吸血鬼編と大阪編の展開で死ぬ程悩みました。
原作ブレイクがさらに顕著になりますが、よろしくお願いします。
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部活が終わって家に帰ってからすぐ、玄野から電話が掛かってきた。
「もしもし」
『黒川···マズいことになった。俺たちがオニ星人と戦ったときの映像が拡がってるらしい』
「あー···野次馬が撮影してたのか」
『ああ。黒川も撮影されてる。俺の家にフリーライターの菊池って人が来たんだけど、その人が映像を持ってたんだ』
「うっげ、家に来たのかよ···。でもネット上の映像は俺も調べたけど、同じ場所で長く戦ってた和泉はともかく、俺のヤツは見なかったぞ?」
『菊池さんが持ってたのはテレビ局に没収された映像のコピーで、世間にはまだ出回ってないんだと。···拡大してたから画質は粗いけど、一目でお前だって分かる画像だった』
「じゃあ俺のところにも来るかもしれねーな···西くんのサイトに実名書かれてるし」
『あ···それと、ドイツにもガンツと似たような黒い球があって、宗教団体があるとか言ってたな。···これって、カタストロフィと何か関係あんのか?』
「さあ、それは何とも···ただ、ガンツが世界中にあるのは確定だろうな」
『世界中って···マジかよ』
「俺たちが戦ってることもニュースになってないし、ガンツの事を誰かが隠してんだろ」
『じゃあなんで俺たちの姿が見えるようになってたんだ?』
「パッと考えついたのは2つ。1つ目がガンツの不具合。もう1つが···俺たちの正体を
『隠す必要が無い、って······』
「···カタストロフィがマジで近いのかもな。もし戦争が始まったら隠蔽する意味なんて無いし。俺たちの存在を暴露して民衆の危機感を煽るつもりなのか···?まあでも、俺たちの方から情報を拡散するのは一応やめとこうぜ。頭の爆弾も多分まだあるし」
◆◆
玄野と電話で話した翌日、俺の住むアパートの前に菊池さんが立っていた。
「黒川零くん···ちょっと部屋でいいかな?聞きたいことがあるんだけど」
やっぱり来たか〜〜。
まあ絶対来るだろとは思ってたけど。
玄野と同じ学校にいる俺の存在を見逃すわけ無いもんな。
「イイっすよ。狭い部屋ですけど」
ちなみに俺の部屋はこんな感じ。
ベッドのそばにティッシュ。勉強机にパソコン。ローテーブルの向かいにテレビ。
主な家具はこれだけ。
それなりに金欠だから、漫画やゲームは基本買わない。でも休日はパソコンで情報収集とか、戦闘訓練の真似事をやったりしてるから、さほど退屈してないんだよな。
「ごめんね···1時間くらい、いいかな」
「今日は部活も無いので平気です。···というか俺のことは調べてるんじゃないですか?」
「···なんか察しがいいね」
「池袋のことですよね?」
「話が早くて助かるよ。何か知っていることはあるのかな?」
「うーん···まあ知ってはいますよ。でも俺は
「······やはり訳アリか···」
「玄野からも聞いたんですけど、詮索は程々にした方がいいですよ。“口封じ”されるかもしれないので」
「······君は···いや君たちは、一体何者なんだ···?」
「一言で言うなら奴隷みたいなモンですよ。顔も知らない誰かにこき使われるだけの」
◆◆
菊池さんと話した3日後の夜、今度は和泉から電話が掛かってきた。
···最近は電話や来客が多いな。
「もしもし?」
『今日···電車で襲撃に遭った。返り討ちにしたが、一応報告だけしとく』
「いやまだ終わってないぞ」
『···何だと?』
「たぶん和泉って黒服の奴らにマークされてるよな。住所も割れてんじゃないか?」
『ああ···さっき玄野から聞いた』
「ならまだ襲撃は終わらない。家に行くから住所教えてくれ。他のメンバーも連れて黒服を一網打尽にする」
『今日のうちに大規模な襲撃が来るかは微妙だが···まあいい、宜しく頼む』
吸血鬼···特に氷川とその取り巻きあたりはこのタイミングで潰しておきたい。
日常生活に殺意剥き出しの異星人が潜んでいるのはいい加減辛すぎるからな。
氷川は大阪編でかなり活躍してたけど、代わりに和泉が生存していれば問題ないだろう。
最近の和泉は少しずつ変わっている。
“訓練”に参加するようになったし、学校でも涼子ちゃんとの談笑を見かける回数が増えた。
この世界の和泉は新宿大虐殺を起こさず、人間を誰も殺していないからだろうか。
今のアイツはそこまで悪い奴に思えない。
···なんとかカタストロフィまで生き残ってくれたら嬉しいんだけどなあ。
そう思いつつ、俺はまず玄野に電話を掛けた。
「もしもし玄野、一狩り行こうぜ」
『はァ?』
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今作の和泉、実は黒川よりもカルマ値が良い数値です。黒川は救えたはずの
誰が一番好き?
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玄野
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和泉
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JJ
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東郷
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黒川