこにいた選手達の前に姿を現した。
ニャアァァァォォッッッ
『でっでたぁぁぁぁッッッッ』
「ねっねこ、猫の怪物」
観客の悲鳴とブルマの一言を浴びながらも化け猫はそれを無視して受付まで大きい肉球で大地を踏み鳴らしながら歩いて行きその前で止まると. . .
「あら、受付の方かしら?」
『え?』
「天下一武道会の受付がしたいのだけど、よろしいかしら」
「しゃっ」
「しゃっ?何かしら?あぁ!もしかしてこの島独自の挨拶の事ね!」
「じゃあアタシも、しゃあ!どう?合ってるかしら?」
『しゃっ喋ったアァァァッッッッ!?!?』
パパイヤ島の一部に驚愕の声が響き渡る中、
「喋った?どう言う事?ん〜」
「あぁ!ごめんなさいね!」
そして何かに気づいたように猫の背中から彼女は降りてきた。
太陽の様に眩しい、最早天そのもののようなその少女は巨大な猫を背にそこにいた全員にこう告げた。
「あまりにも居心地が良いから降りるのを忘れてたわ!」
ニャアァァン
ズコーーー!!同時刻、会場とその周囲は皆まとめてずっこけた。
そこから数分後 受付前では
「ええとではお名前はこちらの方で宜しいでしょうか?」
「ええっそれでお願い!」
「わかりました、それではまた明日の朝に武道会が始まりますのでそれまでに会場にいらしてください」
「はーい、よーしそれじゃあ行くわよ!ミッシェル♪」
「夜になるまでこの島を探検するわよ!」
ニャアァァァァッッ
「いっけえぇぇぇッッッ!!ミッシェルーーー!!」
グルニャアオォォォォォッッッ!!
そして彼女はその勢いのまま、ミッシェルと呼ばれた巨大猫と共に都の中にその姿を消したのだった。
まあそれはそれとして
( ( ( (ミッシェルって言うんだあの猫) ) ) )
武道会会場前はヤムチャ達が到着するまであの悟空ですら硬直していたという。
そして翌日、天下一武道会の会場内
そこでは各選手達が自身の出場するブロックと自身以外の選手の観察などをしていたのだがその中に居た悟空達の元に
「あーー!!アナタ、昨日の人ね!」
「えっ?」
そこに居たのは昨日、悟空達が見た少女で彼女は彼等の姿を見るや否やそのまま悟空達の元に土煙を巻き起こしながらとてつもないスピードで走ってきた。
尚、悟空はこの姿を見てかつて出会ったペンギン村のアラレちゃんを思い出しかけたが今は関係ないのでその考えは放棄した。
「昨日あの場所に居た人よね!」
「あっえっああそうだけんどよ?どっどうしたんだ」
「あたし、こころっていうの、アナタのお名前は?」
「え?悟空だけど?」
「じゃあ悟空って呼ぶわね!じゃあ悟空!」
「ああっ」
「早速だけどお友達になりましょう♪」
「えっ?」
「ん?」
『えぇぇぇッッッーーー!?」
まさかの武道会に来てのお友達発言、しかもいきなり走って来たかと思えば怒涛の勢いで話しかけ、その上で友達になろうと言って来たのだ。
ちなみにこの勢いには悟空も若干引き気味であり、端で聞いていたマジュニアもコイツ、正気か?という顔を披露。つまり
選手一同大困惑である。
「えっええと、じゃあよっよろしくな!こころっ」
だが悟空も困惑しながらも即座にこころの名前を呼びその手を握り返していた、そして気づく、
「やったわ、じゃあこれからもよろしくね悟空!」
「おっおう」
(何だ?今一瞬、こいつの、こころの中から感じた事のある気がしたような)
だがそんな事を考えていると悟空の正面から、
「どうかしたの?悟空?」
不思議そうにその瞳で悟空を見つめているこころがいた
「あっああ何でもねえお互い頑張ろうな、こころ!」
「ええっ試合で当たってもお互いベストを尽くしましょう!」
それだけ言って悟空の前からこころは去っていった、が
「ごっ、ごごッ」
「ん?どうした、クリリン?」
そこには様子のおかしいクリリンがおり、そして次の瞬間、
「ごっ悟空!あっあの可愛い子は誰だ!?」
「えっ昨日話した、でけえ猫に乗ってきた奴だよ」
「クリリンにも話しただろ」
「えっじゃああの子が昨日の話に出てきた子なのか?」
「ああ」
そう言う悟空の話を聞きながらもクリリンは、
「それでも!それでもだ、納得できない!最初の黒髪の子といい、あの金髪の子といい何で!よりによって!お前ばっかり!」
「まっまあ落ち着けよクリリン」
そして騒ぎになる前にヤムチャ達がクリリンをなだめるのだが、一人だけ天津飯だけはその話を聞いて何かを思い出しかけていた。
(でかい猫?そういえば何か忘れているような)
時は進み選手全員がブロック別に別れ試合を開始していた。
そしてその中には当然悟空達の姿もあり
1ブロックではチャパ王と悟空が激突したが技を出す前に気付けばチャパ王は手刀だけでノックアウトされ、
同じく他のブロックでも続々と決勝トーナメントへの切符をつかむ者が出る中、三ブロックの内の一試合では
「あらっ貴方が対戦相手かしら?よろしくね♪」
(こっこの人は悟空と話してたっ)
3ブロック後半、餃子の相手はまさかの先程の少女、だが
「今、場外に降りれば無事で済むと思うけど」
「どうする?」
「ん〜とそれってあたしに降参しろって言ってるのかしら?」
「そう、いくら自信があっても僕や天さん達相手じゃ通じない」
「だから「それってどうしてそう言えるの?」えっ」
「だって貴方がそう思ってるだけでやってみないとわからないわよ」
「どんな事でもいっぱいやれば出来るようになるかもしれない、苦手な事も克服出来るかもしれない、それなのに何もせず諦めるなんて勿体ないじゃない」
「だから、貴方もどんな事があっても諦めちゃダメよ!」
「そしたらアタシ達もっと楽しく笑顔でいられると思うの♪」
「キミは」
「だからね」
その瞬間、彼女は一瞬の内に目にも止まらぬ速さで餃子の懐に潜り込み、小声でこう呟いた。
『
「あっあぁ」
そして餃子は気づいたのだ。いや、思い出したが正しかった。
あの時から数年、よく今まで見逃されてきたなと今になって実感した。
そして . . .
