ROM専がGANTZ世界に転生した話   作:訥々

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ラスト・オブ・ヴァンパイア①

吸血鬼編「まだオレのバトルフェイズは終了してないぜ!!!」

 

──────────────────────

 

吸血鬼は(ほぼ)全滅した。

吸血鬼やオニ星人の他にはめぼしい戦力も···少なくとも東京にはいなさそうだし、コレでミッション外でも一安心だ。

 

まあこの後は大阪編が控えてるんですけどね。

和泉が襲撃された翌日──つまり今日の夜、俺たちは大阪(地獄)へ転送されるだろう。

 

 

 

というわけで、はい転送。

いつもより随分と早いタイミングでの──日が沈んでから1時間も経ってない──転送だけど、まあこういう日もあるだろう。

ガンツって適当だし。

 

今回のターゲットはぬらりひょん。

肉片を一つでも残すとそこから再生するというクソボス。

しかも千手の時は円盤を破壊すれば再生が止まったけど──まあ俺たちは破壊できなかったんですけどね!──ぬらりひょんには実体のある弱点が存在しない。

その代わり不意討ちにはめっぽう弱いから、そこが鍵となる。

前回のミッションで複数人がZガンを入手できたのは大きいな。

 

 

 

『てめえ達は今からこの方をヤッつけに行って下ちい。』

 

黒球の表面に文字列が浮かぶ。

 

『くろのあきら。

 特徴 おとうと。つよい。』

 

なんでだよ。

 

「計ちゃん、この男の子は昨日の···!」

「ああ···俺の···弟だ」

 

うわぁ···でもこうなった理由は何となく分かる。というか何で気づけなかったのか。

 

「玄野の弟くん···アキラか。アキラはもう()()()()()()。少なくともガンツにとっては」

「···どういう意味だよ」

「昨日俺たちが倒した黒服の一員···ガンツはそう思ってるんだろ。だからターゲットに指名して、俺たちに始末させようとしてる」

 

しかしそうなると、なぜ他の吸血鬼をターゲットにしなかったのかが分からない。

どうせなら“吸血鬼全体”を指定すればいいのに、なぜアキラ個人に狙いを定めた?

 

「ガンツ!先に転送してくれッ!俺を一番先に!!」

「先回りか···じゃあガンツ、玄野の次に俺も転送してくれ」

 

このタイミングで人間が──それも玄野の弟が狙われたのは完全に想定外だけど、こっちにだってやりようはある。

 

 

◆◆

 

 

玄野の住むアパート前に転送された。

 

「玄野、アキラのいる場所は分かるか?」

「···アキラは殺させねーぞ」

「さすがに同級生の弟を殺すわけないじゃんね。俺がみんなに説明してるから、とっととアキラを()()()()()()()()()()

「エリア外···そうか、その手があったか!」

「いいから早くしろッ!間に合わなくなっても知らんぞーッ!!」

黒川(ベジータ)···ありがとう!!」

 

そう言うと、玄野は()()()()()()駆け出した。

なんでだよ!?

 

ガンツに関係無い人間に黒スーツ姿を見られたら、頭の爆弾が爆発すると思ってんのか?だとしたら上に羽織る服を取りに行ってるのか。

原作だとたえちゃんにガッツリ見られても爆発しなかったけど、可能性は0じゃないしな、うん。

 

さて···

多少は軟化したといっても、和泉は和泉だ。

説得に失敗した場合を考えて、アキラの場所は把握しておきたい。

そう考えた俺がレーダーを取り出したのと、和泉が転送されてきたのと、()()()()()()()()()()()()()()()()()のはほとんど同時だった。

 

アキラ···お前···スポーン地点にポップ(出現)するタイプの敵キャラかよぉ···!

 

 

 

 

 

◆◆

 

 

《昨夜》

《Sideアキラ》

 

「黒スーツの連中に襲撃仕掛けた奴らが全滅した!」

「はァ!?氷川さんもかよ!?」

「おいッどーなってんだ玄野!!」

「コイツ兄ちゃんが黒スーツらしいぜ!」

「じゃあお前がみんなを···!?」

殺せ!!

 

 

人間が神の味方か、悪魔の味方かに分かれるとしたら自分はどちらなのか。

俺は善い者? 悪い者?

吸血鬼になってからも考えてきた。

 

自分が吸血鬼だと知るまでは、ずっと神の側だと信じていた。

勉強も運動も女も全てが充実していて、神の祝福を一身に浴びているような気さえしていた。

 

でも間違いだった。“超人”なんかじゃない。

俺は人間の血を喰らわねば生存すらも危うい劣等種族だった。

やがては黒いスーツを着た人間に1人残らず駆逐され、散々人間に危害を加えた後に亡ぶだけ。

 

 

「全員でコイツ囲め!」

「よくも俺たちを虚仮にしてくれたな···!」

「死ね!!!」

 

 

襲い来る同胞たちを斬り殺しながら思う。

やはり俺は······悪魔に愛されていた。

 

 

──────────────────────

 

大阪編の直前にまさかの緊急ミッション。

ここからどうなるんだろ(こなみかん)

 

 

《どうしてこうなった?》

氷川が死ぬ

→呆然としたまま吸血鬼のアジトへ戻る

→発狂した吸血鬼残党に襲われる

→返り討ちにする

→最後の吸血鬼になる

→あてもなく歩き回る

→玄野の家にたどり着く

→インターホンを鳴らして玄野と話す

→部屋に招き入れられる

→玄野がガンツ部屋に転送される

→アキラがガンツのターゲットにされる

→玄野がアキラをアパートの外に連れ出す+和泉がアパートのそばに転送される⇐イマココ

 

 

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