ROM専がGANTZ世界に転生した話   作:訥々

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OSAKA⑤

さすがにこれだけ超重力を叩き込めば、ぬらりと言えども死んだだろう。ステルスを解除してみんなのいる対岸まで跳躍する。

 

「黒川···お前まさか最初から···!?」

 

さすがに玄野は鋭い。

その通り、これこそが俺の作戦。

名付けて、“他人を利用して自分は苦労せずにぬらりを潰すチキン戦法”である。

またの名を“西くん戦法”。

 

手段の卑怯さはともかく···ぬらりは死んだ。

他の星人も全滅してるはずだから、後は転送を待つだけである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おかしい。

もう10分は経っているのに転送が始まらない。

数分前にもレーダーを確認したけど、星人の反応は全く無かった。

何が起こって────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「────は?」

 

空から()()()が墜ちてきた。

俺の思考がフリーズしているのに構わず、()()は歪な“再生”を遂げていく。

 

皮は無く、筋肉や血管が剥き出しになった肉体。両肘からは大鎌を生やし、背中には無数の鋭利な骨が突き刺さっている。

 

ぬらりひょん最終形態。

それがなぜここに居る?

 

ふーッ、ふーッ···さっきのはお前か···ずっと···潜んでいたのか···?

 

落ち着いて考えろ。

コイツが死んでない理由はなんだ?

 

不意討ちは成功した。

Zガンを浴びせたのも一度や二度じゃない。

連射したから威力は多少弱かっただろうけど、肉片や細胞を破壊するには十分だったはず。

 

お前の存在は···しかと認識した。その手はもう···通じない

 

原作と違った事はなんだ?

俺は原作の加藤と違って、“最強の初撃”で大部分を潰してからZガンを連射した。

そしたら()()()()()()···ぬらりの肉片や血液が川に散らばった。

 

「あ···まさか······」

 

···水がZガンの衝撃を緩和したからか?

そういえば物理の授業で習った気がする···水の密度は空気と比べて数百倍もあって、水中での動作は陸上動作の数十倍の抵抗を受けるとか。

 

それに加えて超特大の水飛沫。

もし俺が潰した範囲の外にも水が飛び散っていたなら···もしその中に、ぬらりの肉片ないし生きた細胞が混じっていたなら···ソレを起点に再生してもおかしくない。

 

「クソッ······逃げろみんな!!」

 

もしこの考えが正しいなら、やはりぬらりに不意討ちは有効なはず。

場所が悪かっただけ···俺がミスをしただけだ。

この不始末は俺が処理する。

だからまずはぬらりの意識外まで走って───

 

 

 

ぱんっ

 

 

 

───俺の脇腹に球状のナニカが貫通し、激痛が走った。

これは···レーザーではないな。

もしそうならとっくに死んでる。

じゃあ多分アレだ···“パチンコ玉”だ。

原作で東京メンバーのスーツをオシャカにしたヤツだろう。

一発に凝縮したからか、明らかに威力が強くなってるけど。

 

「そんな···零くん···零くんッ!!」

「早く逃げろ···レイカ」

「嫌だよ···零くんを置いて逃げるなんて」

「大丈夫···俺は平気だから」

「そんなわけ···!」

 

さすがに痩せ我慢が過ぎたか。

どう見たって今の俺は死に体だもんな。

多分腸をブチ抜かれたし、さっきからずっと血が止まらない。

 

脆いな···他愛もない···。ここにいろ···お前たちは後で相手してやる

 

玄野たちには一瞥もくれず、ぬらりは地を砕いて何処かへ跳び去ってしまった。

あー···最悪だな。

ここで岡が死ぬのは余りにも痛い。

 

「させるかよォッ!!」

 

──と思っていたら玄野がぬらりを追いかけ始めた!それに続いて和泉とJJさんも駆け出す。

東郷さんは1人だけ別方向へと走って···おそらくは狙撃を狙っているんだろう。

 

「レイカ···どっかのビルから、アイツを狙撃してくれ。さっきは場所が悪かっただけで···不意討ちは効くハズだから」

「それなら零くんも一緒に···!」

「いや俺は···今の俺がいたら足手まといになるから、ココに残ってるよ。──加藤!山咲さん!コイツ(Zガン)で潰してくれ!」

「······分かった。俺たちが勝つから···なんとか生きていてくれ」

「カワイイ彼女さんがおるんやから、死んだら絶対にアカンよ」

「いや付き合ってないし···これくらいじゃ死なないから。3人とも行った行った!」

 

 

 

 

 

······みんな行ってくれたか。

 

「痛ッ···それじゃあ俺も···一仕事するか」

 

狙撃して隙を生み出し、Zガンで完膚なきまでに叩き潰す。

JJさんも珍しくXショットガンを持っていたし、()()()()()()()()きっと上手くいくはずだ。

···そう信じて、激痛を抱えながら俺はゆっくりと走り始めた。

 

 

◆◆

 

 

《Sideレイカ》

真っ先に玄野くんと和泉くん、そして大阪の人(岡八郎)がソードで挑みかかり、何度もぬらりひょんの身体を斬り刻んだ。

だけど無限に再生するぬらりひょんに押されていき、殴られ、蹴り飛ばされて動かなくなった。

 

次に3人が稼いでくれた時間で位置に着いた私たちが、それぞれ別の場所から狙撃を開始。

命中する度にぬらりの身体が弾け飛び、しかも明らかに再生が遅くなっている。

 

そして最後の仕上げに加藤くんが押し潰す銃(Zガン)のトリガーを引こうとしたけど···直前に気付かれて両足を吹き飛ばされてしまった。

 

「いやァッ!あああああ!!」

 

絶叫し、Xショットガンを撃ちながらぬらりひょんへと駆け寄る山咲さんを───後ろから、()()()()()()()()()()()()

 

 

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