「わっ忘れてた」
「ふふっ遺言はそれだけかしら♪」
それが餃子の最後の言葉だった。
「あっあぁ、アァァァァッッッッーーー!?!?」
(天さん、ごめんっさよなら天さんっどうか死なないで)
死亡ッ 餃子死亡ッッ 餃子美味いッッッ
所詮この世は弱肉強食、
餃子、無念の
「あら?やりすぎちゃったかしら」
「まあ良いわ、とにかく後はこれを口に入れて〜更にこれをこうして〜ここにこう!その後はこうよ♪」
その光景を見た闘技者やスタッフ達は後にこう語る。
「あれは地獄じゃない」
「あれは天国じゃない」
「あれは」
『
「やったわーー!!私の大勝利よーーー」
3ブロック後半 餃子対こころ、勝者はこころ、つまり
選手名:
無傷での瞬殺、そして笑顔の大勝利であった。
「ブイ♪」
そして凡そ一分後、
「餃子ぅぅぅッッッ」
3ブロックに天津飯が駆けつけた時には餃子は
「餃子がっ餃子がっあぁぁ」
悟空達もその他の選手もその光景に目を奪われる、それは
「
そしてその光景を見たヤムチャが皆の代弁をするがあまりに意味不明な状況に誰もが動きを止めていた。一人を除いて。
「うっひょーーこの餃子うんめぇなぁ」
「悟空!おまえなぁ」
そんな悟空をクリリンが注意するも、
「いや、いいんだクリリン」
「てっ天津飯っ」
それを天津飯がとめ
「それに餃子の仇はまだそこに居たようだ」
『えっ』
天津飯が向いた方をみんなが見るとそこに居たのは
「あらっみんなもう試合は終わったのかしら」
「きっ君は確か悟空に話しかけてた」
「そうよ、アタシはこころ、え〜と誰だかわからないけどよろしくね」
「お前が餃子をこんな目にっ」
「いや、こんな目っていうか餃子に埋もれて倒れてるだけだが」
「やっヤムチャさんっ」
「あっすまんっ」
ヤムチャが横で余計な事を言ったが天津飯からすればそんな事は些細な事だった。
「何言ってるの?アタシは試合で戦っただけよ」
「そもそも悪いのは貴方達でしょう」
「なっなにっそれはどういうっ」
その言葉を聞いたこころは無言で手招きをし天津飯を呼び寄せるそしてその耳元で再度餃子に向けて放った言葉を呟いた。
「なっまっまさか、では貴方はッ」
「美味しかったでしょう、アタシの料理は」
そして、それを聞いた天津飯は徐々に青ざめ、そして彼女はこう言った
「また、7年前みたいに逃げたりしないでね〜」フフフッ
そしてそれを聞いた天津飯はこう思った。
(おっ覚えてたアァァァッッッ7年前の事まだ根に持ってたァァァ!?)
「確かに謝れず、尚且つ礼の事もピッコロや修行の事ですっかりで忘れてたがそんなっ」
「まっまさかあれだけの為にわざわざ姿を変えてまで武道会に来たのか?」
「だが、まずい、このままではオレも」
そう言いながら悩む天津飯を見て悟空達は誰も声を掛けられないで居たのだった。
そして天津飯は決勝トーナメントが始まるまで自分が天津飯に塗れた姿を連想させられ続けたのだった。
すいません、前話で投稿予定を書いていたのですが間違えて次に投稿する予定の七話を先に投稿してしまい急遽また時間を変更する事になりました。いろいろご迷惑をおかけしますが何卒ご理解の程をよろしくお願いします。