捏造設定注意!
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《Side 》
俺はあの時死んだはずだった。
学校での虐めから逃げる為に、ビルの上から飛び降りて───気づいたら1年が経っていた。
その間の記憶は一切合切存在していなかったけど、俺を取り巻く世界は激変していた。
ママが死んでいた。
詳細はぼかされたが、どうやら
自分で言うのもなんだが、俺はそれなりに優等生だと思っていた。
生き物を殺すなんて······。
しかもママが死んだ後はパパまで失踪したらしく、俺はいつの間にか家族すら喪っていた。
だけどそれを知っても涙は零れなかった。
だって···俺は
俺が考えていたことは“学校に行きたくない”という1点だけだった。
死ぬ為の勇気は既に使ってしまったから。
「西くん、プリント届けに来たよ」
「ああ···ありがとう」
そんな俺にも、1人だけ寄り添ってくれる人がいた。少しぽっちゃりしてて、可愛らしい女子。
最初はプリントを届けに来てくれたことがきっかけで、よく話し込むようになった。
お喋りの場所が玄関先からリビングへ、そして俺の部屋に変わるまではそう長くなかった。
平穏が半年ほど続いたころ、その子が俺を好きだと言ってくれた。
俺は喜んで受け入れた。
幸せだった。空っぽだった俺の心に、彼女の優しさが芯まで溶け込んだ。
「明日···学校···行ってみようかな」
「っ、うん!」
そして昨日···ふと思い立って、俺が散々苦しんだあの場所へ行ってみようと思った。
今の俺ならきっと大丈夫だと、そう信じて。
──胸に燻っていた嫌な予感を、無視して。
だけど目が覚めたら···空が一面真っ赤に染まっていた。
「あ···ぁ゙あ゙···!」
「西くん!どうしたの!?」
頭が割れるように痛い。
天変地異···終末···破局。
分かっているのに空から目が離せない。
何か凄く
「······か···」
───やがて激しい頭痛が治まり、俺の1年間の空白は埋まった。
突然の大変動。 大きな破滅。
やって来たんだ···カタストロフィ!!
「はは···ははははは!!」
◆◆
《Side西丈一郎》
「行かなきゃ···あの部屋に」
「···西くん?」
「何お前···なんで俺の家にいんの?」
こんな女に絆されていた自分が心底情けないが、今はそんなことに構っている場合じゃない。
「私が西くんの···彼女だから」
「バーッカ、誰がお前なんかと···」
女なんて···人間なんてクソだ。
信頼しても裏切って、どっかに消えてしまう。
「
「は?···あれ、俺···なんで···」
「大丈夫だよ···私はずっとここに居るから」
早く部屋に戻って···武器を取らないと。
俺を虐めた奴らを殺すんだろ?
この世界の全部を壊すんだろ?
「うぜぇ···んだよ······」
俺の中に溜まっていた復讐心が···薄れて消えていく。抱きしめられた熱で解かれ、溶けていく。
「ああ···クソ······」
最悪だ。
◆◆
《Side黒川》
俺は今、玉男から教えてもらった西くんの住むマンションにステルス状態で来ていた。
記憶を無くした西くんにガンツメンバー全員で突撃するのは気が引けたから、俺1人での侵入だ。
そんなわけでスーツの力でマンションの壁をよじ登り、西くんの部屋のベランダまで来たのは良いんだけど······。
「(入りづれえ······!!)」
室内では西くんと1人の女の子が抱き合っており、俺が入り込める空気ではない。
そういやこの女の子は、原作で西くんにラブレターを手渡していたコだな。
どうやら無事にくっついたらしい。
記憶と一緒にガンツウェポンも喪失してるから、学級虐殺はしなかったんだろう。
「(西くんが幸せそうなのは良いんだけど···)」
西くんはパソコンに強いから、そっち系統の支援を頼みたいと思っていた。
直接戦うよりはリスクも低いだろうし。
西くんの彼女(推定)もシェルターへ連れていけば、まあ安全だろう。
「(くっ、どうする!?)」
俺が悩んでいる間にも、愛し合う2人は存分に“青春”を楽しんでいる。
そして2つの唇が重なる────
「ストォォォォォップ!!!!!」
────その1mm手前で、ステルスを解除し窓をバンバン叩いた。
俺の経験(1人)上、唇を重ねた2人は決して止まらない。(マジで。死ぬかと思った)
だから今、接吻をさせるわけにはいかない。
カタストロフィはもう既に始まっているから、急がないと一般人が無駄に死ぬ。
「黒川!?!?!??!!?」
「ごめん西くん!! 時間がないから彼女さんと一緒に来てくれ!!!!!」
結局、彼女さんは無事にシェルターまで送り届けて、西くんに事情を説明したら渋々受け入れてくれたけど···鬼の形相で西くんに睨まれたのは、また別の話だ。
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西くん(光堕ち)、参戦!!
※なお前線には出ない模様。
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