ROM専がGANTZ世界に転生した話   作:訥々

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千手③

「みんな、下がっててくれ···」

 

XガンもYガンもダメなら次はソードだ。

刃渡りを3メートルほどまで伸ばして振るった。

取り敢えず胴を斬って動きを止めてから、コイツが手に持ってる溶解液を時計に浴びせればいい。

しかし千手が手に持った剣で受け止めてしまい、これも失敗。

というか腕の本数多すぎだ、いい加減にしろ。

···基本武装は全部試したけど、少なくとも俺では時計を破壊できない事が分かった。

何か別の手を考える必要がある。

 

「ごめんみんな!逃げるぞ!!」

 

だからまずはコイツから距離をとる。

千手観音が高速で走り回るタイプじゃないのは不幸中の幸いだった。

 

 

◆◆

 

 

結局、千手観音を打倒する方法は思いつかなかった。そのせいでメンバーは大勢が死んだ。

逃げ切れずに斬り殺され、あるいは灯籠レーザーで焼き切り殺された。

現在の生存者は俺、自衛官、空手家、加藤、玄野、西くんの6人のみ。

 

玄野は果敢にも挑みかかったが、右腕を斬られる重傷を負い、俺は···両足を斬られてしまった。

うつ伏せになりながら、必死で石畳を這うけど···もうすぐ死ぬんだと嫌でも分かる。

振り向くと、千手観音が俺の側まで近づき、手に持った灯籠がひか

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

目が覚めたら千手観音になっていた。

力が湧き上がり、思考が鮮明になる。

己の裡に居る“異星人”から膨大な情報が流れ込んでくる。

()()()()()()()()()()()()()()()

嗚呼成る程、原作の(宮藤)が魅入られる気持ちがよく分かる。

とても穏やかで、心地が良い······

 

だがしかし!!!

俺を乗っ取ろうとしたのは失敗だったようだな!

今初めて分かったけど、脳の捕食というのは吸収というよりも“同化”と言ったほうが近いらしい。

自分が()()()のでは無く、自分が別のナニカに()()()()イメージだ。

 

そして両者の人格の比率は“自我の強さ”によって変わる。強い方が弱い方を喰らい、新たな人格となって新生する。

 

ここまで言えば分かるだろう?

俺には原作知識持ちの転生者として、これから巻き起こるだろう戦いを絶対に生き残るという確固たる“意志”がある。

生き残って···絶対におっぱいを揉むのだという不変の“決意”がある!!

 

 

「うおおおおっぱああああい!!!!!」

なッ、何故現地の生物がこれほどのチカラを······グワアアアアアア!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

∩∩ ∩∩ ∩∩ ∩∩

おっぱい四天王

 

 

《Side加藤》

レーザーに脳天を射抜かれ、黒川は死んでしまった。俺はアイツを、強さと冷徹さを兼ね備えた凄いヤツだと思っていたのに···。

計ちゃんも右腕を斬られてしまい、戦いを続けるのは難しいだろう。

 

どう動けば良いのか必死で思考を回している間にも、事態は動いていく。

なんと千手観音が黒川の脳味噌を()()()のだ。

すると千手観音は頭を抱えて苦しみ始めた。

まさか···アイツは脳だけになってでも抵抗しているのか!?

 

「黒川···頑張れ···!」

「頑張れ黒川!そんなヤツ内側から食い破っちまえーッ!!」

 

計ちゃんと一緒に、必死の抵抗をしているのだろう黒川を励ます。

本当だったら今のうちに攻撃して倒すべきなのか、ほんの少し迷ったけど、すぐにその選択は切り捨てた。

アイツにだって恐怖心はあるはずだ。

それなのにいつだって俺達を先導してくれたアイツを、俺は死なせたくない···!

 

 

 

···やがて、千手観音の動きが止まった。

Yガンを向けながら、しかし黒川の勝利を信じて千手観音に声を掛ける。

 

「黒川···なのか?」

「おー加藤······俺たち···勝ったのか?」

「黒川···ッ!!」

「ああ、勝ったよ···ほら、転送が始まった」

 

今回もたくさんの人が死んでしまった···

岸本さんまで···

それでも全滅だけはしなかったという安堵から、俺は大きな息をついた。

 

 

◆◆

 

 

《Side黒川》

良かった、人間に戻ってる。

このまま一生千手観音の姿でいるのか、最悪の場合ガンツから異星人判定されて殺されるかと思ったけど、杞憂だったらしい。

マジで良かったー!

 

「生き残ったのは6人か」

 

原作では玄野1人だった事を考えれば、それよりは遥かにマシと言える。

岸本が死んだのは残念だけど、その辺りは割り切って深く考えない。

 

『かとうちゃ(笑)。1てん。

TOTAL6てん。あと94てんでおわり。』

外にいた仏像を1体倒してたけど、どうやらたったの1点だったらしい。

まだまだ100てんは遠いな···。

 

『西くん。1てん。

TOTAL93てん。あと7てんでおわり。』

「···チッ」

西くんも1体だけしか仕留められなかったようだ。ただこれまでに積み重ねた点数があるから、次回には100てんに届きそう。

 

『くろのくん。6てん。

TOtAL14てん。あと86てんでおわり。』

大仏で5点、外の仏像で1点。原作よりも少ない点数だけど、原作よりも軽傷で帰ってこれたから許して欲しい。心の中でそっと謝った。

 

『からてか。2てん。

TOtAL2てん。あと98てんでおわり』

スーツを着た空手家ってこんなに強いの?

蹴り一発で仏像の首がぶっ飛んでたぞ。

これからの活躍に期待。

 

『じえいかん。2てん。

TOtAL2てん。あと98てんでおわり』

狙撃で外の仏像を2体倒してたらしい。

やはり狙撃手は安定して強い。

空手家さんと同じく今後に期待できる。

 

『くろかわ。26てん。

つぎはのっとられないでくだちい。

TOTAL69てん。あと31てんでおわり。』

仁王像2体で6点、四天王全員で20点か。

···千手観音の点数が加算されてないな。俺は人格の主導権を奪ったけど、俺の中に残ってた千手観音を抹消したのはガンツ。だから()()()()()()()っていう判定だったのか。ちくせう。

 

 

 

──────────────────────

 

原作88話の『意志の勝利』というタイトルを見て思いついた展開です。

この展開のためだけに千手観音は原作よりも強化されました。桜丘が溶解液をぶっかけられない位に強化されました。

それなのにオリ主の“おっぱいへの執念”が死因となってしまった千手観音は泣いていい。

 

 

(独自解釈注意)

あばれんぼう星人······3点

おこりんぼう星人······3点

外の仏像星人······1点

大仏星人······5点

四天王星人······5点

千手観音······?点

 

※千手観音の点数について

原作では加藤と相討ちになったため、千手観音の点数はついぞ分からなかった。

今作で強化された千手観音は、作者個人としては80点ぐらいあるんじゃないかと思っている。

 

 

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